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こんにちは、働くMAMEです。間も無く緊急事態宣言も終わろうとしていますね!堂々と外出できるようになるので、振り返る思い出のない生活からようやく解放されそうです。
さて今回ですが、キャリアアドバイザーである私が、転職者だったら選ばない会社についてです。アパレル時代はセレクトで経験を積んでいるので、小売の事例に沿って書いていきたいと思います。
転職を検討している方や、現職に疑問を抱いている方の参考になれば幸いです。
まず、どんな方法で企業のリサーチをするかですが、特段皆さんと変わりません。商品、ホームページ、店舗見学がメインになると思います。※現職のデータや情報を使うのはアンフェアなので、、、
また、入社を真剣に検討しているような場合は、社長やそれに準ずる方のインタビューなどもチェックします。企業やブランドにとって何が強みなのか、テーマや理念は何なのかが知りたいわけです。
しかし、その中でもしも自社の強みが「商品力」という項目があり、それについてのみ言及している場合は、きっとエントリーや入社を避けると思います。メディアで「うちの強みは商品力!」と平気で言ってしまい、有名ブランドとコラボしていることを大々的に語っている社長を、私は信用しません。
冒頭にあるように、これは小売の場合ですが、次項でその背景を詳しく説明したいと思います。
シンプルに人を大事に考えていない、思いやりが足りないからです。
これはあくまで傾向ですが、日々転職者の苦悩を聞く仕事をしている限りで言うと、かなり高確率で当てはまっていると思います。これまで実際に伺ってきた内容でいうと以下のような事例があります。
何が起こっているかというと、商品力というアイデンティティを維持するために、そこで働く人たちへの配慮が後回しになっているのです。
商品力が高いこと自体は良いことなのですが、ファッションビジネスはそれだけで語れるものではありません。そこには売ってくれる人、それを支えてくれる人がいるわけです。それにも関わらず、就業者の生活を犠牲にしたり、約束を反故する事例が後を絶たないことを私としては非常に残念に思います。
また、これは皆さんがイメージしているであろう一部のコレクションブランドに限った話ではありません。皆さんがよく行くような業態でも普通に起こっていることです。
以上の背景から、私は「商品力が強み、それのみを言及している企業」を避けるのです。少なくともかなり警戒して、隅々まで調べ上げなければエントリーすらしないでしょう。
異業界の転職と比べて、アパレル転職では商品価値や感度が転職軸になる傾向が強いです。実際、良い商品を顧客に提供することや、作ることに関われることは重要なやりがいになると思います。
しかし、仕事は人と関わり、生活に根差したものです。そして、ずっと続いていくものです。なので、より良い転職を叶えるためには「企業が人材をどう捉えているか」「どのような関わり方をしているか」にも注視していく必要があります。仕事の幸福度の観点で言えば、商品軸よりもこちらの方が優先度は高いと思います。いくら給料や商品が良くても、人間は大事にされないと頑張れないものなのです。
最後になりますが、無名で小さくても良い企業はたくさんあります。皆さんが良い企業で働けること、人への思いやりを忘れない企業が増えていくことを切に願っております。
アパレル専門転職エージェントにてキャリアコンサルタント/ドラムンベースDJ。セレクト業態にて店長、バイヤーを経て、現職に。世を忍ぶ仮の趣味としてキャンプ始めました。
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