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在庫に意識が向かなくなるEC事業者の特徴

 

店頭が1〜2ヶ月閉まっていた事もあり、各社自粛明けから既にセールを開始しているようですね。

当然ながらECだけでは捌ききれず、春夏の在庫がだぶついてしまっているブランドはなるべく早めに在庫を消化したいところでしょう。しかし、セールを大々的に報じてしまうと人が押し寄せてしまい感染リスクが高くなる、という事でセール告知も限定的。逆にECは4月からクーポン・セール施策に偏重しているというのが傾向でしょうか。

 

ユニクロだけは例外のようで、大々的にセール告知しています。デベロッパーにも強気に出れる姿勢は、流石ユニクロといったところでしょう。そんな訳でアパレル関係者の頭をいつも悩ませる在庫問題ですが、オンライン専業の人たちは特にここの意識が欠如しがちだったりします。

 

在庫への意識が欠如してしまう理由

オンライン専業の方々の特徴なのですが、初期フェーズはなるべくコストをかけず、配送も自分たちでやってきている方が多いかと思います。その場合、在庫状況を日々目にしますから、どれだけ消化したか?などの変動を常に把握している状態です。しかし、売上が伸びてくるとこれが一変します。

大体売上が5000万〜1億円を超えてくると少人数で配送を捌ききれなくなってきますので、委託倉庫に依頼する人が増えてきます。ECも規模感が拡大してくると、

 

商品数が増える

ささげ(撮影・採寸・原稿)業務が増える

CRM業務が増える

ソーシャルの対応も増える

 

と業務が圧迫されていくので致し方無いですね。しかし、このせいで在庫を目で見ないから担当者はどんどん意識が薄れていくのです。意識が薄れていくと、当然「在庫を消化しなければならない」という思いが弱くなります。実店舗であるなら、在庫が増えるとバックヤードや展開する棚に影響が出てきますが、ECの場合は棚が無限にありますし、何でしたらSKU数が多い方が何かと得する事もあります。ECモールの場合は、SKU数が多い方が絞り込み検索した際に上位に表示されやすいというアルゴリズムがありますし、自社ECの場合でも検索に強くなりやすい。しかし、在庫への意識と引き換えだとすると割りに合いません。

 

在庫処分業者からの買取りも拒否

在庫って単純に流動性の低い資産というだけではなく、倉庫の場所取るから倉庫代も発生しているんです。回転率上げていかないと倉庫代も無駄になってきますが、ここの意識も当然ながら薄い。意識が低い事業者は、在庫の余り方もサイズ欠品のケースが多いのでどんどん捌きにくくなってきます。それでも危機感があまり無い方が多いので、在庫処分業者が不良在庫を買うと言っても断わるケースも多発します。MDという概念とは真逆の行為を突っ走ってしまう訳ですね。こうならない為には、配送を外部委託し出しても担当者は定期的に倉庫を見にいく癖をつける方がいいでしょう。いつも言っていますがECは売上を最大化しようと思うとSKU数を多く取り、売れ筋を縦に積むというやり方が一番簡単です。当然ですが、この場合のオーダ手法は在庫が余りやすくなっています。ただでさえ余りやすいオーダー手法を採用しているケースが多いのにも関わらず、意識まで低くなってしまうと行き着く先がどうなるかはおわかりでしょう。EC担当者、特にオンライン専業の場合の落とし穴には十分ご注意ください。

 

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