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こんにちは、働くMAMEです。緊急事態宣言から間も無く半年ですね。
組織によって差こそあれ経済各誌で騒がれていた「年収20%減」という世界観が現実味を帯びてきているのではないでしょうか。異業界もかなり厳しい局面を迎えている中、前向きにキャリアを積み重ねていくために重要なのが「貧乏を楽しむセンス」だと私は考えております。今日はそれついて市況の情報を交えながらライトにお送りたいと思います。
結論、雇用に関しては非常に良い時代だったと言えます。完全失業率は2017年度で2.7% 、2018年は2.4%と90年代初期以来の低水準。雇用情勢も改善されており、有効求人倍率は1.6倍を超えるなど45年ぶりの高水準でした。また、賃金については厚労省調査では5年連続の増加となっており、緩やかながらも正規・非正規の両方で改善傾向にありました。経済学などは専門外なので具体的な話はできないのですが、肌感覚に反して恵まれた部分はあったと思います。
一方で、現状はみなさんご存知の通り厳しい状況にあります。
有効求人倍率で見ても 一都三県で1.0倍を超えているのは東京の1.29倍のみ。全国で見ると下げ止まり感があるものの、1.08倍と低い水準になっております。また賃金については「基本給引き下げ」がなかったとしても、残業代や賞与の減額などで低下する可能性の方が高いと見て間違いないでしょう。
そうした中で今までと同じ感覚で生活するのは当然危険です。また、年収を上げていくことも平常時と比べてかなり難しいと思われます(上げようと努めるのは大事!)。
なので、自分の消費活動や生活スタイルを見直し、それでも楽しめる方法や感性を持つ方が効率的かつ幸福度が高いのではないでしょうか。
例えば、今までブランド品をプロパーで買っていたのを「古着でとびきりの一着を探す」に変えるのはどうでしょう。※ここでは高額なヴィンテージを除きます 汗
古着は出会いなので色々なお店をまわる必要がありますが、現行品にはないデザインが思いがけずリーズナブルな値段で手入るかもしれません。高価なものでなかったとしても「過程を楽しむ」要素がありますので、思い出と幸福度は大きくなるでしょう。
また、居酒屋通いを「海外のプレミアムビールを家で楽しむ」に変えるなんてのもいいかもしれません。1本390円程と単価は高いですが、飲みに行くのと比べればだいぶ安いです。家でその1本をじっくり楽しむ時間はなんとも贅沢なのではないでしょうか。また、各国のビールの違いを書き溜めてブログにすれば、消費する側から伝える側になることもできます。
ちなみに、ここでは衣と食について例をあげましたが、決して「ショッピングや外食を控えろ」と言っているわけではありません。金銭的な制限がつくなら、我慢で終わらせない方が幸せであるということをお伝えしたいのです。
生活レベルを下げるという意識を持って、努めて生きることはとても苦痛です。しかし、制限のある中でも小さな幸せを見出し、それを感じるセンスや方法を持つことは健全かつ豊かなことなのではないでしょうか。
近年、学問としてのキャリアコンサルティングで注目されているのがメンタルヘルスです。うつ病でなくても、ストレスがある状態では通常通りのパフォーマンスを発揮できないばかりか、場合によっては仕事を継続することも難しくなってしまいます。ストレッサー(ストレスの原因)がない方がやはりパフォーマンスや判断が安定するわけです。
そして、そのメンタルヘルスの観点で言うと、お金がないという意識は大きなストレッサーになり得ます。なので、「貧乏を楽しむセンス」を持ち、ストレッサーを最小化することがこの時代を乗り越える鍵になると私は考えています。すぐにそのセンスを見いだすことができなかったとしても意識するだけで物事の感じ方は変わってきます。
最後に、このブログを読んでくださった皆さんにも色々厳しい状況があると思いますが、それぞれが「貧乏を楽しむセンス」を持ち、厳しい時代を乗り越えていかれることを切に願っております。
ちなみにトップ画像の日の丸弁当は、私のランチです。
アパレル専門転職エージェントにてキャリアコンサルタント/ドラムンベースDJ。セレクト業態にて店長、バイヤーを経て、現職に。世を忍ぶ仮の趣味としてキャンプ始めました。
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