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今回は、ここ数年売上が好調な上、2026年3月期も過去最高売上を達成し、今年10月には社名変更を控えているユナイテッドアローズさん(以下UA)を、1年半ぶりに取り上げます。(*下記リンクは1年半前の記事です。興味のある方は、こちらも是非チェックしてみてください)
UAを前回取り上げた際は、既存店売上が順調に伸びており、業績もコロナ禍前の水準へと回復していました。当時、MD視点で決算資料を分析したところ、その取り組みには学ぶべき点が多く、私自身とても参考になったのを覚えています。それから1年半が経ち、同社はさらなる進化を遂げているのでしょうか。改めてMDの視点から、2025年3月期、2026年3月期の決算資料を深く読み解いてみたいと思います。今回は「MD視点で読む決算資料 ~ユナイテッドアローズ編3~」として、以下の流れで進めていきます。
目次
①損益計算書の大枠
②既存店客数・客単価の推移
1 客単価
2 客数
③事業別売上
④売上・粗利・仕入・在庫→MD視点
1 MDにおける強み・成果
2 MDにおける弱み・課題
⑤求められるMD運用の見直しは?
⑥今後へ向けての期待
まずは、損益計算書(P/L)の大枠から見ていきましょう。

上記の図は、2024年3月期から2026年3月期までの損益計算書をまとめたものです。前回の記事で、2023年3月期と2024年3月期の状況について以下のように触れました。
「2023年3月期、2024年3月期と売上・粗利率ともに順調な回復を見せており、2024年3月期には売上約1350億円、粗利率は51.7%に達しました。」
今回の損益計算書を確認すると、2025年3月期、2026年3月期ともに売上高を大幅に伸ばしており、この2年間で約300億円の増収となっています。また、粗利率も2年間で0.7ポイント上昇。売上増加の相乗効果もあり、粗利益高はこの2年で約168億円も増加しています。
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人員の増加や販促費の強化、オフィス移転に伴う減価償却費の増加といったコスト増の要因はあるものの、営業利益率は概ね5%台で安定しています。当然ながら、粗利益の拡大が好影響を与え、営業利益高もしっかりと増加する構造になっています。ここでMD(マーチャンダイジング)の視点として気になるのは、「粗利率アップの要因とその影響」です。決算資料を読み解くと、これにはMDの精度向上が大きく寄与していると考えられます。この詳細については、後ほど詳しくお伝えします。2027年3月期も18店舗の出店が予定されているほか、新業態の本格化も控えており、今後のさらなる業績拡大にも期待がかかります。新事業の取り組みやECの分析は下記の深地さんの記事をご覧になってください。
https://note.com/apparel_note/n/ne5d198b7c648
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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