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*過去読まれたブログを掲載しています。(2017年)
店頭は春物がそろそろ揃っている時期になりますが、まだまだ寒い日が続いています。東京は雨が少なく、乾燥しきっているので、おっさんの肌はカサカサです。
そんな寒い日が続く今日この頃。私が気になるのは、通勤時に見かけるサラリーマンのコート・アウターからスーツの裾がはみ出ていることです。それもここ数年はかなりの確立でこれを見かけます。(50%超えてるのではとも思えます。)
メンズのスーツの仕事にも携わっている私からすると、「ダサい」「ありえない」「やめてくれ」とも思いますし、考えられないことです。
しかしながら、ファッション好きの常識からすると、このありえないことも、ビジネス感覚で違う視点で見てみると、このようなことも考えられます。以下箇条書きすると。
・そもそも、そんなこと気にしない。
・通勤用・プライベート用のアウターを使いわけるほどお金がない。
・長いコートはおっさんくさい。ださい。
・防寒できればなんんでも良い。
他にも色々ありますが、こんな推測が成り立つのではないでしょうか?もしも、私がどこかの紳士服・バイヤーなら、上記の推測を基にこんな手を打ちます。
・長いコートは大幅に商品数を減らす。なくす。
・基本はスーツ以外で着られるデザインのアウターを増やす。
・着丈はあまり気にしない(MA-1ほど短いものにはしないが)
・単純にサイズは大きくしないが、パターン・アームホールの調整等でスーツの上に着られるようにする。
・女性の意見を聞きまくる。
服好き。(とくに古着好き)イギリスのトラディショナルなスタイルが好きな私の知識・意見は、優先順位の随分後ろにし、私が市場(通勤電車での観察)で感じたものを優先順位の一番に持ってきます。
こんなことをすると、大概同業者からは、馬鹿にされますが、私は以前もこのような感覚で、ブランド・ショップの商品責任者をしていました。
自分たちのもっている常識・ルールというのは、ときに邪魔になってします場合があります。大事なのは、ときにはその常識・ルールからはみ出す。棄てるというのもこのご時世に大事なことなのではないでしょうか。
最後に、やっぱりアウターからスーツの裾がはみ出しているのはダサいと思います(笑)
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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