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昭和男の苦悩〜効率化に向けて〜

こんにちは、働くMAMEです。毎年のことですが、梅雨はジメジメしてて嫌ですね。私は「傘をさす」という行為が嫌いでして、片手が塞がれるたびに21世紀の科学力を憂いている次第です。早く「勝手に雨バリア〜!」なるもの、出ないですかね。

そんなくだらない話はさておき、今日のブログは「効率」についてです。働き方に沿って書いていきますので、仕事の仕方やライフスタイルを見直したい方の参考になれば幸いです。

 

◯働き方は変わったけれども

皆さんもご存知の通り、近年では働き方が大きく変化しております。今まではより多くの時間を会社に捧げることに美学がありましたが、そうした働き方を肯定しない労働者の増加、法的な規制も整備されつつあります。

働き方が厳しいと言われていたアパレル業界も同様です(一部のコレクションブランドなどは除かれますが、、、)。少なくとも今は人材業界で働く私よりも早い時間に退社されている方が多い印象です。実際に担当させていただいている方々から「MAMEさん、遅い時間まで大変ですね、、、」だなんて言われることもしばしばです汗。

働き方が改善される事は喜ばしい一方、1点だけ懸念があるとすれば頭の良い「効率的な人」じゃないと勝ちづらい労働市場になったことです。

PCの自動シャットダウン、自動消灯など会社から強制的に終業時間を決められてしまう中、能力の差を「時間」や「実践量」で補う事ができなくなってしまったのです。

効率的に働くために知恵を絞れば良いじゃないか!という声も聞こえてきそうですが、「考える力」や「経験から学べる分量」は人それぞれです。1つの経験から10を知れる人もいれば、より多くの経験を積まなければ1を知れない人もいます。また、職種によっては自宅でトレーニングができないという問題もあります。

かくいう私も頭が良いわけではなく、前職は割と根性で仕事をしていたクチでした。いわゆる昭和男の働き方です。なので、こうした変化を手放しで喜ぶ事ができませんでした。また、心配症でもあるので時間通りに仕事を終えると逆に不安な気持ちになり、以前よりもストレスを感じるようになりました。もっと時間をかければ、質を追えたのではないだろうか?だなんて考えてしまうわけです。

そんな時、一度マサ佐藤氏にこの事を相談した事がありました。

佐藤氏は私が知る諸先輩の中でもバツグンに仕事ができる男です。さぞ、すごいノウハウがあるのでは?と思っていたのですが、アンサーとしては意外とシンプル。「仕事は朝にやってしまう」との事でした。しかし、実践してみるとこれが一番効果がありました。

 

◯何はともあれ実践してみて

DJとしての顔を持つ自身にとって「クリエイティブは夜に咲く」が信条であり(笑)、早起きはこの世で一番苦手な行為です。スティーブ・ジョブズや佐藤氏は6時くらいにはもう仕事を開始しているそうなのですが、自分にとってはかなり非現実的です。なので、まず仕事の順番を変更しました。心理的にプレッシャーのかかる仕事、脳のエネルギーを大きく消費する業務を朝一番やってみることにしたのです。

私にとってのそれは文章作成で、転職者の方の推薦文を書く事、そしてこのブログです笑。

効果がわからないのは自分にとっても嫌なので、ブログ作成で効果を検証してみました。検証方法はシンプルで、効果の対象は執筆時間です。

 

【検証:ブログ執筆時間の比較】

・普段の書き方

起床後、テレビやYouTubeを見ながらダラダラ過ごす(自分的にはアイドリング)。

遅めの朝食をとって1時間さらにダラダラ過ごし、ようやく執筆開始。

・現在の書き方

起床後、コーヒー1杯だけ飲んでとりあえず書き始める。眠い、、、

 

□結果

・普段の書き方:執筆時間8時間(休憩含む)

→半日以上かかってヘトヘト、後日細かな修正もチョロチョロ

現在の書き方:執筆時間2時半30分(休憩含む)

→時間が短い分当然ですが、余力がある。修正もするが、最初の仕上がりも割と満足。

 

脳科学は専門外ですが、余計な情報を入れず脳のエネルギー値が高い方が業務を短かくこなせる事がわかりました。自分でも驚くほどの効果です。体感としては朝一番で書き始めると、普段と比べて時間の経過が遅いというか、密度が高い感覚です。ちなみに他の業務でも試した結果、ルーティーンワークではそこまで差は出ませんでした。一方で、頭を悩ませる負荷の高い業務や面倒に感じる業務ではいずれも高い効果を得る事ができました。

私と同じく夜型の皆さんはぜひ試してみてください。かなり驚くと思います。

 

◯働き方改革の裏で

上記で働き方が変わったという風に書きましたが、実際にはそうでもない状況が散見されます。会社が知らないだけで残務を自宅で対応している人もいますし、閉店後1人残ってシフト表や報告書を作成している店長さんも沢山いらっしゃいます。

要するに、制度は変わったけれども、ノウハウは何も提供されていない状況です。

今回は業務遂行上の「順番」の話だったわけですが、それを変えるだけでも怪しいビジネス書の謎ノウハウよりよっぽど「効率化」で効果があると思います(佐藤氏、ありがとうございます)。私自身もまだまだ道半ばですが、皆さんの働き方とライフスタイルの改善に役立てば幸いです。

ちなみに、私の次のチャレンジは、早起きです。

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