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今年の6月より、ファッションビジネスにおけるMD・EC・販売領域に特化した「Fashion Re:ducation」というビジネススクールを開講いたしました。これは、「究極の凡人教育」を前提とし、実践的な知識・技術の習得を目指すものです。この件については、既にご周知のことと存じます。
Fashion Re:ducation

さて、このたび、そのFashion Re:ducationのメンバーによる連載が、繊研plusさんでスタートいたしました。現場の知見を対談形式でお届けする予定です。
アパレル業界のちょっとおかしな舞台裏① どうして売場と本部は遠いの?(Fashion Re:ducation)
現在、Fashion Re:ducationでは繊研plusの連載とも連動させながら、店長・エリアマネージャー、EC、MDの各領域を横断した実践講義を企画しております。私はMDパートの講義内容とカリキュラム作成を担当しています。講義設計のため、店長・エリアマネージャー担当の平山先生、EC担当の深地先生と複数回にわたる打ち合わせを重ねました。その結果、両先生方から共通の課題として挙がってきたのは、販売現場やECの担当者において、マーチャンダイザー(MD)の仕事内容が十分に理解されていないという実情でした。そこで、この課題意識を共有すべく、先日以下の記事を執筆いたしました。
マーチャンダイザーがシーズン・月・週ごとの商品計画の意図を販売やECの現場へ伝えることは、極めて重要です。なぜなら、その意図を組織全体で共有し、深く浸透させることこそが、最終的な組織の成果を左右する重要な鍵となるからです。しかしながら、この浸透のプロセスは容易ではありません。 大規模組織には大規模組織なりの、小規模組織には小規模組織なりの固有の難しさが存在します。
マーチャンダイジングの実務において最も困難なのは、「適品」「適量」「適価」といった実務そのものよりも、むしろ関係者との密なコミュニケーションを通じて協力体制を築くことです。とりわけ、お客様に最も近い場所で業務に携わっている販売職の方々とのコミュニケーションは、極めて重要です。マーチャンダイザーが販売職の方々とコミュニケーションを図る際に意識すべきは、現場の隅々まで浸透するような、平易で理解しやすい言葉を選ぶことです。
例えば、予算を『バジェット』、目的を『パーパス』といったコンサル語(笑)?で表現するのは避けるべきでしょう。また、ショップの売上や粗利に直結する商品の数量や価格を説明する際も、工夫が必要です。販売の現場が日々の仕事と計画との繋がりを実感できるように、単に数字を提示するのではなく、分解して分かりやすく、丁寧に説明を行うべきです。
ここからは、私の経験に基づく独断的な見解となりますが、マーチャンダイザーとしてのスキルを高め、結果を出すために特に重要となる要素は、以下の3点に集約されます
●現場への意図浸透: 販売やECの現場に、マーチャンダイザーの意図を正確に理解してもらうこと。
●実行と修正の加速: トライアンドエラーを繰り返し、計画や商品の修正スピードを上げること。
●顧客接点の重視: 販売の現場に赴き、自らの目でお客様を拝見することを当然の行動とすること。
これらの提言が、読者であるマーチャンダイザーの皆様方の実務の一助となれば幸いです。ぜひ、日々の業務で意識していただければと思います。ということで、今回の記事は終了です。次回もよろしくお願いします。
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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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