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今回は、4月25日からスタートする「Fashion Re:ducation MD講義」の応用編についてお話しします。
〇MD講義応用編~8回~
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本講座は、全16回の「MD講義16回コース」のうち、後半の8回分にあたります。そのため「応用編」のみの受講を希望される方は、私の繊研新聞社での講義やクライアント様向けの講義を聴講されたことがある方、または昨年の「MD講義基礎理解編」を修了された方を対象としています。
「MD講義 応用編」では、私が独自に開発した「MD予算策定フォーム」を活用し、受講者の皆様が現在担当されているブランドやショップの予算を、実際に精緻に策定していただきます。本講座は昨年、初めて個人向けとして開講いたしました。私自身、当初は手探りな部分もあり不安を感じておりましたが、幸いにも受講者の皆様からは概ねご好評をいただいております。
そもそも、なぜアパレル小売業において、これほどまでに精緻なMD予算を策定しなければならないのでしょうか。その本質的な理由は以下の通りです。
MDにとって予算作成とは、来期へ向けた「意志」の表明であり、具体的な行動を起こすための「仮説」でもあります。予算を策定するプロセスそのものが、期中の変化に対するものさしとなり、迅速なリスク対応を可能にします。その結果として、MDの本分である「売上・粗利の最大化」を達成することが重要です。さらに言えば、精緻な予算設計を行うことで初めて、自社組織が目指すべき「適正在庫」を本当の意味で理解することができます。
こうした「生きた予算」を自らの手で作り上げるため、本講義(応用編)では以下のステップで進めてまいります。
「MD講義 応用編」の主な流れ
〇月別・シーズン区分別売上予算の策定
〇カテゴリー(中分類)別売上予算の策定
〇カテゴリー(中分類)別値入率・粗利率予算の策定
〇投入アイテム数・SKU数の策定
〇月別・アイテム別OTB(売上、粗利、仕入、在庫)予算の策定
MD予算策定の第一歩は、月別およびシーズン別の売上予算を策定です。近年の気候変動に伴い、従来の春夏・秋冬による管理は限界を迎えつつあります。本項では、各受講者のブランド実態に合わせたシーズン区分を定義し直すことから始めます。現状の分析と理想の展開スケジュールを統合し、今の時代に即した精度の高い売上予算策定を目指します。

続いて、カテゴリー別の売上予算策定に移ります。アパレル・ファッション業界特有の長いリードタイムを考慮すると、この工程はMD予算策定における最重要項目といっても過言ではありません。ここでは、トレンド予測や過去の販売データ、さらにはディレクターやMD自身の「意志」を、月別・カテゴリー別の数字へと落とし込んでいきます。この策定精度は、MDの基本である「5適」の実現に直結します。精度の低下は、売上や粗利の損失を招く大きな要因となるため、受講者様それぞれとの対話を重視しながら慎重に講義を進めていきます。

〇カテゴリー(中分類)別値入率・粗利率予算の策定
策定した粗利率目標に基づき、カテゴリー別の値入率と粗利率を設定します。各カテゴリーの値入(原価)を再検証し、粗利率をさらに向上させるための方策を、受講者の皆様と共に探っていきます。

ここでは、多くの企業が頭を悩ませている「アイテム数やSKUをどう設定すべきか」という課題に取り組んでいきます。アイテム投入の判断に絶対的なルールはありませんが、本講義では私が実践してきた中で最も有効だと考える手法を一つの「ベターな手段」としてお伝えします。受講者の皆様が抱える現場の状況を伺いながら、対話を重視したスタイルで、それぞれのベターを一緒に見つけていきたいと考えています(アイテム設計する必要ない!と指導することもあります)。

最後は、作成した売上予算を「実行可能な計画」へと落とし込む作業です。OTB表を活用し、月別の粗利、仕入、在庫の各予算を一本の線に繋げていきましょう。策定にあたっては、皆様のブランド特有の仕入状況を伺いながら、受講者様それぞれに丁寧にサポートいたします。「セール時期の販売スケジュールはどうなっているか」「売上のピークに対して、在庫はいつまでに揃えておくべきか」といった勘所を一緒に検討しながら、対話を重視した実践的な時間にしてまいります。

更に付け加えると、予算を立てて終わりにするのではなく、策定した予算をもとに「期中にどう動くべきか」をシミュレーションするワークを用意しています。皆様の実務環境に即した具体的なケーススタディを通じて、議論を深めながら、現場で即戦力となる判断力を養っていきましょう。

最後に今回ご紹介したMD予算策定、期中運用フォームは、弊社のクライアント様の中には実際のオフィシャルフォームとして使用しているクライアント様もいらっしゃる精度のフォームで、受講者様が講義を終えた後も、様々な場面で活用できる資料となっております。このフォームは、MD講義16回コースとMD講義応用編の受講者様に差し上げるフォームとなっておりますので、ご興味のある方は是非MD講義16回コース、MD講義応用編へのご参加を検討してみてください。
〇MD講義基礎理解編~8回~
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〇MD講義応用編~8回~
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〇MD講義16回コース
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【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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