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デザイナー転職/ポートフォリオ問題

こんにちは、働くMAMEです。
最近はすっかり寒くなってきましたね。夜なんかは特に気温が低くなるので、湯豆腐に熱燗なんかでキュっといきたいところですね。
さて今回ですが、デザイナー転職で必須の提出書類になるポートフォリオについて書いていきたいと思います。形式自由かつネットにもほとんどサンプルがないので、どんなものを作ればいいの?とご質問を多くいただくテーマです。
デザイナーの方で転職を検討している方や、これからデザイナーを目指していきたい方は是非参考にしてみてください。

○ポートフォリオはどんな形式がいいのか?

特に採用側から指示がない場合も、デザイナー職やその他クリエイティブ職の転職に際してはポートフォリオの提出が必要になります。だいたいが「過去の実績をまとめたポートフォリオ」といったざっくりした指定なので、どんなものにするか悩まれるのも当然かと思います。
しかしながら、そんなポートフォリオにもある程度の「型」が存在します。
転職経験のあるデザイナーの方にとっては当たり前の内容かもしれませんが、作成に悩まれている方は以下を参考に相手に伝わりやすく、評価を得られやすいようにまとめてみてください。

【ポートフォリオの基本型】

□ヴィジュアル資料
ご自身が関わった商品の画像。できればオフィスで物撮りしたものではなく、ルックブックやECサイトに掲載するような見え感の良い画像を使用してください。また、画像は大きく見せる方がより評価を得られるでしょう。
□デザイン画、平絵
ヴィジュアル画像の商品とリンクしていると尚良しです。
□仕様書や各種指示書
応募先によってはなくても大丈夫ですが、商社やOEM/ODM出身の方はおそらくご用意が可能だと思いますので、追加してあげると良いでしょう。
□マップやその他資料
こちらもなくて大丈夫ですが、グラフィックや素材開発についてなどの経験があれば、その内容を盛り込むことでよりスキルを理解いただけると思います。

なお、フォーマットはPDFで5MB以内におさめるのが一般的です。
ポートフォリオのヴォリュームによっては圧縮で画質を落とさなければなりませんが、一般的にはメール共有の提出資料なので先方もそこは理解しております。
ただ、あまりにも画質が悪くなるのも考えものですので、ある程度ヴォリュームは絞っておく方が良いでしょう。

○こんなポートフォリオはイヤだ??

一方で、長らくアパレル転職に関わっていると採用側から嫌がられるケースもたくさん見るものです。上記と合わせてNGケースも以下記載しておりますので、参考にしていただければと思います。

■指定外もしくは一般的でないフォーマットで提出
よくあるのが、ファイル便やURLでの提出です。基本的には嫌がられますし、最悪見てもらえないので上記の通りPDFで提出するようにしましょう。その方が先方での取り扱いが簡単です。※ファイル便は情報セキュリティの関係で開けない企業もあります。
■わかりにくい、見にくい
1ページに対して情報量が多すぎたり、各項目の表示が小さいと単純にわかりづらいので評価としては目減りしてしまいます。容量や形式さえ守られていればページ数は多くても大丈夫ですので、是非ページを贅沢に使ってください。
また、ヴィジュアルだけで何の説明もないポートフォリオは唐突でわかりづらいので、いつの仕事なのか、何の資料なのかなど最低限のコメントは入れてあげましょう。
■こだわりすぎている
こだわりすぎて容量が大きすぎたり、提出までに膨大な時間を費やすのも考えものです。より多くの情報を相手に提供したい気持ちはわかりますが、容量が大きすぎるとメールに乗らないため提出先で社内共有ができなくなってしまいます。やはり5MBくらいがちょうどいいところです。
また、デザイナーの募集人数はほとんど1名なので、こだわって時間をかけすぎると他の応募者が選考をどんどん進んでしまいます。良求人であれば尚更ですので、見やすいことを基準にある程度の期間を決めて取り組むことをおすすめします。

○採用側の要望、合格点を見極めよう

つまるところ、採用側がポートフォリオで見たいのは「どんな仕事をしてきたのか」です。人によっては高い感性やクリエイティヴィティがあることを表現したいと思うかもしれませんが、実務で行なっていない内容を盛り込んだとしても正直採用側としてはピンと来ません。
経験についてわかりやすくまとまった資料であることがポートフォリオの合格点ですので、まずはそこを目指して取り組んでみましょう。
一方で、経験やテイストは全く違うが、強烈に志望度が高いブランドがあるという場合には、ポートフォリオとは別にそのブランド向けのデザイン画を用意するのがいいでしょう。熱意の表現にもなりますし、テイストの乖離具合によってはチャンスをつかめるかもしれません。
ただ、企業によっては応募に際して一律にデザイン画(シーズン、アイテム指定あり)の課題がある場合もありますので、二度手間にならないようキャリアアドバイザーに確認しておくと良いでしょう。

今回は以上になりますが、いかがでしたでしょうか。
少しでもお役に立てたら幸いです。皆さんのスムーズな転職活動と成功をかげながら応援しております。

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