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vol.18 今、猛烈に悩んで、そして気付いたこと

やっと夏の暑さも少し落ち着いてきて、山梨では秋の虫が毎晩鳴いています。あの忌々しい夏が終わり、既にコート類を店頭で販売している店舗も出てきています。(ちなみに僕は夏が大嫌いです。それだけでブログ5回分くらい書ける気がする)

さて、そんな本日ですが、僕が今現在行っている「自社についてのリブランディング」についての個人的な悩みを書いていこうと思います。もの凄く小さな範囲の話になってしまいますが、どうかご容赦ください。

 

①OMOTE TO URAを休止している理由

②コンセプトと施策の整合性がとれない

③コンテンツマーケティング難しすぎ問題

④MDは結構な割合で、重要なやつ

 

①OMOTE TO URAを休止している理由


まず自社のリブランディングを行うにあたり、今までのように服を売りながらデザインの仕事をする、という時間的な猶予がなくなるという事態が起きました。来年に向けての新しいプロジェクトも現在進行形で進んでいる為、一度立ち止まってみる必要がある、というのも大きいかもしれません。

またコロナ禍によって、自分と人々の価値観も変わっていく中で、「一体自分が目指す未来(大袈裟なことでなく)とは何なのだろうか」「綺麗ごとではない”人の役に立つ仕事”」ということや、ビジネスモデルそのものの在り方、みたいなことを考えたからです。ただ服を作って売ることや、既存の枠組みに必ずしもする必要はなくて(それを続けている方々は、それはそれで素晴らしいと思います)、効率的かつ意味のある”稼ぎ方”や、地方で生き残っていくための”戦略”のようなものを再考する時間を設けたいということも考えました。

 

②コンセプトと施策の整合性がとれない


そしてリブランディング中に起きた最も大きな悩みの種が、タイトルにもあるように「コンセプトと施策の整合性がとれない」ということです。もちろん企業にとってコンセプトは大切な”戻るべき場所”と言えるかもしれません。その為、自分の価値観や特異な点、時に狂気的にさえなりうる自分の強みを用いる必要があります。

様々なサイトに「ショップを立ち上げるには」と言った内容で、まず最初に出てくるのは

「コンセプトを決めよう!!」

という言葉です。簡単に言ってくれるな、といつも思いますが、コンセプトの策定(更にはそれを投影したお客様に見える全ての部分)を創っていくのは、はっきり言って本当に難しい作業です。

例えば、コンセプトに「強いというイメージ」みたいなものがあった場合、パステル色のポップな香りというのを出すのは難しく、細かい所で言えばオウンドメディアやSNSで用いる”言葉遣い”も統一させて考えなければなりません。

それを考慮せず、出来ることを我武者羅にやっているだけでは、短期的な売上のみに終始してしまい①で書いたようなことを実現するのは極めて難しくなってしまいます。

 

③コンテンツマーケティング難しすぎ問題


そして、恥を捨てて書きますが、もう一点僕が陥っているのが

・書く気はあるが、何を書くべきかわからん

という状態でした。これもまた、コンセプトと施策の関係、あるいは④で書くMDがおざなりになってしまっている結果です。

そこで僕が、これ参考になるかもな、と思っているのが「HONDA」のコンテンツマーケティングです。HONDAには「Honda釣り倶楽部」や「Honda Dog」などのコンテンツがあり、SEO的にも上位に表示されるようになっています。つまり、「HONDAの車に興味がない」層でも、「(特定の魚の名前)」で検索すれば、その釣り方やポイントなどが解説され、最終的にHONDA車のメリットまで説明できるということです。

そして「わんこ」に関して言えば、犬の病気時の対策や対応さえもコンテンツになっています。

もちろんHONDAと僕の運営するOMOTE TO URAでは企業の規模感が比肩できるものではありませんが、

「車を購入していただく」

という目標のために、一見なんの関係もないコンテンツを用意するというのは、実は筋が通った行為なのです。

そして、こういった異業種のことも参考にしながら、コンセプトからトップダウン型で、現在計画を進めている最中です。

 

④MDは結構な割合で、重要なやつ


そしてもう一方の悩みの主は「MD」についてです。MD(=マーチャンダイジング)は、一言で言うと「品揃え計画」とか「品揃え政策」になります。自分で企画をして実際に商品を販売すると、より強く実感するのですが、マジでMDは大切、というかその企業やブランドの”中核”になりうるものです。

MDが策定できなければ、

・コンセプトを施策に落とし込むことができない

・商品投入のタイミングが決まらない

・コンテンツそのものと、コンテンツの「量」「タイミング」も決まらない

・SNSでさえ運用できない

などという致命的な欠陥と弊害が生まれます。

マサさんに言わせれば「今ごろ気づいたんか?え?」というところでしょうが(笑)、ビジネスの構造に組み込まれたあらゆる施策やものごとは、一つで独立しているわけではなく、やはりすべてが繋がっているということを実感している次第です。

現在、OMOTE TO URAでは①~④の要素を含め、ブランディングだとかターゲティングだとか、そういったことを一から考え直している最中です。一人でやっている故に時間がかかる作業です。早くて22年1月~春には、再スタートを切れると思いますので、よろしくお願いいたします。

※本ブログは継続いたします。都度都度勉強になったことや、変わり種的内容も書いていきます。

長々と最後までお読みいただきありがとうございました。ちなみにOMOTE TO URAをストップしている間、僕はデザインの仕事を中心にしています。新規のご依頼があれば、是非ご相談ください。(大変ありがたいことに10月末までは予定が埋まっておりますので、以降のご案内になります)ワダアサト


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