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アパレル転職/若者が去っていく企業

こんにちは、働くMAMEです。最近は暑くなったり、寒くなったりで何を着ていいかわからない陽気が続いていますね。重度の花粉症の私としては春すっ飛ばして、早く夏が来ることを願うばかりです汗

さて今回のブログですが、若者の定着率が低い企業についてです。
直近、毎年招待いただいております文化服装学院IMD科卒業制作発表(当ブログのマサ佐藤氏や深地氏が講師をされております)にお邪魔させていただきましたので、そこにも触れながら書いていきたいと思います。

○優秀な若者たち

まず、今年のIMD科の卒業制作についてですが、毎年のことながら現役MDも真っ青の非常にクオリティの高い内容でした。ブランディング、商品、損益計画がしっかり練られており、すぐにでもブランドとしてスタートできそうな発表チームも多かったように思います。また、どのチームもプレゼンスキルが高いことにも驚かされました。20歳そこそこの当時の自分じゃ到底無理な内容だと思いましたし、こんな優秀な若者たちがいるならアパレル業界の未来は明るい!というのが私の総論です。

そんな優秀な若者がこれから社会に出ていくわけですが、一方で直近の転職相談では、新卒で入った会社から早期に転職しようとしている若者が後を絶ちません。
原因は様々なのですが、次項で相談内容をもとに若者が早期に退職していく企業の特徴について説明していきたいと思います。

○若者が去っていく企業の特徴

■実態として、ウソをついている
これはどういう事かというと、入社前の説明と実態に大きな乖離(ギャップ)があるという事です。例えば、会社説明会などで「新卒は販売職スタートの採用になるが、現場で頑張れば本部職に登用されますよ!」と声高々に説明しているにも関わらず、現場から本部異動した事例がないといった状況です。
※詐欺じゃん!だなんて思った方もいるかもしれませんが、残念ながらこれは特殊な例ではありません。職種に加えて制度や条件など、入社前後の乖離は相談件数が非常に多い内容となっております。

入社後、同僚や先輩社員から話を聞けば、すぐに説明会の内容が根拠を伴わない事、つまりウソであることに気づくわけでして、そうすれば早期に退職を検討するようになるのも当然です。何かしらの希望を叶える意気込みで入社した若者達が無念でなりません。

■本部系職種が中途一辺倒
上記は条件面も含めた全体についてなのですが、こちらはキャリアについてです。
前提として、販売職としてキャリアを定年まで全うしたいという若者が少ない中、本部系職種(特に企画系専門職種)があまりにも中途採用一辺倒ですと、若年層の離職率が高くなります。これは多くの場合、企業(もしくは人事組織)として育成に注力していない、従業員のキャリアについて意識や配慮が低いことが背景となっております。

状況によっては、緊急度高く中途で本部職系の採用を充足させなければならないケース、本部に新しい血を入れる必要があるケースもあると思います。しかしながら、常態的に店舗スタッフのキャリアをないがしろにしてしまう(もしくは、そう感じさせる)とやはり雇用の維持は難しくなります。特に若者はそういった情報に敏感です。加えて、商品と顧客に理解の深い人材を育成/活用しない事自体が不利益なので、そうした企業は今一度、採用や育成のあり方について再考いただきたいと切に願います。

○最後に

転職/採用市場において、少子高齢化はメディアが謳っている以上に色濃く影響が出ている状況です。今までのように何となく人の採用ができている、若者の応募も一定数集まる、といった時代は終わりを迎えているというのがエージェントとしての所感です。
企業は過度に応募者や従業員に忖度する必要はありませんが、今一度個々の願いや気持ちに寄り添っていくことが求められていると思います。

一方で、就業する側は与えられることを待つだけでなく、何かしらの希望を叶えるために必要なスキルを習得する、主体的に情報取りにいくことに積極的であってほしいと思います。難しい環境下であっても、少しの勇気と主体性で道を切り開いてきた実例は存在します。エージェントの仕事を通じてそうした方々を数多く見てきました。
特に若い方々は学生時代の学ぶ姿勢を忘れずに、エネルギッシュにキャリア形成に努めてほしいと思います。皆さんの健闘を祈っております。

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