メールマガジンを登録していただくと、セミナー・イベント開催のお知らせやブログの更新通知をお届けします
ど〜も〜芳村真理です(笑)
BLITZ WORKS 青野です。
先日、足立区の北千住に引越しました。
これといって特徴の無い足立を馬鹿にしてましたが・・・
越してから足立の人々の人情に触れて「足立サイコウ!」と本心から思っています(笑)
あっ!足立の特徴は【人情味】だなと(笑)
北千住に来た際は、是非弊社へ遊びに来て下さい!
なんでもそうですが、一言で表現できる特徴って重要ですよね。
足立の【人情味】。
ナイキの【シューズ】。
カイハラの【デニム】。
カワサキの【Z】。
BLUE MONSTER CLOTHINGの【ジーンズ】・・・勝手にすみません(笑)
っていう、「これは何?」と問われたら「これはコレ!」と即答できる特徴が重要です。
これがブランドのイメージの重要な要素だと思います。
なんだかブランド論ぽくてスミマセン。
実は、俺が起業してからBMCを立ち上げ育てる中、最重要な要素として取り組んでいるのが、この BMC = ジーンズ なんです。
ブランディングの根幹であり、ここができないとフラフラするんですよね。枝葉が増えてきたら・・・あれ?あのブランドって、何が特徴なブランドだっけ?ってなってブランドの衰退が始まりますからね。
起業して、ブランドを立ち上げる時に、自分自身の頭の中のファッションを表現したい人がほとんどだと思います。
でも、大多数の人はお金が無い状態で起業しブランドを立ち上げますよね。
あれもこれもアイテムを作って、ポエム的なコンセプトの下で複数のアイテムを作っても誰にも響かない事が多いです・・・。
だって・・・誰も知らないブランドには誰も共感しないからです!
SNS界隈を眺めてると、響かないだろうな〜って人をたくさん見かけます(笑)
Q:このブランドはなんですか?
A:このブランドは◯◯のブランドです!
と、一人でも多くの消費者に言ってもらえるイメージの確立が重要です!
この前、マサさんのお招きで服飾専門学校の卒業発表を拝聴しました。
皆さん数値根拠をベースに、ご自身が立ち上げようとしているブランドをビジネス視点でまとめ上げてました。社会に出る前に質の高い講義を受け、数値をベースに論理的にブランドビジネスを組み上げられる環境は羨ましいですよ。
俺は、サラリーマンやって、起業して、模索して、やっと数値根拠による組み立てに辿り着けましたからね(苦笑)
学生さんの発表を聞いていると
【売りたいアイテム = 売上を作るアイテム】
が明確になっていましたよ。
ストーリーとしてポエム的なものはありますが、売り方含めてかなりビジネス視点で考えられていて驚きました!
特に印象に残っているのが(記憶が曖昧なので違ってたらすみません)。
*露出の多い服を女性へ提案するブランド → ビキニを売上の中心にする
ウエディングドレスに特化した面白いビジネスモデルもありましが・・・
ブランドとして立ち上げる中、ビキニというアイテムに絞ってる点は秀逸でした!
上述のブランディングにおいて重要な商品イメージで考えると・・・
*露出の多い服のブランド = ビキニ
となり、
Q:このブランドはなんですか?
A:このブランドはビキニのブランドです!
となると、ビキニを軸にアイテムの枝葉を増やす事が可能になり、ブランドイメージ領域を広くする事ができます。
なぜ、売りたいアイテムを絞るのか?
ブランディングにおけるイメージだけではなく、より現実的にビジネスを立ち上げる為になります。
手元に100万円があります。
色々なアイテムを作りたいけど・・・サンプル開発費用は1型30,000円。
本生産時の仕入れ値は1型4,000円で売価は10,000円だとします。
①ブランド立ち上げたから、ブランドを表現する為にジーンズもシャツもコートもTシャツも・・・20型作ろうと思うA君の場合
*資金:100万円
*サンプル開発費:3万円 × 20型 = 60万円
*残金(仕入可能資金):40万円
*仕入枚数:40万円 ÷ 4,000円 = 100枚(5枚/型)
*最大売上高:10,000円 × 100枚 = 100万円
*最大粗利高:100万円 – 40万円 = 60万円(手元に残るお金)
*現金増減:-40万円 (初期100万円に対して)
②ブランド立ち上げたけど、ブランドを表現する為に最低限5型だけ作ろう。でも売るのは1型に絞ろう・・・と思うB君の場合
*資金:100万円
*サンプル開発費:3万円 × 5型 = 15万円
*残金(仕入可能資金):85万円
*仕入枚数:85万円 ÷ 4,000円 = 212枚(売る1型のみ)
*最大売上高:10,000円 × 212枚 = 212万円
*最大粗利高:212万円 – 85万円 = 127万円(手元に残るお金)
*現金増減:+27万円 (初期100万円に対して)
ブランドを立ち上げる為には、サンプル開発費はとても重要です。
でも、このサンプル開発費ばかりお金をかけて、仕入れができない人や受注数が分散して生産できない人を多くみてきました。
うちも含めてですが、限られた資金の中で効率良く売上と資金を増やすには、【売るものを明確にする】事が重要です。
アイテムを絞れないA君
*サンプル作り過ぎて、仕入れのお金が無い
*受注が分散して生産に入れない
サンプル作って、友人しか来ない展示会を開いて、満足して・・・直ぐに消える人です(笑)
アイテムを絞れるB君
*1点集中で受注を取る事ができる
*仕入を絞れるので売上の最大化が見込めやすい
と良いことだけではございません!
