NEWS

MD目線で決算書を読む方法を教えます?⑧

★在庫金額をくっつけて考えると?

前回のブログでは、下記の疑問点を持ち越し、ブログを終了しました。

MD目線で決算書を読む方法を教えます?⑦

 

・2018年期第3Qの粗利率が前年の2.5%減。
・理由としては、2018年2月期SS商戦のMDを失敗?
・EC事業の客単価減は、実店舗のSS商材在庫処分を与儀なくされた結果?

 

ですが、それだけでは本質は掴みづらいので、在庫もくっつけて考えよう!ということで締めくくっています。

 

前回のブログでも触れましたが、在庫は決算関連書類のどこを見ればわかるのか?それは、決算短信のBSの部分を見ればわかる。BSの流動資産に当たる、商品の部分を見ればわかる!ということで、以下の図を作成しました。

★情報が揃えば、仕入原価も算出できる?

図は、2017年2月から、2018年2月期までの数字を、売上・粗利・仕入・在庫と記載したものです。

 

この数字の並べ方、MDの予算・期中運用・管理に用いるもので、OTBのロジックを活用しています。OTBのロジックについて知りたい方は、繊研新聞社から発売されている、私の本で確認してください(笑)

マサ佐藤の「算数で極める達人MDへの道」繊研新聞社から絶賛発売中!

 

図を見て、皆さん何故仕入原価が解るの?とお考えの方がいらっしゃると思います。

それは、何故か?
決算短信には?PLの売上・粗利益・売上原価。そしてBSの商品から時点在庫がわかります。

 

ということは?

OTBのロジック(期首在庫+(期間)仕入原価=(期間)売上原価+期末在庫)

に当てはめると、仕入原価以外の数字が決算書から拾えるわけですから、その期間(四半期単位ではあるが)の仕入原価が算出できる!ということになります。

 

また、在庫水準。図の翌売上比って何?って感じられる方もいらっしゃると思います。上記の図の数字で説明すると?

2017年2月期第2Qの時点在庫は約7.7億円です。そして、第3Qの売上原価は、約12.5億円です。ということは?💡

 

→12.5億円÷3か月≒4.2億円(1か月の平均売上原価)
→7.7億円(第2Q時点在庫)÷4.2億円(一ヶ月の平均売上原価)≒1.8

 

ということになり、第2Q時点で翌月以降の売上の1.8か月分をすでに持っているといるぞ!という指標のことになります。
この数字が増えれば増えるほど、在庫回転は悪化し、不良在庫が増えている?という疑惑が湧きます。

 

あと、平均在庫や在庫回転率も記載していますが、数字が3か月単位になりますので、その精度は、言うほど高くないものになります。

 

★2018年期は仕入原価が売上水準以上に増加?

話は戻り、粗利率が高かった2017年2月期と、2018年2月期の、翌1カ月平均売上比の推移を見てみると、2017年2月期は、2以内で推移している場合が多かったのが、2018年2月期第4Qは、3以上までに悪化しています。

また、2018年期第2Qまでの仕入原価の伸びが、前年比167%に増加。これは、売上の前年比の154%を大きく上回るものです。

 

この数字を見る限りは、2018年期2月期の粗利率の低下の要因は、2018年2月期SS商戦のMDを失敗したのでは?仮説が正しいように思えてきます。

 

次回のブログでは、これらの事実から見えることを、更に深く考察していきます。
では、皆さん次回をお楽しみに。

ファッションMD講義。マネジメント講義「正羽村塾」企業・個人問わず、受講受けつけております。ご興味のある方は、このサイト内のSERVICEという項目をご覧ください。
お仕事依頼は、このサイト内の“お問い合わせはこちら”のボタンをクリックしてください。

この記事をシェアする