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アパレル 転職/年代別の転職者動向について

こんにちは、働くMAMEです。お盆を過ぎましたが、依然としてとんでもない暑さですね汗
私は今更ながらスポーツサンダルを購入したのですが、足元が涼しいだけでだいぶ楽な日々が過ごせております◎

さて今回ですが、アパレル転職における年代別の転職者動向についてです。
求人量や企業動向について語られることは多いですが、意外とライバル(他の転職者)の動向について言及されることは少ないので、今回は年代別で書いていきたいと思います。
特に現在転職を検討される方は、参考にしてみてください。

〇年代別の活動傾向について

まず、年代別で転職検討中しているボリューム、その中でもアクティブに活動している割合についてざっくり記載してみました。以下ご確認ください。
■20代:転職を検討している人数は非常に多い。しかし、実際に活動/行動している割合は前年代の中でも最も少ない。総数は少子高齢化で減少傾向。
■30代:年代別で最も検討中の人数が少ない。しかし、検討中に対して活動している割合は一定高い。
■40代:高齢化に伴い、検討中も活動中も増加傾向。活動割合も高い。
■50代以降:40代と同じく検討中も活動中も増えつつあるが、40代ほど活動中は多くないものの一定割合は高い。

上記の通り、30代以降は転職を検討している場合に実際に活動しているのですが、20代だけは検討中に対して実活動数が非常に少ないというのが近年の傾向です。
20代は社会人経験が少ない分、「自身の客観的な価値」や「転職をするべきか、そうでないのか」の判断がつきにくいというのもありますが、近年は世代的に良い意味でも悪い意味でも慎重派で、行動がかなり遅行するという特徴が見受けられます(もちろんそうでない人もいますが)。

一方、これにより若さと(少子高齢化の中でより高まっている)希少性で優位に転職活動ができると思われる層が競争から抜けている状況となっているため、かつてはやや活動が難航すると思われていた中堅~ベテラン層の転職難易度が低下しているというのも近年の傾向になっております。

〇採用側の動きはどうか

上記の状況から採用側でも以下のような変化が出てきています。
1、ゴールデンエイジの拡大
2、採用ターゲットの年齢緩和

1については以前のブログでも書きましたが、アパレル転職におけるゴールデンエイジの年齢幅が広くなっているという状態です。
以前は25~27歳が転職市場で最も優遇される年齢層でしたが、現状は30代前半までほぼゴールデンエイジと呼んでも差し支えないような状況になっております。ただし、未経験可の求人については依然として20代限定がほとんどです。
背景は前段の通り、そもそも転職市場に20代の若手がいないことが最も大きな要因ですが、加えて20代の定着率の低下により、むしろ30代前半くらいの方が定着と成長に期待ができるのでは?という考えが採用に出始めているためです。

続いて2についてですが、かつてはほとんどなかった50代までOKとする求人が増加傾向にあり、30代後半~40代以降の方のチャンスが拡大しているという状況があります。
背景としましては、採用ターゲットを絞った際に採用活動を完了できない問題があるためです。例えば、採用ターゲットに一定の経験値を求める際に、真っ先に30代経験者が想起されるわけですが、30代は転職検討中の総量が少ないという状況があるので、どうしても年齢を緩和していかなくてはならないというわけです。
また、少子高齢化により各社の平均年齢も上がってきているため、年齢制限に対する意識も和らいできている状況もあります。※例えば、過去でいうとマネージャーが38歳なので、それ以下の応募者しか書類を見ないといったケースも多かったわけです。

〇最後に

特段転職を薦めるわけではありませんが、現在は売手市場も相まって「年齢に囚われず働く場を選択できる」状況が形成されつつあります。
若い方は行動さえ起こせばキャリアに広がりを持つことができますし、ベテラン層は若い方に比べれば大変かもしれませんが、各年代の動向を把握し、クレバーかつ粘り強く活動していればきっと良い職場で就業できるチャンスがつかめると思われます。

転職活動をあり種の戦略ゲームのように楽しみ、皆さんがより良いキャリアを手に入れられることを願っております。また次回のブログでお会いしましょう。

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