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謎なインタビューを紐解いてみる~前編~

★違和感を感じた記事。。。

前回まで、長きわたって”MD目線で決算書を読む”という連載を書きました。

MD目線で決算書を読む方法を教えます?~最終回~

今回からは、通常のブログ運営に戻るのですが。。。
折角なので、前回までの連載の延長線上の記事をブログを記載したいと思います。

 

随分前になりますが、私が違和感を感じた記事が掲載されていました。それは。。。

 

”ストライプ20年1月期はAI分析で在庫を8割まで圧縮 音楽事業にも進出”

https://www.wwdjapan.com/786161

 

この記事になります。ライターの南充浩さんも、この記事のことを自身のブログで、

その54%は粗利益率?それとも値引き率?

その意味のわかりにくさを指摘しています。

 

★違和感を感じた部分を纏めると。

ここで、このインタビューの記事のどこに違和感を感じたのか?ということを以下記載していきますと?

 

 

① 19年1月期の連結売上高は、前期比3.7%増の1380億円で着地する見込み。単体の売上高見込みは現時点では発表していない。20年1月期の連結売上高は同2%増の1400億円を目指す。

 

② 石川社長が強調するのは「ストライプインターナショナルで仕入高(生産金額)を小売価格ベースで350億円削減して前期の8割である1430億円にまで圧縮した上で、連結売上高を20億円上乗せする」という点だ。具体的な金額は明かさないが、連結営業利益は2倍になるという

 

③ 基幹ブランド「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY以下、アース)」では、実験的に18年8月からAIでのデータ分析による在庫圧縮を開始。その結果「アース」の19年1月は、セール期ではあるものの「値引き率が14ポイント改善して54%になった。タイムセール時間も4割減った」。同ブランドの19年1月期の粗利益は前期の2倍以上という。

 

 

この3点になります。

一読しても、何を言いたいのかが、さっぱりわかりませんし、この記事を読んで、アパレル・ファッション業界にありがちな、

”テクノロジーの導入によって、色んな問題が解決できる!”

という誤解を与えることもいけない!と感じますので、上記3つの疑問点を、俯瞰的な視点で以下考察していきたいと思います。

 

★決算公告を見てみる。

しかしながら、ストライプインターナショナルは上場していないので、前回までのブログで書いたような考察はできません。
ですが、ストライプインターナショナルは決算公告(PLとBSが期で記載されている)を公開しています。

(ストライプ単体での数字が公開)

そこから見える数字から、上記3つの疑問点を考察していきます。

 

”株式会社ストライプインターナショナル
第 23 期決算公告(2018年1月期)”

http://www.stripe-intl.com/common/pdf/ir201804.pdf

 

まず、決算公告の数字を簡単に以下纏めると、

 

・売上920億
・粗利率47.5%
・売上原価483億円
・時点在庫40.6億円

 

となります。

 

そして、私が数字をみて感じたことを以下纏めますと

 

 

・粗利率は47.5%という数字。業界で囁かれている値入率を考えると想像以上に粗利率が低い。

 

・決算在庫40.6億円。想像以上に在庫が少ない。平均在庫はもっと高い筈だが、それでも在庫回転日数が短いと推測される。

 

・ストライプ単体では赤字だった。(当期純利益約14億の赤字)

 

以上になります。

因みに、疑問点②の営業利益2倍発言は、単体で見れば、2018年1月期が赤字なのですから、連結ベースで黒字だとしても、大した額ではないと推測され、比較的超えるのが容易いハードルである筈です。

 

 

★インタビューは連結ベースの売上で語っているが。。。

今回のインタビューで、ストライプの社長は連結ベースで売上を語っています。
記事によると、2019年1月期売上は微増なようですから、単体の売上も2018年1月期の売上からは、さして変わりない。という推測が成り立ちます。

 

①の疑問点は、何故連結ベースで売上を答えるのか?という疑問です。実はこの問題、②の問題に付随します。

 

②は何故か、小売りベース(元売価ベースのこと?)で語られています。そこで、発言の数字から組織のOFF率を算出してみると?

削減した仕入金額は350億円。ということは💡2018年1月期は仕入金額が1,780億円。あったということになります。2019年1月期の売上は、前期の売上の3.7%増ですから、2018年1月期の連結売上は、約1,330億円です。

 

結果
((1,780億円ー1,330億円(OFFした額))÷1,780億円(元売価仕入金額)≒25.3%

 

となり、仕入削減前の組織のOFF率は25.3%という数字が出てきます。

因みに、仕入削減後のOFF率は、上記の数字を使用すると3.5%という、まずありえない数字になります。(笑)

 

ということは💡

この記事の仕入金額は、連結ベースで答えていた売上とは異なり、別の場所から持ってきた?という疑念が湧きます。

 

次回のブログでは、引き続き上記の問題点を決算公告からみえる数字で考察し、この違和感の解消に努めていきます。

次回もお楽しみに(@^^)/~~~

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