ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

MENU

ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

意識高いアパレル業界人はBBQで高級肉を食べる説

いやー。
景気悪いですね(笑)
アパレル業界から足を洗おうかなとマジで思いますね(笑)

皆様、景気はどうですか?

物が売れない時代です。
物が売れないから物が余る時代。

廃棄量が大きくなるのは、けしからん!
大量生産は、けしからん!
売れる分だけ洋服を作って売れば廃棄は無くなる!
アパレル業界をリセットして、環境に良い仕組みを作るぞ!
っていう意識高いアパレル業界人及びアパレルに参入しようとしている方達がSNS上に現れます(笑)

正直言うと・・・
他人のビジネスにおけるコンセプトやゴールだと思うので、そう思うなら頑張ってアパレル業界を良くして頂ければいいなぁ〜って思いますよ。はい。
でも、ビジネスですからね〜が絡むからね〜耳障りの良い事を大きな声で言う程、胡散臭いな〜って思います(笑)

でもね、こうとも思います・・・
マジで言ってたら、製造の仕組み・販売の仕組み・経営の仕組みを理解していないオメデタイ人達なんだろうなぁ〜ってね(爆笑)

あっ、挨拶が遅れましたリアルを大切にするジーンズ系YouTuberローリー青野ことBLITZ WORKS青野でございます。
意識高い系の方達の考えは否定しません。
でも、製造の現実を取るのか?廃棄量を取るのか?お金を取るのか?ってのを超絶分かりやすく記しますので、意識高い系の方達には余裕で理解できるかと思います。

 

製造ロスと経済ロットっていうものは絶対に存在する

俺もね、廃棄物は極力減らす方が良いと思います。これはマジで。
でも、製造においてロスと言うものが絶対にあります。

(ジーンズ生産)
*受注数:100本
*生産数:105本
*ロス(売れないもの):5本

この5本のロスは、受注数100本を満たす為には必要なロスです。
アパレル業界で製造に携わってるとこのロス5本は仕方ないものです。
この5本は、発注元に引き取ってもらうか、廃棄するしかありません!

加えて、経済ロットってのが製造には必ずあります。
経済ロットって何?って人は、Google先生に聞いて下さいね。

(デニム発注①)
*ジーンズ生産数:25本
*デニム生地:1反50m(1反50m仕入
*デニム反物単価:25,000円(500円/m)
*ジーンズ用尺:2m
*1反で取れるジーンズ:25本
デニム生地ロス:0m
*デニム仕入金額:25,000円

(デニム発注②)
*ジーンズ生産数:20本
*デニム生地:1反50m(1反50m仕入
*デニム反物単価:25,000円(500円/m)
*ジーンズ用尺:2m
*1反で取れるジーンズ:25本
デニム生地ロス:10m(デニム生地 50m – ジーンズ生産数 20本 × ジーンズ用尺 2m)
デニム仕入金額:25,000円

ジーンズを何本作ろうが、デニム生地は50m仕入れです。
ジーンズ生産数 = 受注数 とした場合・・・
①はデニム生地のロスがなく意識高い系の方達から拍手喝采が送られます。
②はジーンズをロスなく製造してますが、デニム生地が10m余ります。デニム生地が余るだけでなくジーンズ作らない生地に5,000円のお金を払います(お金の損です)。
必要な分だけ製造するっていうのは、このような事が起こります。
ドゥー ユー アンダースタンドゥ ????
デニム生地:1反50m(1反50m仕入)がデニム生地の経済ロットです。
本当にロスを無くす(=廃棄をなくす)事を考えるなら経済ロットに見合った製造を組まないといけません!加えて、それに合致した受注を得ないといけません!

製造においては、現在の仕組みでは必ず製造ロスが発生します。そして、分かりやすくデニム生地にしてますが、生地も製造も・・・あらゆるものに経済ロットが存在します。
この事を理解して、現在の仕組みを悪だと言わず、あなた達の理想へ導いて頂ければ幸いです(笑)

 

廃棄を減らす VS 現金が減る

さてさて、製造ロスや経済ロットというと・・・意識高い系の方達の中でも「?」な人がいるかと思います。
日常の生活に落とし込んで説明しますね。

俺ね、アウトドア好きなんです。
最近はキャンプは出来てないですが、定期的にBBQ(バーベキュー)をやります。
BBQでリアルな感覚を記しますね〜

BBQには、肉が必要だ!って事で肉を買いに行きます。
肉屋さんに行ったらAとBの2種類がありました。

(肉の種類)
A 100g 200円
B 100g 350円
味 A 〈 B(Bの方が美味しい)

(肉の販売条件)
A 500g 1,000円
B 200g 700円

AかBの肉は販売条件にて購入しないといけません。
肉を購入するにも何グラム(g)買えばいいかを考えないといけません。
一般的にBBQを行う際の肉の消費量目安は

(BBQ肉消費量目安)
男性:300g
女性:200g
子供(男):150g
子供(女):100g

BBQ参加人数から算出した購入グラム(g)は

(購入グラム)
男3+女5人+子供(男)4人+子供(女)6人

300g × 男3人 + 200g × 女5人 + 150g× 子供(男)4人 + 100g × 子供(女)6人

= 900g + 1,000g + 600g + 600g

= 3,100g

3,100gの肉を購入しないといけません。

あなたならAとBどちらの肉を買いますか?
Bと比べて味が劣る安いAの肉を買いますか?
高いけどBの肉を買いますか?

