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完璧な会社は存在するのか?

こんにちは、働くMAMEです。すっかり暑くなってきましたね。この季節、仕事の後はいつもレモンハイなのですが、ついつい飲みすぎて床で寝ていることが多くなりました(寒くないし!)。

そんな話はさておき、昨今の社会不安の中、以前にも増して転職相談では様々な希望要件をいただくようになりました。今回はそれが全部叶うのか、または現職に残るという選択肢は残されていないのかという点を書いていきたいと思います。転職するかしないか悩んでいる方の参考になればと思います。

◯社会不安の中での転職希望

上記に様々な希望要件と書きましたが、通常の転職希望と最近の転職希望がどう違うのか。まずはそこを見ていただきたいと思います。

◆通常の転職希望

・キャリアの維持(職種)

・生活の維持(勤務地など)

・もっとも緊急度の高い転職課題の改善


◆最近増えている転職希望

・キャリアの維持、もしくはより将来性の高い職種へキャリアチェンジ

・生活の維持

・転職課題の多くを改善

→安定していて優良企業であること

→残業時間の減少、ライフワークバランスが取れる

→社風もマイルドで人間関係が良好

→年収もあげたい等々

 

転職課題とは「残業が多い」とか、「年収を上げたいけど経営が厳しく上がりにくい」といった事象を指します。以前は転職希望者の中で「転職のリアル」が適切に想定されていたということもあり、最も重要度が高い転職課題をまずは改善するという視点で行われていた印象です。

しかし、最近では、転職で全てを改善しないと納得できない、もしくは不安や不満を感じる方が増えている印象です。要は「完璧な会社」でないと納得できない状態になっているということです。しかし、これはわがままだということではなく、社会不安が増している中での当然の反応なのです。

では、転職活動をする中で、全てを改善することは叶うのか?それが叶えられる「完璧な会社」というものが存在するのか?私なりの見解を述べてみたいと思います。

◯完璧な会社の矛盾

結論としてはかなり難しいと思います。どの視点を持って完璧とするかは置いておいて、多くの転職者が理想形とする「完璧な会社」はないというのが私の持論です。

理由としては全てを改善しようとする中で複数の矛盾が発生するためです。

例えば、「年収」と「残業時間の減少」です。残業時間を減らしてライフワークバランスを整えるという考えは良いのですが、働く時間が減るのに年収が上がるというのはどういうロジックなのでしょうか。現職の年収帯域が特別低い、もしくは評価制度が整備されていないのであれば改善余地はありますが、通常はこの矛盾を超えることはできないと考えられます。

また、転職先が「優良企業であること」についてですが、優良企業であればあるほど、就業者に対する要求度が高く、評価制度も厳格(正確)になっていく傾向が強くなります。社内での競争も厳しいと思われます。そのため(嫌いな言葉ですが)社格にこだわった転職をすると、年収を維持するだけでも相当な能力および効率性が求められます。当然ながら、その環境下でライフワークバランスも含めた転職課題を解決するのは至難の技です。

◯転職しなくても改善できることはある

少々シリアスな内容だったと思いますが、要は会社に全ての改善を願っても限界があり、転職者にとっての「完璧な会社」は現実味がないという話です。仮にそうした会社があったとしても、存在自体に矛盾があるので、中長期的には潰れてしまいそうな気がします(汗)。

また、もうひとつお伝えしたいのは「会社要因」「自分要因」で改善できることを区別した方が良いということです。会社は業務を与えてくれたり、評価制度を整えることはしますが、手放しで昇級やより良い環境を提供することはしません。年収を上げるとするなら、やはり自身のスキルを向上させると同時に、顧客や組織に成果を提供しなくてはなりません。

そう考えると、転職をしなくても現職で改善できることもたくさんあるのではないでしょうか。自分自身が優秀になれば、現職の不満も解消できる可能性が出てくるはずです。

最後に、色々と悩ましい時代ではあるのですが、皆さんがより良いキャリアを歩んでいくことを願うばかりです。

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