ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

MENU

ファッションビジネス ・リテールMDアドバイス ・マサ佐藤

Shopifyのデータから直近の顧客ランキングを抽出する方法

「Shopifyのストア分析はとても便利」という記事を過去書いているのですが、

Shopifyの分析ツールで個人的にめちゃくちゃ便利だと感じてる機能

Shopifyの分析ツールで個人的にめちゃくちゃ便利だと感じてる機能

Shopifyの分析ツールで個人的にめちゃくちゃ便利だと感じてる機能②

Shopifyの分析ツールで個人的にめちゃくちゃ便利だと感じてる機能②

中にはShopify側のルールのせいで「出したいデータが出せない」というご要望を頂くこともございます。その一つがリピーターの定義でしょうか。ShopifyのECサイト上で、過去2回以上購入したユーザーは全て顧客タイプで「Returning」と定義され、累計購入回数も直近で絞り込むということができません。つまり、直近1年のリピーターの実績を出したい、ということが簡単にできない設計になっております。(できる場合は教えてください。)

顧客管理のセグメントでは「最終注文日」という項目があり、それで直近1年間で2件以上購入のあるユーザーを絞り込んでも、購入回数が1年以上前のユーザーも絞り込まれますので、正確な数字が出せないのです。

そんな訳で、例えば「直近1年間のリピーター売上を出したい」というご要望があった際、どうしたら良いか?について書いておきたいと思います。

◯Big Queryに「注文データ」を取り込む

Shopify上だけではこのデータは出せないと判断しましたので、今回はBig Queryを使ってみることに。Shopifyの「注文管理」から直近1年の注文データを抽出します。(これは簡単に出せます。)その後の手順としては下記になります。

■Big Queryに直近1年の注文データを取り込む

■Billing_Nameでグループ化し、Billing_Nameごとの値と売上を取得。

■売上の降順で並べる

上記を実行するだけですので作業としてはめちゃくちゃ簡単です。簡単に説明しますと、Shopifyの注文データでは、1回の注文に対してBilling_Nameが1回だけ記述されます。1回の注文で商品が複数点購入されてもBilling_Nameは1回だけしか出てきませんので、Billing_Nameの出てきた回数=そのユーザーの期間中の累計購入回数に当たります。それをBilling_Nameでグループ化してあげますと、ユーザーごとに直近1年の累計購入回数が出てきます。Billing_Nameでグループ化してますから、累計売上もそのままグループ化可能です。あとは購入した回数の順番、金額の順番のいずれかで、多い順番で並べてあげるだけで直近1年の顧客ランキングが出てきます。リピーターだけを出したい場合、1回しかい購入の無いユーザーは除外する設定をしてあげればリピーターの抽出も可能ですし、もっと短い期間で抽出したい場合、日程でセグメントすればOKです。

Shopifyのアプリ「VIP」を導入しておけば、会員ステージごとの売上は簡単に抽出できるのですが、

まだ会員数もそこまで多くなく、導入に至っていない事業者様はこの手法でも管理できますね。「上位20%の顧客データを出したい」という場合もこれでデータ抽出しておけば、直近1年のリピーターのうち、どの程度の方々が20%に該当するのか?もわかります。

◯離反客がどの程度いるのか?

直近の数字を出しておかないと何が問題なのか?ですが、顧客が期間中にどの程度離反しているのか?を知る為ですね。筆者もアパレル業界で20年近くお仕事をしていますが、顧客の離反は簡単に止められるものではありません。なので、常に新規獲得をしていかなければならないのですが、「どの程度の新規獲得を目指すのか?」によって、使う広告費が変わってきます。ではその新規獲得の目標を作成する際に必要な情報は何か?と言いますと、現在の顧客売上に他なりません。直近で期待できる顧客売上はどの程度か?また、どの程度の離反かも想定可能であれば、新規獲得の目標設定は容易になるでしょう。利益率だけを考えるならば、新規獲得はほどほどにしておき、リピーターで回すのが良いのかもしれませんが、新規を獲得できないショップ・ブランドは衰退していくだけでしょう。

インフルエンサーブランドが数年で衰退する理由の多くもこれです。初期、自身のファンに商品を販売する。ここまでは新規獲得コストも必要ありませんので、利益率が高いビジネスが可能なのですが、当然ながら離反が発生します。提供するプロダクトの質が悪ければ悪いほどこの離反は早いです。インフルエンサーが旬な人物であり、常に新しいファンが供給されるのであればビジネスも長続きするかもしれませんが、SNSだけで活動している方の場合、そのような人物も稀でしょう。結果として、数年でジリ貧になっていくという流れですね。

 

話が大きく逸れてしまいましたが、顧客の状況は常に見ておきましょうという事です。これは年間の広告費の算出と切っても切り離せませんし、最終的に広告費は営業利益に関わってきます。トップラインだけを追いかけるあまり、無駄な投資が嵩んで利益を圧迫するというショップをいくつも見てきました。EC担当者におかれましては、売上とアクセスデータだけを見るのではなく、顧客の状況やEC単体のPLも常にチェックしながら日々の運用に携わって頂ければ幸いです。

この記事をシェアする

RANKING POST

1

2020.07.07

大量生産と過剰供給は別物
2

2021.10.29

YouTubeは稼げるのか?!YouTube登録者1,000人のリアルな収益を発表
3

2020.04.27

EC・通販専業ブランドも標準店舗の概念が必要なのでは?

NEW POST

2024.05.16

オンワードのEC売上はどう推移している?

2024.05.14

文化服装IMD科での4年間を振り返って

2024.05.10

返品した時に「え?確認しなかったんですか?」と言われた話

2024.05.09

「無難な提案」は意外と効く

2024.05.07

4月の気温(東京)とアパレル上場各社の売上はどうだったのか?

CONTACT US

小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

TRADINGPERFORMANCE

取引実績