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人の記憶というものは曖昧なもの

★今年の4月のことを覚えているか?

もうすぐ私の大嫌いな夏がやってきますが、(てかもう夏みたいな気温_| ̄|○)皆さんは今年の4月の気温のことを覚えているでしょうか??

 

今年の4月の前半は、観測史上最低気温も観測するくらいに寒かった日が続きました。そのことで、早めに開花した桜の寿命は延び、花見は楽しめましたが。。。

翻って、4月後半になると急に気温が上がり、20℃以上。また、夏日を越える日もあり、僅か1週間そこらで、季節が劇的に変わってしまいました。

さらに言えば、4月後半は、また寒くなりました。
(ちなみに、1年で一番気温の変動が激しい月は、4月と11月)

 

★適温の品揃えをよく失敗する業界

アパレル・ファッション小売業では、よく

 

”気温の変化に対応できず、在庫が余った_| ̄|○”

 

等ということが、定型文のようにウェブサイトや、ファッション系のサイトに記載されています。

要は、毎年気温の変化に対応出来ていない。”適時””適温”のMDが組めていない!ということになります。

 

流石に、毎年そのようなミスを繰り返す中で、どの企業・組織も、少なからず過去のデータ分析をしているはずです。
ですが、数字だけの分析。気温であれば、気象庁の数値データの分析や、気温ごとの売れる商品を分析しても、中々うまくいかないのが現状でしょうし、以前も申した通り数字だけの”穴リスト的な分析”だけでは、すべてことが、解決する筈もありません。

数字分析だけ出来ても何の意味もない

★適温に関して、マーチャンダイザーとして、意識すべきことはあるのか?

では、マーチャンダイザーは、上記のこと以外に何か意識すべきことはないのでしょうか?

 

例えば、気温・天候に関することを、自分自身の日記やメモに日々取り続けることは、そのことだけでも重要なデータとなります。

 

 

・ホットコーヒーからアイスコーヒーに変えたのは、何月何日。
・冬布団仕様から、春。そして夏使用の寝具にしたのは、何月何日。
・初めて冷房を入れた日は何月何日?
・冬アウターを着た最後の日。春?アウターを着た最後の日。
・初めて半袖を着た日は?何月何日?

このようなことを、日々メモして残しておくことが、大きな財産になります。

 

そして、上記のことはあくまで個人の主観も入っていますから、

 

・自分自身の主観と数字データのズレ。
・男性と女性の感覚の違い。
(女性は寒がり、野郎は暑がりが多い。)

 

このようなことも結び付けて、自分たちのブランド・ショップが、どの時期にどんな商品を投入すべきか?ということを、演繹的に考えるべきです。

 

★人の記憶なんてあてにならない!日々の積み重ねが大事

そもそも、人の記憶なんてものは、曖昧なものなのです。

であるならば✋日常の何気ない、気温・天候のことを、日々メモとして残しておく。そして、そのことを積み重ねる。

そのような姿勢こそが、商品に関わるMDとして、持つべきな姿勢なのではないでしょうか?

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