アパレル業界の廃棄問題を解決したいあなた・・・
あなたの理想(=廃棄が出ない)を叶える方を選択して下さいね!

(Aの肉を購入する)
1パック 500g 1,000円

7パック  3,500g(500g × 7パック) = 7000円
→3,500g購入すると必要購入3,100gを満たす事ができる

3,500g – 3,100g = 400g
400gの肉が余ります

支払金額(=キャッシュアウト):7,000円
余剰在庫:400g(800円分)・・・100g 200円

 

(Bの肉を購入する)
1パック 200g 700円

16パック 3,200g(200g × 16パック) = 11,200円
→3,200g購入すると必要購入3,100gを満たす事ができる

3,200g – 3,100 = 100g
100gの肉が余ります

支払金額(=キャッシュアウト):11,200円
余剰在庫:100g(350円分)・・・100g 350円

サァ〜!
あなたはAとBどちらの肉を購入してBBQやりますか?

サァ〜!
意識高い系のあなたはAとBどちらの肉を購入してBBQやりますか?

廃棄を減らしたい(=在庫を減らしたい)と声高々に歌う意識高い系の方は、確実に余剰在庫が小さいBの肉を購入してBBQやりますよね!!!
100gの在庫なら、無理して食べれそうですよね(笑)だって美味しい肉ですしね。
そしたら、在庫ゼロ!廃棄ゼロ!必要な物だけを仕入れて消費したという素晴らしい事が成立します!
11,200円を支払ってね(笑)

俺は確実にAの肉を購入しますよ。
400gの在庫になる事は理解して、7,000円しかお財布から出ていかないAの肉を確実に購入します!!!
Bを必要数購入したら11,200円ですよ・・・
Aは7,000円です。
味は劣るし、在庫になるけど、4,200円節約できますからね!!!
400gはどうするのか?
冷凍にでもして、後日食べますよ(笑)

BBQという雰囲気でお腹が満たされるイベントです。
味?在庫?いやいや安く上がるのが一番でしょ!!!!
肉って直ぐに丸焦げになりますからね〜(爆笑)

 

意識高いアパレル業界人はBBQで高級肉を食べる説

意識高い系の方々は、現金が減る事より廃棄(=在庫)が減る方が大切なので、確実にBの美味しい肉を購入しBBQを楽しむと思います。
格好良いわ〜意識高い方々のBBQ。
俺なんか貧乏会社を経営してるし、家庭を持っているので、極力現金が減らない事を第一に考えますよ〜。
キラキラしてんな〜オメデタイ奴らは(笑)

1:廃棄(=在庫)を減らすと支払う金額が大きくなる
2:廃棄(=在庫)が多いと支払う金額が小さくなる

これらってアパレルに限らず製造には必ず当てはまると思います。

ビジネスを行うとキャッシュアウトを限りなく小さくして、キャッシュインを限りなく大きくしようとします。
至極当たり前な考えでいると、在庫は後回しになります。無論、後始末出来ない在庫はダメです。うちも相当数ありますしね・・・(汗)

考えっていうのは立場や環境によって変わります。
だから肯定もしないし否定もしないのが正解です。
それぞれの考えでアパレル業界を良くしようと思えば良いんじゃないかな(笑)

忘れないで欲しいのは、ビジネスは慈善事業ではないです!商売です!
現行の仕組みの中で利潤を最大化していかないといけません!
綺麗事や正論では世の中の変革はできません・・・まして、伏魔殿のアパレル業界ですからね(爆笑)

廃棄に敏感な意識高いアパレル業界人が、余剰在庫が大きいけどキャッシュアウトが小さいAの肉を買ってBBQをやってたら嫌だなぁ〜(笑)
イキってアパレルの在庫問題に関して色々歌ったりしてるのに嫌だなぁ〜(笑)
意識高い系の方々はBの肉を購入して、ご自身の発言に相違ない様にして下さいね!

結局ね・・・
*仕入れる前に余剰予測を立てる
*経済ロットを把握する
*在庫の始末を先に計画する
っていうマサさんがよく言ってる事をやっとけば、
SNS上でギャーギャー言ったり、それの太鼓持ちをガンガンにしなくても良くなるんだよ〜在庫なんてね٩( ‘ω’ )و

この記事をシェアする

RANKING POST

1

2020.07.07

大量生産と過剰供給は別物
2

2020.04.27

EC・通販専業ブランドも標準店舗の概念が必要なのでは?
3

2020.08.04

画面ばかり見てないで現実を見よ!

NEW POST

2021.06.15

2BUY10%OFF施策の弊害

2021.06.11

vol.15 気温と服装の関係

2021.06.10

ブランド初期の予算配分どうしてますか?

2021.06.08

アパレル関連企業の皆様。就職のチャンスをお願いいたしますm(__)m

2021.06.04

昭和男の苦悩〜効率化に向けて〜

CONTACT US

小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

TRADINGPERFORMANCE

取引実績

BEAMS(ビームス)
株式会社 聖林公司
株式会社 千趣会
繊研新聞社
株式会社ベイクルーズ
文化服装学院
株式会社Welleg(ウェレッグ)
無印良品
フィットネス市場
クリーデンス
株式会社コポ
株式会社StylePicks
株式会社ブリッツワークス
UNIVERSAL OVERALL
株式会社トラヤチェーン