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アパレル販売の転職 現在進行形

こんにちは、働くMAMEです。世間はお盆休みだというのに嫌な天気が続いておりますね。

さて、今回ですが販売職の転職市場の現在についてです。2023年度スタート(4月〜)から如実に状況が変わってきているので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
異業界からアパレルに転職したい方や、販売職で転職を検討している方など、是非読んでみてください。

○アパレル販売、転職市場の変化

のっけから結論を申し上げると、2023年度を皮切りに必須要件がかなり緩和されております。つまり、転職がしやすくなっているわけです。
コロナ前の2019年度でいえば、業界経験はもちろんのこと、職種の経験年数は3年以上がマスト、外資ラグジュアリーであれば同価格帯のブランド出身者でない場合かなり転職難易度が高い状況がありました。
しかしアフターコロナの今、そこはかなり緩和されており、経験年数が浅い、価格の親和性が低い状態でも転職成功の可能性がある状況に変化しております。

背景としては様々ですが、大きくは少子高齢化(労働人口の減少)とインバウンドの復活が挙げられます。
以前のブログでも書きましたが、少子高齢化はすでに転職市場で色濃く影響が出ております。若年層はおろか労働人口減少で人材の獲得自体も難しくなっており、5兆円規模あるといわれるインバウンド消費もコロナ前の水準まで復活しているので、必然的に各社で必須条件を下げざるを得ない状況となっているのです。
そのため、かつては挑戦すらできなかった外資ラグジュアリー系の求人等であっても、現行の必須要件であれば充分に挑戦できる状況が広がりつつあるわけです。

○進むダイバーシティ化

上記のことから経験値に対してより幅広い可能性が検討できる、転職者にとっては有利な状況があるわけですが、同時にダイバーシティ化(多様性を認める採用)も半ば強制的に進んでいるというのが直近の大きな変化です。
かつてのアパレル転職市場であれば、余程のことがない限り異業界出身者が転職成功することは難しい状況でした。
しかしながら、社会情勢の変化の中でそうも言っていられない状況もあり、業界未経験でも何かしらの接客経験があれば受験できるといった求人が増えつつあります。

これは採用側にとって短期的にはネガティブな事象のように思えますが、異業界出身でも活躍の可能性がある方が参入しやすくなったという意味では中長期でポジティブに作用する可能性があります。
アパレルの道を諦めた異業界の方は今一度求人状況をチェックしてもいいかもしれません。意外と名のあるブランドや感度の高い業態でも未経験OKの求人が出ております。

○最後に

上記の通り、販売職の方にとって有利に転職ができる時代になりました。
しかし、ここで注意しないといけないのは、言わずもがな経験がなくてもなんでも叶うというわけではない事と、経験自体が必要なくなったという事ではない、という2つです。

例えば、必須要件が緩和されても、面接難易度が低くなっていない、、、ということは十分に考えられるので、本気で内定を狙いに行くのであれば経験の浅い方ほど面接準備や店舗見学はより丁寧に行っておく必要があります。ライバルが有力な経験を持っていたり、面接巧者である可能性もありますので、面接の実戦経験もしっかり積んでおいた方が得策です。
また、目標や行きたい会社によっては必要なスキルや段階(キャリア)がありますので、そういった意味ではやはり経験は重要になってきます。

一方で、今まで閉じていた門が開かれたという意味では大いに希望が持てる、夢や目標を諦めなくていい状況になったと言えます。朧げながらでもいいので、キャリアプランや必要な段階を整理して闘い続ければ、きっと理想的な企業で働ける道が見えてくるはずです。

最後になりますが、皆さんが時代の波を上手に乗りこなし、より良いキャリアを形成することを切に願っております。

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