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最近のThreads・instagramについてのあれこれ

恒例ですが、先日対人マンさんとスペースでお話した内容の一部を記載しておきたいと思います。「店頭からEC送客」みたいなお話もしていたのですが、テーマが違いすぎるので今回は割愛いたします。そんな訳でお題は、

・最近のThreads(スレッズ)について

・meta広告の最新トレンド

・おまけ(スペースで話してませんが最近調べたinstagram経由のデータ)

になります。(すみません、Threadsについてはやや感想みたいなざっくりした内容になっております。)

■Threadsについて

まずはThreadsについてですが、箇条書きにすると下記のような内容です。

◯アクティブユーザー数は多い

◯Xを積極的に使っていないユーザーが多く見られる

◯外部リンク付けるとインプレッションが大幅に下がる

◯リツイートやコメントからの表示回数はそれほど期待できない

◯その代わりおすすめの精度高めなのでポストする文言には注意

◯キーワードの掛け合わせで精度高くターゲティング可能

◯ポストから初速が弱くても後から伸びる可能性あり

これらの事象から対人マンさんの予想が下記になります。

<対人マンの予想>

・おすすめの精度はinstagramにも活用される可能性あり

・それが起こるとフォロワー数が増えても影響力を及ぼしにくい

という感じですね。これは筆者も普段から使っていて感じておりますが、とにかくアクティブユーザー数が多い印象です。筆者はXでフォロワーが1万人程度いますが(非アクティブなフォロワーが相当数いそう…)、フォロワー数2000人程度のThreadsの方がインプレッションは多いです。また、フォローされる方もXにはあまりいらっしゃらない属性が多く(我々の発信内容が原因ですが)ファッション関連の企業で従事されている方が多くいらっしゃると感じました。これも、Xでは身元を明かしておらず、インスタの場合は身元を明かしてビジネス利用している人が多いからという理由もあるかもしれませんが。

あまり参考にならないのですが、筆者のケーススタディも合わせて記載しておきます。

<深地の事例>

◯決算書解説がめちゃくちゃ受けが良い→1投稿で200〜300人は増える

◯リツイートや引用がつきにくい・付いても拡散されにくい

◯言語化が苦手な人が多い印象を受けるのでX民はチャンス

◯外部リンクはめちゃくちゃ弱い・ツリーにしても無駄・プロフィール欄もクリックされない

◯GA4ではthreads.netというドメインから流入を計測

◯計測しているブランドで効果が出ているケースはまだ無し

今のうちにエンゲージメントを高めつつ広告に期待という感じでしょうか。オーガニックで外部リンク弱いのも、広告での効果を高める為でしょう。おすすめの精度が高い分、広告効果は期待できそうではありますね。IGと同様、フォロワーやこちらのアカウンをよく見に来てくれるユーザーには広告が当たりやすくはなるでしょうし。

■meta広告の最近のトレンド

続いて、お次はmeta広告の最新トレンドについて。これは毎月、metaの担当者とMTGしている対人マンさんからの情報がメインです。概要は下記になります。

◯Meta広告はプロフィール欄への誘導が増えている

◯フジテレビの一件から広告費がWEBの方に流れてくる恐れあり→広告効果が下がるかも

◯その他、年末年始などの出稿が増えるタイミングは当然ながら広告効果が下がる傾向にあるので注意

広告出稿から、直接狙ったURLに遷移させるのが普通の広告運用なのですが、最近はIGのプロフィール欄へ誘導するよう指示する代理店が増えてきているようです。これは対人マンさんが2019年くらいから実施しているものなので、彼のクライアントなら皆様よくご存知でしょう。広告を見て、いきなりサイトに流入してすぐ購入するユーザーなんてほぼいらっしゃいませんので、1度フォローしてもらってから何度か訪問→購入を狙うというのが効果が出やすい手法かと。考えてみたら当たり前の事なんですが、何故か運営側になると消費者の気持ちは忘れがちです。

あとは最近話題のフジテレビの件により、WEB広告の出稿が増える可能性がある→広告効果が下がる、という懸念ですね。これは年末年始や長期休暇時にも発生する現象なので、広告担当者は身に覚えがあるのでは。

■instagramストーリーズの計測について

最後はおまけですが、筆者が先日、自分のinstagramでGA4への流入をテストしてみた内容です。これは弊社のクライアントでも出てきている現象なのですが、ストーリーズ経由のセッションが大きく下がっているブランドが複数散見されました。リンクスタンプにutmパラメータをつけていても効果が下がっているので、計測方法が変わった?と思い調査した次第です。結果としては下記の通りですね。

◯utmパラメータを付けない場合

ほぼ、l.instagram.com / referral 経由の流入でした。

これはストーリーズを閲覧したユーザーが、そのままプロフィール欄のURLをタップしても、リンクスタンプをタップしても同様です。ごく一部ですが、instagram.com / referral は検出されたものの、ほとんどが前者でした。

ユニーバサルアナリティクス時代、Socialというチャネルをドリルダウンすると、「Instagram Stories」というチャネルが表示され、このチャネルの参照元メディアを確認すると全てがinstagram.com / referral でした。(なので、l.instagram.com / referral はプロフィール欄経由、と判断して効果をレポートしていました。)それが、ほぼ全ての流入がl.instagram.com / referral になっているので、ストーリーズ経由のセッションはutmパラメータを付けない限りは計測できない状況です。また、ストーリーズにutmパラメータを付けたURLをリンクスタンプに設置したとしても、それをハイライトに追加してしまうとどちらからやってきたのか?はわからなくなります。(ほぼストーリーズという判断でいいとは思いますが…。)ストーリーズが消えた後は全てハイライトの効果として判断しても良いのですが、把握しておくのがやや面倒ですね。

なので、昨年からストーリーズの効果が下がっている、と感じたらGA4のデータだけでなく、IG側のインサイトから閲覧数やエンゲージメントを確認しつつ、昨年から効果が下がっていないか?を確認してみてください。

 

今回は主にmeta社のサービスに関わるところをピックアップしてみましたが、SNS経由の効果は検証しづらいというご相談が今も多数出てきます。1つだけの指標で判断できるものではありませんので、複数の指標を多角的に見るようにしてください。また、過去データが無ければ上がったのか・下がったのかすらわかりませんので、日々データを集計する癖は身につけておきましょう。

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