ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

MENU

ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

Shopifyのストア分析を使って施策立案は可能か?(前編)

普段からShopifyの案件でストア分析を活用している筆者ですが、先日お知り合いが「ストア分析を使って施策立案しているシーンに遭遇したことがない」と仰っていましたので良い機会なので、ブログに書き起こしてみようかと思います。

過去からこの手の記事はそこそこ書いてはいますが、Shopifyはアップデートが早すぎる為、使っていないものもそこそこありそう、という事で現在使えるレポートからどのようなディメンション・指標が増えているのか?も確認しました。

では早速見ていきましょう。

■Core Web Vitalsの3つの指標が確認可能

施策:検索対策

いつアップデートがあったのかわかっておりませんが、個人的にちょっとびっくりしたのはこちら。LCP・INP・CLSのスコアがURL別やページの種別ごとに出ています。

Core Web Vitals

search consoleのレポート画面より見やすいので、個人的にはこちらを定期的に見ておいてもいいのでは?とは思いました。(実際に改善を実行する際は、SEO詳しい方に確認した方が良いですが。)

◾️新規のお客様またはリピーター

施策:新規獲得対策(PR強化・WEB広告予算拡充・リアル施策など)

個人的に最も多用するディメンションは「新規」がどの程度いるのか?ですね。過去、複数回購入があればリピーターとして判定されてしまうのはちょっと微妙ですが、どの期間にどの程度新規獲得できたのか?は施策立案する際に重要な要素です。

例えば、計画していたより新規獲得が進んでいない場合、PRに問題があるかもしれませんし、広告のターゲティングを変更しなければならないかもしれません。指名検索が増えていない可能性もありますのでリアルでの施策が足らない、という視点も必要になるでしょう。新規獲得の推移を確認するだけで、実は様々な施策につなげることが可能なのです。

ストア分析とは違う機能ですが、「顧客管理」でメルマガ登録者数をカウントすることも可能なので、新規獲得と合わせてみておきたいところです。(下記のような設定で出すことができます。)

購入が増えずとも、

メルマガ登録者が増える→別のトリガー(セール・返品送料無料キャンペーンなど)で購入増加→プロパー販売につながる

みたいなケースもありますし、注文件数の割りにメルマガ登録が少ない場合は、「メルマガでどのような情報が受け取れるか?」を明記しておく、などの対策は検討して良いでしょう。

■広告による効果

施策:広告のターゲティング修正・来期の広告費予算決定・その他のチャネルの改善

この新規獲得状況ですが、例えばWEB広告なんかは特に新規獲得に活用するケースが多いのではないでしょうか?その場合、utm経由でどの程度新規獲得ができたか?も検証可能です。(utmパラメータの付け方次第でどのディメンションを使うか?をお選びください。)

※現在は自動タグでもパラメータが検出されるようになっています。

GA4だけのデータでは、新規・リピーターを購買ベースで分けて分類することが難しいのでこれは非常に便利な機能です。(user_id拾ってBigQueryで検証すればGA4でも同様のデータは出せますが)先述しました「広告のターゲティングに課題」があるか?はこのデータを確認することで、修正後により高い精度で施策の検証ができます。

そして、この機能の一番便利な点は、新規獲得のための広告予算が簡単に算出できてしまうことです。例えば昨年データから、媒体別・キャンペーン別の広告経由でどの程度の新規獲得ができたのか?をデータで出しておき、そこに広告予算をどの程度使ったか?で1件あたりのコストを算出することが可能です。広告経由での新規獲得数が明確になったことで、来期の予算を決めるのがとても容易になるのはとても重宝しています。

また、ディメンションはutm経由だけでなく、参照元経由も全て出せるようになっていますので「どのチャネルから新規獲得できているか?」も合わせて検証できます。SNSのオーガニックでの効果や、検索での新規獲得も出せますから、

「SNSで新規獲得できていないならテコ入れが必要」

などの課題が抽出できますね。

◾️新規獲得に貢献しているアイテムは何か?

施策:広告クリエイティブの選定・サイトコンテンツ企画

こちらも「新規のお客様またはリピーター」のディメンションの活用ですが、「商品タイプ」「商品タグ」「商品名」を掛け合わせることで、どのアイテムカテゴリーやどの商品が新規に貢献したのか?がわかります。(アイテムカテゴリーを商品タイプか商品タグで管理する必要あり。GA4のitem_categoryと連動させたい場合は商品タイプ推奨)それがわかれば、広告で活用するための商品を何にするか?や、記事コンテンツ・スタッフコーディネートにどのアイテムを使うか?(その後、SNS等でプッシュなど)の材料になります。もちろん、utm経由の効果も確認すれば、実際に広告経由で売れやすかったアイテムも抽出できます。

◾️期間中の顧客ランキング

施策:F2施策・会員特典の改善

以前はリピーター売上を抽出するのに、「注文データを引っ張ってきてそれをBigQueryに突っ込んで」みたいなことやっていたのですが、今のレポートなら簡単に出せるようになっています。

ディメンションにお客様の名前を選択すると、期間中の注文件数と売上が抽出されるようになっています。これをスプレッドシートに落として、あとはフィルターで絞り込むだけで期間中の複数回購入した人数を簡単に算出できます。直近1年間でこのデータを出してみるだけでも課題抽出と対策は思いつきますね。初回購入者が少ないのか、2〜3回購入に至っていないのか、それともロイヤルカスタマーが少ないのか。昨年データと比較しつつ、どこが弱いか?を確認してみるのが良いでしょう。

顧客分析に関してはRFM分析のレポートが用意されていますが、作成されているグループの定義が柔軟に変更できないこと、常に最新のデータが表示されるので過去の状況が確認できないことが難点ですね。

 

ちょっと文字数が長くなってしまったので今回はここまで。また次週、後編について記載したいと思います。

ファッション教育事業「Fashion Re:ducation」の無料ワークショップのお知らせです。当日は販売・MD・ECのプチ講義をする予定ですので、ぜひこの機会にご参加ください。↓(Shopifyのストア分析についてもご質問可能です。)

Fashion Re:ducationワークショップ開催のお知らせ

この記事をシェアする

RANKING POST

1

2020.07.07

大量生産と過剰供給は別物
2

2021.10.29

YouTubeは稼げるのか?!YouTube登録者1,000人のリアルな収益を発表
3

2020.04.27

EC・通販専業ブランドも標準店舗の概念が必要なのでは?

NEW POST

2026.01.21

2026年のInstagramはレコメンドが鍵

2026.01.20

MDの視点から決算資料を読み解く際、押さえておくべき「要所」とは。

2026.01.15

アパレルECで効果的な記事コンテンツを見つける方法

2026.01.12

秋冬商品の最終消化に向けた再値下げの考え方と手順

2026.01.08

ユナイテッドアローズ・バロックジャパンEC売上推移(26年上期)※おまけ付き

CONTACT US

小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

TRADINGPERFORMANCE

取引実績