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今回の記事でも、4月25日からスタートする「MD講義16回コース」および「MD講義応用編」の講義内容についてご紹介します。今回取り上げるのは、両コースの最終段階にあたる項目「月別・アイテム別仕入・在庫予算の策定」についてです。
以前の記事でもお伝えした通り、「MD講義応用編」は、受講者の皆様が実際に携わっているブランドやショップを具体的にイメージしながら、実践的なMD予算を策定する内容となっています。具体的な手順としては、まず売上予算を月別に分解し、さらにシーズン区分やカテゴリー(品種)別へと落とし込み、併せて粗利率予算も設定していきます。売上と粗利の予算が固まれば、自動的に売上原価予算も算出されます。ここで「MD講義基礎理解編」で学ぶ「売上原価予算=仕入予算原価」という考え方に基づき、月別の仕入予算を策定します。

本講義のMD予算は、OTB(Open to Buy)のロジックを組み込んでいるのが特徴です。 これにより、仕入予算の策定と連動して、適正な月別在庫予算も自動的に導き出されます。このステップを踏むことで、ブランドやショップが目指すべき「理想的な在庫回転率」を明確に把握できるようになります。

売上予算に加えて、粗利・仕入・在庫予算を月別・アイテム別で緻密に策定するメリットは、「いつ、どの程度の在庫を持つべきか」という水準が明確に可視化されることにあります。これにより、現状の良し悪しを客観的な数値で測定することが可能となります。私が以前所属していた組織や、独立後に支援した企業の多くでは、在庫の過不足やカテゴリー別の状況が「感覚」で語られているのが実態でした。そのため、現状に即した適切な販売施策を立案・実施できていないケースが散見されました。具体的には、在庫過多であるにもかかわらずプロパー販売に固執して滞留在庫を増やしてしまったり、逆に在庫が必要なピーク時に準備が間に合わず、売上や粗利の機会損失を招いたりする例です。しかし、本講義で学ぶ「MD予算」を緻密に策定し、測定可能なアラートの仕組みを構築すれば、こうした事態を高い確率で未然に防ぐことができるようになります。

売上、粗利、仕入、在庫からなる「MD予算」を策定するにあたり、まず留意すべきは、自社のブランドやショップの現状に即した予算を組むことです。理想を言えば、平均在庫を抑えて在庫回転率を最大化させたいところですが、現状を無視した理想重視の予算では、期中運用の精度を上げることはできません。実行可能なMD予算を策定するために、特に以下の3点に留意してください。
発注から納品までの期間(LT)を正確に把握し、予算に反映させる必要があります。一般的にLTが長くなるほど、平均在庫金額は上昇し、在庫回転率が悪化する傾向にあります。 この相関関係を正しく理解した上で、予算策定を行いましょう。
ブランドやショップのコンセプトに基づき、商品の販売期間やサイズ展開を適切に設定する必要があります。特にトレンドや鮮度を重視するコンセプトの場合、商品の販売期間は自ずと短くなり、結果として平均在庫金額を低く抑えられる傾向にあります。一方で、1アイテムあたりの発注数量が少なくなるため、「サイズ展開を広げることが難しい」といったデメリットも生じます。予算策定の際には、こうしたメリット・デメリットの両面を考慮しておくことが重要です。
最大の商機(売上の山)を捉えるため、売上がピークの月(週)の手前で在庫高が最大化するような推移を意識します。
在庫の問題は、現場の努力だけでは解決できません。上流工程である「予算策定」の段階で、いかに現実的なアラートの仕組みを組み込んでおけるかが勝負となります。「自社の適正在庫がわからない」「いつも仕入のタイミングに迷う」という悩みをお持ちの方こそ、ぜひこの講義を通じて、迷いのないMD運用を手に入れてください。実践的なMD予算を構築することで、皆さんのショップやブランドの可能性はさらに大きく広がるはずです。4月25日よりスタートする「Fashion Re:ducation MD講義(全16回コース・応用編)」の詳細や申し込みについては、以下のリンクよりご確認ください。
〇MD講義基礎理解編~8回~
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〇MD講義応用編~8回~
https://style-picks.com/collections/mdlecture_list/products/md_advanced
〇MD講義16回コース
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