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アパレルEC・商品詳細ページ改善の為のおすすめレポート

アパレルECで商品別効果の検証に最適なレポートは何なのか?

前回、アパレルECで商品を評価する際の方法について簡単に記載しましたが、今回は商品詳細ページ自体にフォーカスしてみたいと思います。商品詳細ページの改善の際、「説明文を評価する方法はあるか?」と聞かれることがありますが、個人的にはちょっと難しいと考えています。説明文を見てお客様の購買意欲が上がり、購入に至るというケースもあるとは思うのですが、流石にそこは直接お客様に聞かないと判断ができないかと。(商品のデザインを中心に説明するものより、保管方法や経年変化、生地感などに言及しているものは販売員目線らしく個人的には好きですが。)

また、レビューを充実させることも購買に直結しやすいかと思いますが、こちらもデータからは判断しづらいものの一つですね。「タブで開く」などのイベントが発生しているなら定量的に判断もできるのですが、ヒートマップを使ってもユーザーがどの文言に影響を受けたのか?はわかりません。

では、商品詳細ページ改善の為にはどこを見たら良いか?ですが、データで判断できるところから優先的に対応すれば良いかと。いくつか例を挙げてみましょう。

◯サイト内検索でヒット

まず一番簡単なのはサイト内検索ですね。(「お前サイト内検索めっちゃ好きやん」とか思われてそうだ…。)これが何で商品詳細ページに関係するのか?ですが、商品ページでキーワードが網羅されていないとサイト内検索で商品がヒットしないからです。アパレルなら複数の呼び方があるアイテムカテゴリーは非常に多いのですが、そちらに対応できていないとヒットしません。(バックパック/リュック・ドレス/ワンピース・ベスト/ジレなどなど)また、カッコつけたいからといって商品タイトルを英語表記のみで記載していると検索にヒットしないケースも多発します。(大概は商品タイトルと説明文がヒットします。)誰がTシャツ検索する時にTEEとか打ち込むねん。

商品ページの内容も大事ですが、まずはサイト内検索で狙ったアイテムがヒットするか?をちゃんと確認しておきましょう。データ見るとお客様が意外なキーワードで検索されていますので要注意です。

アパレルEC・サイト内検索データ活用法

(その他の活用法についてはこちら)

◯詳細ページ×離脱

当たり前の話ですが、商品詳細ページは商品は違えどデザインは共通しています。なので、まずは商品詳細ページの導線自体が機能しているか?を確認しましょう。GA4の探索で、

ディメンション:ページパスとスクリーンクラス

指標:表示回数・離脱数

フィルター:商品詳細ページに共通しているページパスの文字列

上記のレポートを作成する事で、商品詳細ページ別での離脱も確認できますし、商品詳細ページ全体の離脱率も計算可能です。商品ページの離脱の原因は商品の魅力にも左右されますが、在庫が無いというケースもありますし、導線の不備でそのまま離脱される事もあるでしょう。他に見る商品が無いと思われている可能性もあります。そのような際に、スクロールした先でしっかり提案ができているか?別のアイテムカテゴリーへの導線はあるか?直近のキャンペーンやイベントなどのお知らせはできているか?など、対策できる事はたくさんあります。

◯カスタムイベント×日付(折れ線グラフ)

まずカスタムイベントにて、商品詳細ページ内で発生するクリックイベントを計測します。そこから探索で、

セグメント:カスタムイベントが発生したセッション or ユーザー

指標:セッション or ユーザー

上記でレポートを作成しつつ、ビジュアリゼーションを折れ線グラフに設定。粒度を「日」に設定すると下記のようなグラフが作成されます。

例えば、関連コーデがどのタイミングでどの程度クリックされたのか?など、商品詳細ページの中の導線がクリックされた頻度とタイミングが一発でわかります。これは何を確認しているか?なのですが、商品が更新されたタイミングでどの導線が使われたか?を見ています。アパレルECはMD設計が売上に直結するのは言うまでもありませんが、そのタイミングでEC側の取り組みが最適化されているか?コーディネートはこのタイミングで担保されているか?その場合、どのページが一番活用されるのか?がわかります。

これもしつこく言っていますが、アパレルECのユーザーの動きは商品詳細ページを中心に一覧に戻ったり、違う詳細ページに遷移したりと商品ページがメインです。トップページからまずは記事やコーディネートを閲覧、というケースもあるのはありますが前者の動きが圧倒的多数です。ヒートマップのレコーディングやユーザーエクスプローラーを見てもそれは明らかでしょう。なので、商品詳細ページには着画の商品クレジット・リンク、関連記事や関連コーデ、別のアイテムカテゴリーのリンクなど細かい導線が必要になるのです。中には似たような商品や生地ののせ替えを対応しているページもあるでしょう。その中で「何を優先的に対策したら良いのか?」という場合、ちゃんとデータで判断できるのです。

前回に続き商品詳細ページ関連のレポート作成について書いてみましたが、EC側でも出来る事はそれなりにあります。ですが、売上インパクトを出すなら、別の部署を巻き込む必要があります。例えば今回のケースですと、商品入荷→ECでページを更新というタイミングでスタッフにコーディネートをできる限り多く、バリエーションを豊富に撮影してもらう必要があります。これは店頭との連携になりますし、事前に店頭にその商品を送る=ディストリビューター or MDとも関わってきます。コーディネートを投稿するサービスによっては勝手に販売員さんに投稿してもらっているケースもあるでしょうが、こちらでコントロールしなければならないタイミングもあるので、それを関係各所に事前にアナウンスできているか?で実行の可否が決まります。「わかっているけど中々対応できていない」という事もめちゃくちゃ多いのがECの売上対策なので、このようなお話がEC担当者だけでなく、トップダウンで指示できる上層部の方々に伝わってくれる事を切に願います。

 

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