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こんにちは、働くMAMEです。なんだか暑いのか、寒いのかわからない気候ですね。スーパーでビールを買うべきか、熱燗用に日本酒にすべきか毎度悩まされている今日この頃です。
さて今回ですが、転職活動で皆さんが悩まれる「希望年収いくらで言うか問題」についてです。面接巧者でも判断が難しいポイントだと毎度質問を頂戴するので、今回はそれについて書いていきたいと思います。会社の給与交渉でも役立つと思いますので、よかったら参考にしてみてください◎
結論から申し上げますと、転職活動時に伝える希望年収については現年収から5〜10%アップが大体の相場になります。よく面接で「御社の給与規定に従います。」と忖度して言ってしまう方がいますが、相場の範囲であれば特段通過確度に影響はないので、具体的な希望を伝えてしまって問題ありません。
一方で、転職経験の少ない方の中にかなりアッパーな希望年収、例えば現年収500万円から100万円アップなど提示する方がいらっしゃいますが、あまりオススメではありません(例外となる場合もあるので、後ほど説明いたします)。
この例だと20%アップで一般的な相場観からかなり乖離があるので、書類通過率に影響が出てしまうリスクがあります。また、特段の理由がない限り、実際の実力が確認できていない初年度からそこまでの年収を張ってくる企業はかなりレアだと思いますので、そういった意味でもあまり現実的ではないと思われます。(転職エージェントのCMとかがいけないんだと思いますが、、、)
上記では希望年収の相場観についてお伝えしましたが、例外となる場合もあります。
色々なケースがあるのですが、近年で頻出のケースについてまとめておりますので、以下参考にしてみてください。
【相場よりも上げられるケース】
・現職の給与水準が低い
経験年数や実績、ミッションの重さから見て一般的には年収400万円はもらえるはずなのに、現年収が300万円である、、、なんてケースです。面接時に一定の説明は必要になると思いますが、こうした場合は相場よりも高い希望年収を提示できますし、得られる可能性もあるでしょう。自身の年収が低いか高いか分からない場合は、転職経験の多い(信頼できる)知人やエージェントに相談してみるのも一つの手です。
・何らかの事情で直近の年収が大きく低下している
例えば、コロナ禍で経営が傾き賞与が全額カットされ、現在も経営が回復せず年収が大幅に下がったままになっている、、、といったケースです。こちらも説明や過去の源泉徴収票を求められるなど確認の過程はあるかと思いますが、アップ幅が大きくても過去の年収帯域に戻したいという希望が叶う可能性は充分にあると思います。
一方で、逆に現年収を維持することも難しい場合もあります。それは未経験職種、経験年数に乏しい職種に転職するケースです。
背景ですが、まず未経験の場合には育成コストがかかります。また、その職種における経験年数≒市場価値という考え方も一定あるため、残念ながら未経験職種等への転職の場合は現年収を維持できれば万々歳というのが実状です。
ただし、評価制度が明確な企業であれば短期的に現年収を上回ることも当然可能となりますので、面接時に評価制度や何が評価対象になるのか確認しておくと良いでしょう。
転職活動の真っ最中だと内定を獲得することがゴール!となりがちですが、真のゴールは言わずもがな転職を通じてキャリアも私生活もより良いものにしていくことだと思います。
志望度の高い企業の内定を追っているときはついつい忖度してしまって、希望年収を言い出せなかったり、具体的な背景を伝えるに抵抗を感じることもあるかと思いますが、希望年収の相場観や状況を踏まえてお伝えすれば、きっと企業も理解してくれると思います。
年収を高くすることが全てではないですが、転職の納得感や満足感につながるポイントでもありますので、面接練習と合わせて希望年収を明確にしておくのが得策です。
最後になりますが、皆様のキャリアやライフスタイルがより良いものになるよう祈っております。また来月のブログでお会いしましょう。
アパレル専門転職エージェントにてキャリアコンサルタント/ドラムンベースDJ。セレクト業態にて店長、バイヤーを経て、現職に。世を忍ぶ仮の趣味としてキャンプ始めました。
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