メールマガジンを登録していただくと、セミナー・イベント開催のお知らせやブログの更新通知をお届けします
暑いです。
脇汗が滝のように流れ出るシーズンが到来しましたね。
白以外のTシャツは着れないぜ・・・・・
このシーズンになると、脇毛の大切さがわかりますね。
脇毛があった時って脇汗が気にならなかったな〜
はい。私・・・現在、脇毛がございません!
脱毛処理されているのであります٩( ᐛ )و
どうでもいい話すみません(笑)
この暑さの中、数字の話は疲れるので・・・今回はNothingです。
俺の熱い思いを聞いてくれ(読んでくれ)!
ローリー青野というジーンズ系バイクYouTuberとして日々活動していますが、
実はBLITZ WORKSっていう自称ジーンズメーカーを超細々と営んでいます。
大学を5年掛けて卒業して(笑)新卒でジーンズメーカーに入社しました。
デザイン室というパタンナーさんが集う部署です。なぜその部署に入れられたのか今でも謎なんですが・・・宍戸錠 案の定、即刻クビとなり企画生産部というジーンズメーカーでは花形の部署に異動しました。
「ラッキー!企画になれる!」と浮かれていましたが・・・
当時は・・企画は生産管理のキャリアが必須で、役員が認めないと企画と名乗れなかったんです。「生産管理能力のない者は、自ら企画立案した商品を世に出す事は絶対にできない」という超絶重い言葉がその部署を常に支配していました。
結果的に俺は企画者となりましたが・・・企画をしながら自分の商品を生産管理し、年間数十万点まわしていましたよ。
それは現在も同じです。
自分の商品は自分で生産管理しています!
まぁ、人もいないのでやらなきゃダメなんですがね・・・(苦笑)
自ら企画した商品を生産管理し納品してお金を得るという事を行っています。
お金を得る営業が大切なのは明白ですが、そのお金となる商品をコントロールする生産管理は営業と同等に大切です!!!
組織で企画生産やって、独立して企画生産営業やってる俺が言うから本当です。
ちなみに・・・俺は絵を描いたり、イメージを伝えたりと他人の力を借りないと商品化ができないデザイナーの事を馬鹿にしています(笑)いくらでも替えが効きますからね。
ただ、優秀な生産管理や営業は替えが効きません。断言します!
前置きが長くなりましたが、今回は生産管理に関して「生産管理レベル53」の俺個人の意見を書かせて頂きます。
なんかね。アパレル業界にいると・・・生産管理って低くみられますよね〜。
あれ何なんですかね?
多分、アパレルで働く人の多くは、ビジネスとして客観視できない人が多いので生産管理を低くみちゃうんでしょうね。商品をお金にするという事を考えると、それをコントロールする生産管理の仕事は崇高です!そして、在庫問題に関しても生産管理の腕次第ですからね〜。
生産管理って常にカレンダーの先を見ながら仕事しています。
何かというと、納品(=お金)というゴールを目指して、カレンダーの先から逆算で今現在を生きています。
*納品日:12月1日
とした場合に、12月1日に納める為に逆算を行いどう生産計画を組んでいくかを考えます。
ここからは、その納期を目指して生産管理の行動を分解してみていきますね。
(ミッション:ジーンズ 3,000本を国内生産し納品せよ)
1:納期が決まったら各工程を逆算で把握する
・商品店舗着:12/1
↑
・倉庫
↑
・洗い工場
↑
・縫製工場
↑
・生地・付属
2:各工程を更に分解する
・商品店舗着:12/1
↑
・倉庫:商品入庫→保管→商品出庫→輸送
↑
・洗い工場:製品入荷→前工程→洗い→仕上げ→検品→商品出荷→輸送
↑
・縫製工場:生地・付属入荷→裁断→縫製→検品→製品出荷→輸送
↑
・生地・付属:材料入荷→製造→生地・付属出荷→輸送
3:各工程のリードタイムを把握する
・商品店舗着:12/1
↑
・倉庫:商品入庫(2日)→保管(3日)→商品出庫(2日)→輸送(1日)
↑
・洗い工場:製品入荷(2日)→前工程(14日)→洗い(7日)→仕上げ(3日)→検品(2日)→商品出荷(1日)→輸送(1日)
↑
・縫製工場:生地・付属入荷(2日)→裁断(7日)→縫製(20日)→検品(3日)→製品出荷(1日)→輸送(1日)
↑
