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今回の記事も10月18日から開催される「Fashion Reducation MD講義~基礎理解編~」に関連する内容をお伝えします。(以前の記事は下記のリンクからご覧ください)
私が担当しているMD講義では、セールを行う際のOFF率の算出方法や前提となる考え方を丁寧に講義しています。その理由について、以下にご説明します。アパレル小売において、セールを実施しない場合、現実的には在庫が増大していく可能性が高まります。セールを行わないことをルール化してしまうのは、自らの首を絞める行為に他なりません。また、プロパー消化率に過剰にこだわりすぎるのも同様に危険なことです。
話を本題に戻します。商品セールを行う際のOFF率の算出方法を丁寧に講義する理由は、MDにとって最も重要な指標である、売上・粗利の最大化と在庫回転率の向上を実現するためです。
それでは、以下具体的な例題を用いて、この点について考えていきましょう。
【例題】
・品種は半袖Tシャツ。販売終了日は10月31日
・9月末時点で在庫が500万円。10月末までに在庫を100万円まで減らしたい(残りは来春から再展開)
・10月の半袖シャツの売上予測は800万円(過去データから算出)
・商品の値入率は65%(原価率35%)
上記の例題ケースで、全く商品をセールせずに在庫目標を達成するには、10月に1,143万円の売上高が必要となります。これは、実際の売上予測と大きな乖離が生じる数字です。売上予測(売上800万円、粗利率65%、売上原価280万円)に基づいて考えると、10月末には目標の倍以上となる220万円もの在庫が残ってしまう計算になります。この状況は現実的ではありません。そこで、売上予測800万円で残在庫目標100万円を達成したい場合は、粗利率を50%、売上原価を400万円、期末在庫を100万円と目標設定する必要があります。この場合のOFF率は、以下のように算出されます。
→400万円(売上原価)÷35%(仕入原価率)≒1,143万円(元売価換算売上)
→1,143万円-800万円(10月の売上予測)=343万円(OFF高)
→343万円÷1,143万円=30%(OFF率)
この計算から、10月には30%OFFの施策を実行する必要があることがわかります。MDは、常にこのような数値を分析しなければなりません。さらに、現場(店頭)と連携を取りながら、商品一点一点の状況を確認し、施策を実行していくことが求められます。また、OFF率の算出方法は、MD講義で特に重要なテーマである仕入予算の策定にも深く関わってきます。

10月18日より開講するMD講義では、アパレル小売MDだけでなく、どの分野にも共通するMDの本質や考え方について、上述した内容も踏まえながら丁寧に講義いたします。今後、体系的な在庫(仕入れ)管理への移行を検討されている組織や、この分野を学びたいとお考えの皆様は、ぜひ10月18日から開催される「Fashion Reducation MD講義~基礎理解編~」にお申し込みください。ご興味のある方は、以下のリンクから詳細をご確認いただけます。

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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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