絞った1アイテムが売れなかったら・・・パァーです(笑)
仮に受注取れなくても・・・残金85万円ありますから!まだトライできます!
ここまで直販視点では書いてませんのでご注意下さいね。
直販できれば最高ですが・・・お金が無い状況ですので限りある資金でブランドを立ち上げる為に現実的なのは卸売りです。
他人の店で取り扱ってもらえると客観的な実績となります。その実績が更なる取り扱いの拡大や直販に繋がると俺は考えています。
C君が経営するアパレル小売店舗があるとします。
*店頭アイテム数:100アイテム(100型)
*店頭在庫数:500点(1アイテム5枚)
100マスの棚をイメージして下さい。
1マスに5枚の在庫が入ります。
上出のA君のように20型を卸売しようとすると100マスの20%を奪取しないといけません。でないとA君のブランド表現はできませせん。
B君の場合は1型のみです。1%です。
どちらが可能性ありそうですか?
店頭の20%を奪取するのか?1%を奪取するのか?
1%だとお試しでやってみるか〜というラッキーパンチもあり得ますよね。
でも、20%になると・・・誰も知らないA君のブランドを仕入れる人は絶対にいないですよね。
A君は1型5枚しか仕入ができません。
初回納品で終わりです。売場の維持ができません。
B君は、1型212枚仕入ができるので、フォロー売上と売場を維持できます。
なんだったらC君の店だけでなく、D君、E君の店にも卸売が可能となります。
ね?
どう思います?
B君のようにアイテムを絞ってブランドを立ち上げる方が良いと思いませんか?
アイテムを絞るという事は、絞ったアイテムの専門ブランドとなる事を意味します。
ブランドを立ち上げたい人の本意には反する事だと思います。
ファッションで表現が出来ないって事ですからね・・・・なんだよ?!ファッションで表現って!!!と正直思いますが・・・(笑)
やりたい事を我慢して、世に出る確率が高くな選択をする事がブランドを立ち上げる為には重要です。それが専門ブランドとなって市場に IN したとしても、人の手に渡る確率が高くなったという事ですからね。
マサさんのホームページに記事を書かせて頂いてます。
その中で、【ブランド と お金】をキーワードとしいます。
アパレルブランドをやりたいなぁ〜って人は、情緒的な人が多いというか・・・エモい事を好む人が多いというか・・・【お金】の価値を分かってない人が多いと思います。資本主義であり、貨幣市場なのがビジネスの世界であり、日常の世界です。
という事を改めて認識した方がいいですね。
お金にする事を逆算で考えて、最も早く・最も確率の高い選択を行い自身のブランドを世に出すという事を真剣に考えてみて下さい。
これまで述べてきたアイテムを絞る事が、最良の選択であるなら(経験上、これが良いと自信を持って推める)、専門ブランドとして卸売にチャレンジすべきだと思います٩( ᐛ )و
なんだかんだと書きましたが・・・
まずは、あなたが立ち上げたいブランドの売り・推しは何かを真剣に考えてみて下さい。
Q:あなたのブランドはどんなブランドですか?
A:私のブランドは◯◯のブランドです!
と即答できるまで、あなたがやりたいブランドを何度も何度も見直して下さい。
この工程ができた人は、世の中にブランドを出す事ができますよ。
さぁ、俺もブランド立ち上げ5年目だからこそ、更に BMC = ジーンズ を追求してより専門性を出していこうと考えています。
そして、ローリー青野 = バイク となるようにブランディングしていきます!
(株)ブリッツワークス 代表取締役。完全無欠なリアリスト。ワーカジ ジーンズブランド BLUE MONSTER CLOTHING を全国展開。BMCホームページで「激白!ゼロからのアパレルブランドとお金の話」を連載中。Livedoorブログで「俺のブログ」を毎日アップ。現在、RadiotalkでBLITZ RADIO STATIONを開局して、話術の可能性を追求中。
小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。