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ファッション・アパレルMDに向いている人材とは?

以前、深地さんは下記のような記事を書かれていましたので、ご参照ください。

ファッション・アパレルECの担当に向いている人材


つきましては、今回はマーチャンダイザー(以下MD)に向いている人材をお伝えします。

★ファッション・アパレルMDに向いている人材とは?

私見ではございますが、ファッション・アパレルMDに向いている人材を箇条書きで示すと以下のとおりです。

①服が好きな人
②事前準備をしっかりと行う人
③屁理屈や言い訳を言わない人
④現場である店頭に足繫く足を運ぶ人
⑤他者に物事を伝えることが上手な人
⑥整理整頓が出来る人
それでは、各項目についてご説明いたします。

①服が好きな人

言うまでもないことですが、「好きこそ物の上手なれ」というように、アパレル・ファッション業界でMDを目指すのであれば、これは非常に重要なことです。MDは商品の生産に関わる場合もあるため、商品知識の習得は不可欠です。特に「服が好き!」という方は、知識の習得も早く、服好きからくる豊富な購買経験はアパレルMDの業務に大きく貢献するはずです。

②事前準備をしっかりと行う人

リードタイム(以下LT)が長いのが常であるファッション・アパレル業界では、いかに緻密な事前準備を行うかが重要となります。特に初回発注は組織の業績に大きく影響するため、MDにとっての事前準備であるMD予算策定の精度を高める必要があります。したがって、計画性のない仕事の進め方をする方や、時間にルーズな方はMDには不向きと言えるでしょう。MDを目指すのであれば、常日頃から計画性をもって、仕事をすることが求められます。

③屁理屈や言い訳を言わない人

いかに優秀なMDであっても、業務上ミスを犯すことはあります。特に、販売予測を大きく下回り、過剰在庫を抱えることは、多くのMDが経験することです。この際に、素早く自身の非に気づき、その解決策を素早く実践できるMDこそが優秀なMDです。したがって、日常の業務で屁理屈や言い訳ばかりしている方は、MDに不向きなのは間違いありません。

④現場である店頭に足繫く足を運ぶ人

アパレル小売業界の”あるある”として、販売職から本部職に移ると、現場の店舗にほとんど行かなくなる人がいます。このような方はMDには向いていません。何故ならば、MDにとって「仮説をたて実践する力」は欠かせない能力だからです。仮説を立てるためには、現場に赴き、顧客の購買行動を観察することでヒントを得ることが大切です。例えば、売上データでは好調な商品でも、店頭で実際に確認すると、販売に長い時間を要することが多い場合、その商品には改善すべき点があるかもしれません。これは、データだけでは把握できない情報です。ですから、MDを目指す方は、本部職になっても現場に足を運び続けることを、常に意識しましょう。

⑤他者に物事を伝えることが上手な人

MDの業務では、デザイナー、生産管理、SV、店長、EC担当など、多様な関係者との連携が不可欠です。特に、商品企画・バイイングの意図や発注数量の大小の意図を関係者に明確に伝えることが重要となります。その際、専門用語を多用すると、相手の理解を妨げる可能性があります。したがって、EC・デジタル界隈の方々によくみられる横文字を乱発するような方は、MDには向いていません。

⑥整理整頓が出来る人

MDの仕事は、商品と数字の両面を扱うため、業務のスピードが求められます。ただし、業務のスピードを優先するあまりミスを連発すると、周囲からの信頼を失うことになります。業務速度を上げる上で大切なのは、整理整頓によって無駄を省くことです。私のMDの師匠は、デスク周りやPCのホーム画面が常に整頓されており、資料を探す手間が省かれ、業務のスピードも正確性も際立っていました。したがって、MDを目指すのであれば、普段から整理整頓を意識することが大切です。

★真摯であることが大事

最後に、今回お伝えした項目すべてに当てはまる方は、ほとんどいないでしょう。しかし、MDの業務に必要な資質は、才能ではなく努力で培えるものばかりです。特にアパレルMDに求められるのは、仕事に真摯に取り組む姿勢です。日頃からお客様に真摯に向き合い仕事に真摯に取り組んでいる方こそ、MDに適性があると言えるでしょう。今回の記事が、皆様方のお役立てれば幸いです。

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