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売れないブランドのEC担当者が成長しやすい理由

自分で言うのも何ですが、筆者の周りにいるEC担当者は優秀な方が多く、その方々にはとある共通点がございます。それは皆様過去に、

「売れないブランドの担当を経験している」

という点です。普通に考えたら売れているブランドを担当している人の方が実績も豊富で優秀そうですよね。では、売れないブランドを経験した人が何故優秀なのでしょうか。そこで本日は筆者の考える、売れないブランドを担当する事と成長性の因果関係について記載しておきたいと思います。

担当すべき業務の幅が広い

売れないブランドを担当すると、どうしても予算が限られてしまいます。人員も最小限なので、一人でやる業務の幅は自ずと広がりやすい。そのせいか、よくある「ささげ業務」や「注文対応」だけでなく、Web制作に関わる事やソーシャルメディアの運用、コンテンツから販促まで見る事になったりします。お金があるとここで「外注」に振る業務が増えがちなのですが、売れないブランドはそもそもそんな予算すら組ませてもらえません。理由は、売上で回収出来る見込みが低いからですね。流石に「Webデザイン」や「コーディング」までやっている人は見た事がありませんが、販売現場出身なのにやけに専門用語に詳しかったりする場合は皆様大体このケースです。

作業の幅が広い分、勉強しなければならない事が多いのです。ECは包括的に見ようと思うと幅広い知識・技術が必要になるので、強制的に「自分で何でもやらなければならない立場」に身を置くのはある意味、恵まれた環境かもしれません。

限られた予算の中で施策を練らなければならない

売れないブランドは年間で使える予算が非常に少なく、その中で結果を出さなければならないという厳しい環境にあります。ですから、なるべくお金がかからないで効果が出そうな施策を練りますし、出来そうな事は片っ端からやります。このおかげか、施策の優先順位が「お金がかからず売上のインパクトが出そうな施策」から実行するようになっていきますし、手数も増えます。失敗も出来ないので、データ解析をしてなるべく確率の高い方を選択します。ECは過去データから、どの施策がどの程度の効果があったかがわかりやすく数値化されていますから、優先順位を決めるのはそれほど難しくないのですが、これが習慣付けられているかどうかは大きな違いがあります。データを見れば一目瞭然なのですが、普段からその習慣が無いだけで手探りで仕事をするハメになってしまいます。

「限られた予算しか無い」「ソーシャルメディアのフォロワーがほとんどいない」「ECの会員が少ない」というような状況から、潤沢に予算があるブランドに移籍すると打ち手が無限にあるように感じるので、ここでも厳しい環境に身を置いていた事が活きやすいのです。

 

これはもちろん、「売れるブランドのEC担当が育たない」という事でも無いのですが、規模が大きくなるにつれて分業になりやすく、担当する領域は狭くなりがちです。(規模の割りに人員を絞っているブランドなら別ですが)また、支援会社に完全に丸投げしているせいで社内に全くノウハウが無いブランドもありますから、この場合は規模の大小に関わらず成長はありません。ECは売上規模によってやるべき作業項目は大きく変わりますので、売れないブランドのノウハウが全てという訳でも無いのですが、過去に経験している事が大きな強みにはなりやすいですね。これは何もECだけに限った事ではなく、店頭でも卸でも、売れないブランドの担当をしてきた方の共通点ではないかと思いますので、個人的にはこのようなブランドを担当するのはオススメです。単純に「経験するだけ」ではなく数字を伸ばす事に意味があるので、結果を出すには死にものぐるいで取り組まないといけませんし、その分業務時間は増えやすい、というのが難点ではあるのですが…。

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