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WEB広告で効果が下がっている際のチェックポイント

最近、WEB広告の効果を計測しておりますと、「最適化」された広告にて意図しない動きが散見されます。自動で最適化される、という事なので担当者がそこまで詳細にチェックしなくても良いという意識になり、効果が下がっているのに気づかないケースですね。

筆者はWEB広告の専門家ではありませんが、普段GA4を見ている限り「これは設定を見直した方が良い」という事例がいくつかございます。週単位で特定の数字をチェックする事で回避できる問題ですので、今回はWEB広告で効果が下がっていると感じる際に見るべきポイントをいくつかご紹介いたします。

■広告経由のエンゲージメント・遷移率を確認する

まずはチャネル別でデータを確認。GA4の既存のレポートなら、集客→トラフィック獲得で「セッションのデフォルトチャネルグループ」か「セッションの参照元メディア」を確認してください。各チャネル別にてエンゲージメント率が確認できますが、広告経由でこちらの数字が下がっている場合はターゲティングの見直しをした方が良いでしょう。セッションばかり増えて、購買に結びつかない=CVRが下がっている場合、これが原因になっている事も少なくありません。(認知獲得を狙った広告ならそもそもCVRが下がるのは想定しておくべきですが)

これと同時に、探索でファネルのレポートを使ってページの遷移率も見ておきましょう。広告経由でスタートしたセッションが商品詳細ページやカート追加に至るまで、どの程度の離脱があるか?の確認ですね。筆者の経験上、WEB広告のターゲティングの精度が低い場合は、大半がこの2つが連動しています。

■広告経由のランディングページを確認する

続いて、こちらは探索でもレポートの「比較」を使っても出せますが、広告経由のランディングページを確認し、成果の低いページを炙り出してください。P-MAXなど、自動で最適化してくれる広告はこちらで意図しないページに流入している事も多く、その場合は当該ページの除外設定が逐一必要になります。商品ページ以外の、購買に貢献しないサイトコンテンツへの流入や、全然売れない商品へ広告で誘導していたずらに費用が嵩むケースも0ではありませんのでお気をつけください。

■地域別で広告経由のセッション・購入を確認する

広告経由のセッションは地域別でも見ておいた方が良いでしょう。特に、細かく地域設定をしていない場合、当然ながら人口比でセッションは振り分けられますので、東京へのセッションが集中し、地方へのセッションがごく少数なんてケースも多いです。商品によっては地方でもCVRが高いケースはありますから、それを別の広告キャンペーンで補填する、などの措置は必要になるでしょう。(SNS広告でめっちゃ海外へ配信されてしまっている、なんてケースにも遭遇した事があります。)

また、チャネル関係なく、普段から購買が期待できそうな地域をECサイトの購買履歴から確認しておいた方がいいでしょう。これがわかっていると、初期設定で全国配信するのではなく、細かい地域設定も可能になります。

■広告経由のアイテムカテゴリー別閲覧・購入を確認する

最後にこちら。探索でアイテムカテゴリー別の閲覧・購入状況を週単位で確認しつつ、アセットを微調整。こちらはP-MAX以外でも必要なチェック項目ですね。search関連は必須ではないでしょうか。ファッション・アパレルカテゴリーは月によって販売されるアイテムがガラッと変わりますし、気温の変化も強く受けます。季節・気温の変動で売れるアイテムが変わる=広告効果も変わるので、どのカテゴリーの当たりが良いか?は常に見ておくべきポイントですね。

露出が少ない割りに売れているアイテムの在庫数を知る方法

(合わせて在庫状況も確認したい場合はこちらのような設定が必要になります。)

また、こちらはざっくりとアイテムカテゴリー別で確認した後、商品別でも見ておきましょう。強化品番などが広告のよってどの程度販売されているか?や、予想外のアイテムが実は売れている、などの発見があるかもしれませんので。

4点ほどチェックポイントを書いてみましたが、これらを週単位で実行するだけで劇的な売上アップは無くとも、損失は防げるかと思います。以前にも書きましたが、広告は売れるものを更にブーストするものなので、初速でわかりやすい売上増が無ければそんなにブーストする事は無いと思われます。とは言え、絶対にチェックしておいた方が良い項目ではあるので、GA4の使い方がわからない方はぜひこの機会に合わせて覚えてしまいましょう。

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