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対人マン・スペース第五段。今回はアパレルEC・店頭のリサーチ方法についてスペースでお話しましたが、その内容をブログにまとめております。リサーチ方法は人それぞれやり方があるかと思うのですが、参考になりそうなものは是非ご活用頂ければ幸いです。それでは早速いってみましょう。
①クライアント1ブランドにつき競合を5ブランド設定
②月間で更新されているブログ・特集を全て抜き出す→4パターン程度に分類
・ルーティンで更新されるもの(人気ランキング・占い・新作/予約アイテムプッシュなど)
・キャンペーン/セール/コラボ関連
・着用シーンの提案やシーズン特化型(ギフトの提案なども含む・月ごとの定番のイベントはあらかじめ網羅)
・着こなしのtips的なもの(カラー/骨格診断・スタイルアップなど)
③商品一覧ページ調査
・一覧ページは遷移しやすく作られているか?(主にフィルター機能・スマホサイト含めた導線確認)
・下層ページからやってくるユーザーに対してUIが設計されているか?(全てのユーザーがトップページからやってくる訳ではないので)
④商品詳細ページ調査
・商品の説明は充実しているか?
スタッフのコメントやレビュー欄の充実。ブランドの説明。生地の概要の図解。ショート動画で商品のシルエットや素材感を表示する。関連コーデや関連記事を表示する。などなど。
・回遊しやすく作られているか?
似たような商品(生地の載せ替えやシリーズが同じもの)はリンクで誘導。中には画像検索で似た商品を検索できる機能も。着画で着せている商品はリンクを設置して誘導。同じカテゴリーの一覧ページに戻りやすくなっているか?違う商品カテゴリーへの導線もあるか?など確認。
⑤競合ブランドのメルマガ・LINE登録
・データを収集しておく事が重要
必要なサンプルを検索で見つける。(リペア・ケアなど、欲しい切り口で検索する事でサンプルとなるメルマガを発見)
①IGからプロフィール欄→トップページ・商品を簡単に探せるのかを調査。
②会社概要から社長を調査→社長の考え方を知る。(担当者もSNSアカウントを調査)
③住所から外観写真を調査。
④チャネルトークをクリック(よくある質問などで何が表示されるかを調査)
⑤ZOZOの最高値・最安値チェック(価格調査)
⑥何がセールになりやすいかを調査。合わせてセールにかかる商品の値段推移。(価格調査)
⑦どのタイミングでクーポン配信しているか?(値引きのタイミング)
⑧ZOZOのお気に入り登録から通知受け取り。
⑨売れ筋はどの程度のスピードで無くなるか?をチェック。(消化スピード確認)
⑩サイズ感がわかりやすいか?
⑪購入して梱包物を見る。
⑫店頭取り寄せサービスを活用。
⑬発送通知のタイミングを確認。
⑭スマホの文字の大きさ確認。
続いて、店頭リサーチ方法について。
①ECへの送客チェック
・店頭に設置されているポップ(QR)からどこに飛ばしているのか?の確認
雑誌掲載アイテムの紹介記事やその他特集記事をポップに掲載。スタッフのコーディネートをポップで見せつつQRで送客。デジタルサイネージでインスタライブのアーカイブ動画を再生。フィッティングルームにてECへの誘導。店頭でECのランキングを公開。生地のこだわりを記事にしてQRで送客。などなど。
②トレンドのリサーチ
・ファッション雑誌からトレンドをあらかじめ吸い上げておく。(モードエモードのトレンドエクスプレスはオススメ)
・トレンドを頭に入れた上で店頭を調査。どのブランドがどのトレンドに該当するか?を確認。
・各ショップで展開されているアイテムを確認し、共通点をメモ。
・シーズンごとに売り場の構成比を確認。(撮影して見返す)
・VPやファサード、フェイスアウトの商品は何なのか?を確認。
①GU・ユニクロ・ドラッグストア・スーパー・百貨店など、アパレル以外をチェック。リユースもチェック。(多様なマーケットを調査・様々なジャンルに対応する為)
②自動車で行くようなところは車種をチェック。(ユーザー属性の調査)
③店頭ではお客さんを見る。バッグ・靴は特色が出るので、それらをまずは調査。
④GUはプライスダウンのコーナーで売れ残りを見て、合わせにくい服を確認。
⑤リユースは販売されているブランドを調査。(店舗によって販売されているブランドに差がある。地域特性がわかる。)
⑥デッドスペースはどう使われているか?を調査。
⑦店頭の一番目立つ場所には何が置かれているかを調査。
⑧複数のショップで共通してディスプレイされているアイテムは何かを調査。
⑨接客を受けて接客の内容を調査。
⑩本屋で雑誌のフレーズを確認。(どのようなフレーズが刺さりやすいか?を調査)
こちらが普段、深地と対人マンさんが実際に行っているルーティンになりますが、参考になりましたでしょうか?既に実行されているものもあるかもしれませんが、もし使えそうなものがありましたら幸いです。問題は、どれだけ情報量を取得できるか?という点なのですが、こればかりはご自身の気づきの量に委ねられてしまうので、まずはとにかく継続してやってみる事が重要かと思います。気づきの質が上がってきますと、ブランドの成長に貢献できる施策立案が可能になるかと思いますので、リサーチの習慣が無い方はまず習慣化からスタートしてみましょう。
株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)
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