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こんにちは、働くMAMEです。
早いもので、今年も残りわずかとなりましたね。
歳を取るごとに一年が早くなっているように感じます汗。
さて今回ですが、転職時にどれくらい応募した方がいいの?という問題についてです。
特に転職経験が少ない方からよく質問される内容ですので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
新年度に向けて転職を検討されている方は是非参考にしてみてください。
アパレル業界内で転職を検討する場合、応募数は以下希望条件と時期によって大きく変化します。
■希望条件:希望職種や業務に対して経験がどれくらいマッチしているか
■時期:転職活動初期なのか、中期、後期(終盤)なのか
例えば、希望条件でいうと現在と同職種で年収を上げたいといった場合には職種の親和性があるので、通常よりも通過率が上がることが期待できますし、年収もあげられる可能性が高いです。一方で、ジョブチェンジや大幅にテイストが異なるブランドへの転職を希望する場合は通過率が低下する傾向が強いため、当然ながら内定に至るまでの必要応募数は増加します。
時期でいうと、活動初期については求人の応募量が多い方が良いですが、中期や後期に関しては応募量を絞っていってもよいかと思います。
初期と中期以降で状況が変わる背景ですが、やはりライバルとの競争に勝つ意味でも初期段階で一定の面接力を習得している方が有利なためです。また、職務経歴書がそうであるように求人票には良いことしか書かれていないため、面接実戦を通じて「自分にとって本当に良い企業か」を見抜く力を身に付ける必要があります。
一方で、ずっとたくさんの面接を受け続けるのは大変ですので、ある程度の活動に慣れてきた体感が出てきましたら、応募量を絞っていってもよいでしょう。また、そのころには自身が本当に行きたい企業像も明確になっており、(ネームバリューだけでなく)企業をより俯瞰した視点で判断できる状態になっていると思います。
逆に良くないのは最初から絞り込むことです。例えば、「その時の第一志望」しか受けないといった状態です。仮に書類が通ったとしても、大した面接力もない状態で面接本番となるので用意周到かつ高い面接力を備えたライバルに負けるのが関の山です。
志望度があいまいな企業の面接を受けるのはモチベーションが上がらないかもしれませんが、面接を受けるほどにこれまで見えていなかった企業の良さ、悪さも理解できるようになってきます。面接であって初めて相互理解が深まるという気持ちでチャレンジしていくと良いでしょう。
では具体的に応募量の目安ですが、アパレルの転職マーケットに限定した場合は以下になります。※内定を1件獲得することをゴールとした場合
●経験職種かつ顧客像が近い企業への転職:5~15件
●経験職種だが、価格や顧客像が大きく異なる転職:15~20件
●未経験職種への転職:15~50件以上
最後の未経験職種の数字を見たときに驚いた方もいるかもしれませんが、異業界での転職活動と比較するとかなり有利な数字なので、どうか勇気を持ってください汗
※例えば、異業界かつ未経験からバックオフィス職(事務職)に社員として転職する場合には平均102件の応募が必要というデータもあります。
また、上記応募目安は年齢やスキル(語学力やPCスキル)によっても変動するので、もしも相談できる人事関係者やエージェントがいれば事前に相談しておいた方が良いかと思います。
転職活動は人によって千差万別なので、必ずしも上記目安が当てはまるというわけではないかもしれませんが、登る山の高さを知る上で上記を是非参考にしていただければと思います。
また、活動を大変に感じる方もいるかもしれませんが、経歴は(法令の観点でも)消すことが出来ないので、良いキャリア/転職にするためにも転職初期で多くの判断材料を集めた方が得策です。そうしたことを実践する中で、きっと良い企業との縁が結ばれていくと思います。
皆さんのキャリアがより良いものになるよう祈っております。
アパレル専門転職エージェントにてキャリアコンサルタント/ドラムンベースDJ。セレクト業態にて店長、バイヤーを経て、現職に。世を忍ぶ仮の趣味としてキャンプ始めました。
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