・生地・付属:材料入荷(15日)→製造(25日)→生地・付属出荷(2日)→輸送(1日)
(注意)各工程のキャパを把握している事が絶対(稼働日:土日祝を含む)
4:生産発注日を決定する
・商品店舗着:12/1
↑
・倉庫(リードタイム8日):商品入庫(2日)→保管(3日)→商品出庫(2日)→輸送(1日)
↑
・洗い工場(リードタイム30日):製品入荷(2日)→前工程(14日)→洗い(7日)→仕上げ(3日)→検品(2日)→商品出荷(1日)→輸送(1日)
↑
・縫製工場(リードタイム34日):生地・付属入荷(2日)→裁断(7日)→縫製(20日)→検品(3日)→製品出荷(1日)→輸送(1日)
↑
・生地・付属(リードタイム43日):材料入荷(15日)→製造(25日)→生地・付属出荷(2日)→輸送(1日)
↑
・生産発注日:8/7
5:各工程へスケジュール連絡(キャパ確保)
・商品店舗着:12/1
↑
・倉庫出庫日:11/30
↑
・洗い工場出荷日:11/21
↑
・縫製工場出荷日:10/22
↑
・生地・付属出荷日:9/18
↑
・生産発注日:8/7
この5工程ができれば、各工程に対して発注・コスト交渉などに入っていきます。
凄いでしょ?生産管理って。
これだけじゃないですからね!
商品の在庫管理や出荷管理、製品不良対応、仕掛かり残対応・・・めちゃめちゃやる事多いので全て書くとマサさんのブログを1ヶ月くらいジャックしちゃいます(笑)
この生産管理の基本であるスケジュール組みと、予定から遅れない管理能力があれば生産管理としては成り立ちます。これで「生産管理レベル1」です。
ファッション!ファッション!のファッション馬鹿達よ、お前達の商品は生産管理様あって世の中にスケジュール通り出て計画通りにお金になってるって事を認識した方がいいぜ(笑)
生産管理やってる人で時間にルーズな人はいないんじゃないのかな?
時間にルーズな人は生産管理に向いてないよ(笑)
スケジュール通りに商品を納品する為に行う生産管理の仕事は
1:8/7に生産を進行させる
2:各工程の進捗を管理する
3:11/30に必ず出庫させる
だけです(笑)
他にもあるんですよ〜それは知ってます。生産管理はアパレルの中で一番忙しいし責任ある職種です。
この1から3を遂行する為に時間を掛けて生産準備を数ヶ月も前から行います。
生産管理業務の80%は生産における事前準備です。
交渉、根回しは生産の各工程だけではありません。組織内での交渉や根回しもあります(これ意外と重要です)。
生産管理経験が長くなると事前準備の中にリスク回避を入れていく事ができます。だいたい「生産管理レベル20」を超えたくらいから徐々にできるようになると思いますよ(笑)
そして・・・生産管理の人って、アパレル以外へ転職しても活躍してる人が多い印象があります。もちろん品目が異なっても同じ生産管理業務なら経験値を活かす事ができます。俺の知り合いでアパレルの生産管理から建売りの販売営業になった方がいます。買主や職人さん達から信頼されているそうです。それはスケジュール管理・工程管理・リスク管理ができるからだと彼は自慢げに言っていましたよ。
なんの仕事にも言える事ですが、【段取り八分】が仕事の質を決めます!
それを常に行う生産管理は、誇った方がいいですよ!
このブランド、会社をまわしてるのは俺の生産管理能力があってこそだ!ってね(笑)
アパレルの人達・・・
生産管理が裏で支えてくれてるから、お金になる商品が計画通りできてくるんだよ〜
この43歳の生産管理系バイクYouTuberの記事を見て、
ハッと思い・・・脇汗がジワッと出た人は生産管理に感謝して下さいね(笑)
(株)ブリッツワークス 代表取締役。完全無欠なリアリスト。ワーカジ ジーンズブランド BLUE MONSTER CLOTHING を全国展開。BMCホームページで「激白!ゼロからのアパレルブランドとお金の話」を連載中。Livedoorブログで「俺のブログ」を毎日アップ。現在、RadiotalkでBLITZ RADIO STATIONを開局して、話術の可能性を追求中。
小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。