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セレクトショップの検索対策はどうしたらいい?

一口にアパレルECと言いましても業態は様々ありまして、1つのブランドで運営するショップもあれば、マルチブランド戦略をとっている企業なんかでは取り扱いブランド全てを1つのECサイトに集約しているケースもあります。

https://www.dot-st.com/

(こんな感じですね)

複数ブランドが同じショップ内にあると、検索対策がデータ計測がやや煩雑になってくるのですが(取り扱いブランド全ての指名検索の推移を追わなければならないので)、特に大変なのがセレクトショップ。

https://www.beams.co.jp/brand/

(ビームスさん取り扱いブランド数多過ぎませんか)

上記のように大手セレクトショップでは顕著なのですが、地方セレクトでも年商が億を超えてくると取り扱いブランドが非常に多くなり、検索対策がとても大変です。1ブランドでシーズンの買い付け金額のミニマムが200万円だとすると、1億円売ろうとすれば、

200万円 × 25 = 5000万円

5000万円 × 2(春夏と秋冬) = 1億円

25ブランドの取り扱いが必要になります。まぁブランドによって買い付け金額はばらばらなので、こんなきれいにはいかないのですが、地方セレクトでもブランドの取り扱い数が20を超えるなんてことはよくあります。(何でしたらもっと多い…)これを普通に絞り込んでみようと思うとsearch consoleで、

検索キーワードを選択して、

正規表現でブランドの表記を全て網羅して抽出。をブランドごとにくり返す必要があります。これがめちゃくちゃ面倒なので、これだけの数を一覧でさらっと確認する方法はあるのか?について今回は書いてみたいと思います。

①Looker Studioを使う

一つ目はLooker Studioを活用して抽出してみましょう。こちらは作業としては結構簡単なのですが、最初にレポート作るのがちょっと面倒ですね。まずはsearch consoleのデータを引っ張ってきて、

Search consoleの画面通りのデータを出す場合、ディメンションと指標は上記の通り。

あとはフィルタで正規表現でクエリを絞り込めばOK。これをブランドごとに作成して、集計期間を絞ればブランドごとの指名検索のレポートが一括で出せます。

②BigQueryを使う

もう一つはBigQueryを活用した指名検索の抽出方法。(search consoleのデータを自動で連携するには有料での対応になります。)やり方としては、

■仮想テーブルで集計期間内のデータを絞り込み

■仮想テーブルからクリック数と表示回数を算出

■条件にて正規表現で指定のクエリを抽出

■UNION ALLでブランドごとに抽出しつつ結合(ブランドの数だけ繰り返す)

WITH (仮想テーブル名) AS (
SELECT *
FROM (search consoleテーブル名)
WHERE
data_date BETWEEN '2024-○○-○○’ AND '2024-○○-○○'
)
SELECT
‘(ブランド名)’ AS name,
SUM(clicks) AS clicks,
SUM(impressions) AS impressions
FROM (仮想テーブル名)
WHERE REGEXP_CONTAINS(query, r’((?i)絞り込みたいクエリ)’)
UNION ALL
SELECT
'(ブランド名)' AS name,
SUM(clicks) AS clicks,
SUM(impressions) AS impressions
FROM (仮想テーブル名)
WHERE REGEXP_CONTAINS(query, r'((?i)絞り込みたいクエリ)')

(こんな感じですね。)

取り扱いブランドの数だけ結合しないといけないので最初の準備は結構手間なのですが、一度作成してしまえば集計期間だけを仮想テーブルで絞り込んだ後、ボタン一つでブランドの指名検索が一覧で抽出可能です。全体のクリック数と表示回数だけしか出ませんが(データを付け足すのは可能です)、これだけでも月毎の推移が追えますから、数字が変化した際にはすぐわかります。変化が見えたブランドから、search consoleかLooker Studioのレポートで深堀りすればOKです。(もっと簡単な方法あれば教えてください)

◯意外と対策されていないブランドはある?

セレクトショップの検索対策は有名ブランドほど対策は徹底されているのですが、そこまで有名じゃないブランドは割と放置されがちです。全国の需要を合わせるとそれなりの売上を獲得できるものも中にはあるので、この盲点をつけば検索対策ですぐ売上インパクトを出せたりします。具体的な対策ですが、まずは当たり前のことをしっかりやりましょう。ブランドの一覧ページ・商品詳細ページのタイトル・ディスクリプションからalt属性まで全てしっかり整備できておりますでしょうか。(カタカナ表記も忘れずに)流入と滞在時間を増やす努力も検索対策になりますから、トップページでのブランド一覧への導線も重要です。メルマガ・SNSでの訴求はしっかりできてますか?これ、全部初歩の初歩ですが、意外と徹底しているショップは少ないです。だからこそ、まずは当たり前のことを日々しっかりやるだけで今より上位は簡単に狙えたりするのです。

 

今回はこの手法をセレクトショップの検索対策に使いましたが、一般名詞検索でアイテムカテゴリーごとに抽出したりと、ショップの特性や見たいデータに沿って活用も可能です。ラグジュアリーブランドならバッグに名称が付いていたり、アイコンの名称が広く一般的に知られていますからそんなケースでも使い勝手が良さそうです。また、search consoleは日割りでのデータが抽出できなかったのですが(日割りは折線グラフのみ。1ヶ月分をダウンロードしたらまとめてデータが出てくる。)、こちらもBigQueryから抽出可能になりましたので、どのタイミングでクリックが増えたのか?も合わせて見ることで、指名検索が伸びた要因を探りやすくなるでしょう。自店のブランド数が多過ぎて対応が大変だった、というEC担当者は是非ご活用ください。

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