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マーチャンダイザーという仕事をしていて、一番腹の立つこと。それは、
であることは、皆さんも同じことだと思います。
どんなに天才が作った良い商品であろうが、商品の納期が遅れれば、その商品のもつ本来の実力は半減しますし、誰も得をすることはありません。
そして、納期遅れを連発すれば、仕入先のみならず、発注者自身も顧客からの信用を失います。
これは、アパレル小売業以外の業種でも、同じことですし、遅刻を連発する社会人にも同様のことが言えます。
だからこそ、納期遅れ・遅刻は、仕事を遂行する上では、絶対に避けなければなりません。
例えば、アパレル小売の場合。
6月から8月までという販売期間が決められた商品があるとします。
その商品が一か月遅れで入荷すれば、当然のことながら、1か月分の売上を丸々損失するだけでなく、売上1か月分の在庫もそのまま残ってしまい、ダブルの損害となります。
在庫が残りそうになれば、当然その分セールをして、在庫消化しなければならない!ということになりますから、粗利も削られて誰も得をすることがありません。
ですが、えてしてこの業界では、納期遅れを商品の供給先さんのみの責任にする風潮が強くあります。
小売り側と供給先が、事前打ち合わせと準備をしっかりとした上での商品の納期遅れであれば、そのことは仕方がないことなのかもしれません。
しかしながら、
”発注期限が来ても、数量を決められない!”
”仕入先さんからみれば、顧客なのをいいことに、無理難題をいう!”
”商品供給の仕組みを少しも理解しようとしない!”
というMD・バイヤーバイヤーがこの業界に多いのも、事実です。
(友人のOEM・ODMメーカーさんからは、よくそのような話を聞く)
商品を納期通りに納める!という仕事は、商品の供給先さんだけでなく、MDにとっても、守るべき目標の一つです。
だからこそ、MDは、商品の納期を一つのゴールとした、MDスケジュールを作成する必要があります。特に、バイイング・SPA等などを両立しているショップや事業部は、そのことが必要になります。
スケジュールを作成すれば、いつまでに仕入予算を作成しなければならない!のか?発注リミットが来ているのか?ということを可視化できます。
また、商品供給先に不安があるのであれば、供給先さん用の納期と自分たちの組織にとっての絶対に守るべき納期を、2重に管理しておくことも一つの手段です。このことが、更なるリスク管理に繋がります。
またMD自身は、常日頃から自分自身のスケジュール管理を綿密にしておくことも、納期遅れを防ぐ意識の向上に繋がります。
パソコンの画面や、デスクの整理整頓をすることも重要です。そのようなことが出来ない人に、納期を管理する仕事などに就く資格はありません。
そして、そのことが稚拙な組織は、商品の納期遅れを、商品の供給先に責任を押しつける資格もない!ということです。
であるならば、少しでも多くの顧客に商品を(喜んで)購入してもらう!ことを目的とした、小売業の仕事に従事する以上、MDのスケジュール作成し、緻密に管理を実行すること程、重要なことはないのです。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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