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今年の2月の初旬。ABCマートでNikeのナイロンブルゾン?を購入しました。
(サムネイル画像がそれ(笑))
本当は、古着屋を巡ってそれらしきものを探していたのですが、良いものがなく偶然入ったABCマートで、まあこれでいいべか!という感じで購入に至りました。
その数週間後。渋谷で打ち合わせがあったので、空いた時間に、神南を中心としたエリアのセレクトショップを見て回りました。そのとき着ていた服は冒頭に述べたNikeのナイロンブルゾンです。
すると、行く先々。殆どのセレクトショップで、この商品が売っており、なんだか恥ずかしくなって、ひっそりと渋谷の公園で、そのブルゾンを脱ぎました。(笑)
ただ、改めて店を廻ると、そのNike商品以外の買付も、渋谷セレクトショップ協会のバイヤーが
一人でバイイングしているのでは?と感じる程、多くの買い付け商品で同じ商品が陳列されていました。
簡単にブランド名をあげると。。。
・Nike
・adidas
・champion
・グラミチ
・The NORTH FACE
・DANTON
・その他
特に、本当にどこでもあんな~。。。と感じたのは、UNIVERSAL OVERALLというブランドです。
(詳しく知りたい方は下記をクリック)
http://www.universaloverall.jp/
”1924年に創業したアメリカ、シカゴのワークウェアブランド”
ということになるのですが、ライセンスをとった?日本のOEM会社が、日本で売れるように。アレンジ。ブランディングを施し、注目されることとなったのでしょう。
この手法は、DANTONがセレクトショップで再ブレークしたのと、同じ手法ということになるのでしょうか??
上記であげたブランドは、価格もセレクトショップにしては安く
(UNIVERSAL OVERALLは、ショップオリジナル商品よりも安い商品が多い)
、セレクトで見せる!といった商品ではなく、単純に売れる商品であるのでしょう。
上記のように、渋谷セレクトショップ協会がバイイングを指示しているのでは?と思うほどの同じバイイング商品が多く並ぶような、このような状況は、昨今よく言われる同質化を招いているということになります。
しかしながら、同質化は悪だ!と言われるような論調には、私はあまり賛同しません。
何故ならば、同質化を避けることが目的となり、個性的品揃えになりすぎた結果。顧客からそのことが全く支持されなければ、そんなブランド・ショップに存在価値などないからです。
やはり、バイヤーも、感性だけではなく、成績を求められる時代ですから、慎重にバイイングした結果が、同質化を招くということになるのでしょうし、それが顧客の求めているものなかもしれません。
要は、同質化するから売れない!のではなく、売るのが難しいから同質化するのです。
しかしながら、IT技術が発達し、情報が溢れかえればかえる程、バイイングが同質化してしまうとは、全く皮肉なことです。
もしも、このような現状は、変えられないのであれば。。。自分ならば。。。
・セレクト各社で分担して資金を募りセレクトショップバイイング協会を設立。協会のバイヤーに予算というおこづかいを渡し、自社にバイヤーは置かない。→売上よりも販管費削減を重視。
・古着屋出身等の、世界中隅々まで足で稼ぐバイヤーと契約し、バイイングは任せた上。コアな層に合わせたPR戦略の実施。→金は掛かっても、イメージを重視する。
といった手法を取ろうかな?。。。(笑)
と考える今日この頃でした。。。以上でブログ終わりですm(__)m
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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