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会社を立ち上げ、7年目を迎えますが、マーチャンダイジングアドバイザーという謎?の立場として、これまで多くの企業との仕事に携わらせて頂きました。しかも、その半分以上がアパレル・ファッション小売業以外の小売業からの仕事依頼でした。様々な企業のMD(品揃え政策)の現状をこれまで見てきましたが、MDにおける仕事の進め方・手段というものは、十人十色でした。
例えば、多くのアパレル・ファッション小売業では、一般的にMD区分(シーズン区分)の単位で、ディレクションをし、品揃え政策の大枠を考え、そのことを実践していく!という、組織が多いのですが、そのようなことを行う必要がない!という事業を展開している組織もあります。
そのような組織の特徴を以下お伝えすると。。。
・商品の入れ替えは早く行う
・言い換えれば、毎日新商品を投入→販売期間が短い
・だけれども、商品にトレンド的な要素が必要ない
・更に、商品が”気温”に左右されない。年間で展開できる
かつて、私が携わった企業に、上記のような商品を展開する組織がありました。
このような組織の場合は、当然のことながら、MDディレクション→品揃え政策等の、一般的なアパレル小売業が行う手法はとることはできません。
ですので、在庫コントロール等の数値管理の手法は、投入アイテム数の算定や仕入金額を、ある種自動的に出てくるような仕組みを構築しました。また、販売期間の設定も通常の季節ごとではなく、商品を販売してからある一定の期間で、アラートがなる仕組みを何段階で設定し、その段階に応じて、在庫処理のルール設定を行う等のことも構築しました。
このように、マーチャンダイジングと一括りにしても、売っている商品や仕入形態等で、相対的に組織にとって、よりベターな手段は変わっていきます。
しかしながら、MDにおける、“顧客の欲しい商品を欲しい時期に品揃えする!”という根本部分は、普遍的なものです。また、MDの数字面も、基本、どの小売業でも通用するものでなければなりません。
そのような基礎が身についてはじめて、私がかつて行ったような上記のような手段を構築出来る!ということになります。
(MDの基礎的な部分を、数字面を中心に80話前後掲載していますので、興味のある方は1話からぜひご覧くださいm(__)m)
マーチャンダイジングにおける商品面の手法は、自由であっても良いものです。
何故ならば、そのことがブランド・ショップにおいての長所となるからです。
しかしながら、MDにおける、根本の本質の部分や数字の基礎知識を身につけていないと、期中におこりうるイレギュラーに対応することができません。
また、私が昔。師匠によく言われた言葉。
ということを実践するには、MDにおける根本部分の基礎知識を身につけた上で、常に現場に足を運ばなければならない!ということにも繋がります。
MDに限らず、アパレル・ファッション小売業界では、目先の言葉だけがよく流行します。
とくに、ここ最近では、デジタルの活用!が盛んに叫ばれ、Twitterなどを見ていると、そのことがあたかも手段ではなく、目的のように語られています。しかしながら。。。
また、マーチャンダイザーには、販売業務を始めとした、現場経験を重ねる必要があります。そして、それらのことから、物事の本質を見抜く目を養う必要があるのです。
私が、マーチャンダイジングの基礎を本格的に学び始めたのは、38歳になってからです。ですので、今からでも遅くありません。今、この読者の皆様が携わっている仕事の基礎を身につける。急がば回れの精神で、基礎勉強を始めてみる!このことをお勧めして、今日のブログは終了です。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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