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ECでSEO対策する場合、商品名や商品詳細コメント、コンテンツ記事のタイトルや小見出しの付け方は重要なポイントです。特にコントロールしやすいのが「コンテンツ記事」なのですが、ユーザーの検索意図を考慮しながら記事の切り口を考えなければなりません。こんな時にも実はMD設計は多いに関わってきます。
何故MDとSEO対策に関係があるか?は、コンテンツ記事を制作する手順を考えればわかりやすいです。商品のうんちくを説明するにしても、コーデ紹介をするにしても、まず重要なのはどんな仕入れをしたのか?と、どう商品を展開していくのか?です。なので、ECサイトでSEO対策を意識したコンテンツ記事を制作する第一歩目はMDマップの確認なのです。まずはざっとマップを確認して、使えそうなアイテムをピックアップしていきます。
次にユーザーがどういった検索をしそうか?を予測します。これにはいくつか方法はあるのですが、これから検索ボリュームが増えそうなワードって仮説になります。これに関しては弊社では、
・店頭を回る
・ファッション雑誌でワードを収集
の2つをメインにしています。今シーズンはどういったスタイル・雰囲気がトレンドなのか?また、メディアが仕掛けようとしているトレンドスタイルは何なのか?を確認します。雑誌は月刊誌もチェックはしますが、半期ごとのコレクション特集も網羅します。商品発売の半年前にはざっくりとしたトレンドが発信されているので当然チェックが必要です。
あと、単純に時期的に検索ボリュームが増えやすいワードってたくさんあります。冬は「ダウン」や「コート」の検索は当然増えますし、夏になればリゾート要素のものや「接触冷感」といった機能面でもわかりやすいくらいボリュームは増えます。
この20SSに弊社で担当したブランドのキーワード候補を簡単にご紹介しますと、
こんな感じですね。2月に作ったのでまだお出かけの要素が強いです。
あとは言わなくてもわかりますね。自社の展開計画とトレンドワードを掛け合わせ、コンテンツ記事に昇華させていく。ソーシャルでも反応の良さそうなワード組み込んでおけば尚良しです。最近ではコロナの影響で「おうち時間」や「リラックス」などのワードが使われやすくなっていますが、これも今の環境要因=トレンドから導き出したワードでしょう。MD設計の中にあった比較的、リラックス感のあるアイテムを今の雰囲気にアジャストしたようなイメージですね。
一つ注意しないといけないのですが、キーワードって仕込んですぐ効果出ませんから予め計画が必要になります。ドメインパワーが強ければその限りではないのですが、こういった時にちゃんとMD設計が出来ていると一歩リードできます。直前になって急に企画を考えたところで効果は薄いでしょう。また、EC担当者だからと言って現場を無視してはいけません。めちゃくちゃ当たり前の事を言いますが、ECの売上はリアルと密接に繋がっています。実際のユーザー動向はどうなっているのか?現場を見て判断した上でコンテンツ制作する事をお勧め致します。
株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)
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