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若くして評価されなくてもいい

こんにちは、働くMAMEです。
やっと花粉が落ち着いてきましたね。重度の花粉症で外出を避けておりましたが、ようやく大手を振って遊びに行くことができるようになりました。
さて、今回ですが「若くして評価されなくていい」と題して、ライトに新社会人に向けたアドバイスを書いていきたいと思います。
肩に力が入りすぎて、今苦しくなっている方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

◯若くして評価されなくていいと言いますのも

若くして評価されることは誰にとってもポジティブなことだと思います。
そうした状態になれるよう、若手社員の方々は必死な毎日を過ごされているのではないでしょうか。一方で、同期が評価を得ていている中、頑張っているのに自分は怒られてばかりでいると、どこか不甲斐ない気持ちになったり、時にキャリアに自信が持てなくなってしまうという状況もあると思います。

しかしながら、私のようにキャリアを覗かせていただく仕事をしている者にとって、「若くして評価される」ことが絶対的に良い事かでいうと、、、一概にそうとも言えないというのが共通認識ではないでしょうか。

新入社員や若手同期の中で若くして圧倒的な評価を得ている、ある種スターのような存在の方がいるかと思いますが、そうした方よりもむしろ若手の時はあまり日の目を浴びなかった地味な方、落ちこぼれと呼ばれる人の方がキャリアが安定していたり、後に成功と呼べるような状態になっている傾向があります。
なので、気休めのように聞こえるかもしれませんが、若手の段階で評価されていなくても特段ネガティブになる必要はないのです。
(だからと言って、頑張ることを怠ってはダメですよ汗)

◯何がその傾向を生むのか

では、なぜ上記のような傾向が出るのかでいうと要因は色々だと思いますが、転職相談で様々なお話を伺い限りでは以下2つが大きく影響しているように思えます。

1、学び(思考)の総量
2、マネジメントへの素養

1ですが、人間は悩ましい状況や、ある種プレッシャーのかかる状況下であればあるほどに深く物事を考えるので、図らずも改善に向けての思考と学びの総量が大きくなるというわけです。これが後々キャリアに効いてきます。逆を言えば、人間は怠け者なので安心であったり、自己肯定感の高い状態ではなかなか物事を深く考えないという事です。
実際、優れたスキルもしくはキャリアを持つ方ほど「昔の上司は怖かった、、、」とか「本当に怒られてばっかりでしたよ」なんて話が尽きないのですが、反面で「だから、すごく考えた」という皆さん一様におっしゃります。
一方、若くして過度に評価された場合は「悩み、考える」といった機会も少なくなるでしょうし、変に自信がついてプライドが高くなってしまうと、上司やマネージャーによってモチベーションとパフォーマンスが安定しないという傾向が出てしまいます。
ピンチはチャンスだなんて言葉は嫌いですが、若手の時こそネガティブな状況は「深く思考するチャンス!」と捉えてみるのはどうでしょうか。

続いて2ですが、出来ない後輩の気持ちをどこまで理解できるのかという事です。
マネジメントを任されるようになった場合、当然メンバーごとに習熟度やスキルに山谷(やまたに)があるわけですが、優れたプレーヤーとして評価されてきた方は、この谷にいるスタッフがなぜ出来ないのかが理解できない傾向があります。ややもすれば、「出来ない=怠けている」と考えて育成を半ば諦めるケースもあると思います。

成長や理解のスピードは人それぞれで、一を知って一を知れているか怪しいメンバーも当然いるわけです。そういった方にも分かりやすく物事を教える事、何につまづいているか理解する事は、下積み時代に評価されていなかった方のほうが1の要素も相まって長けております。
また、若手時代から優れたプレーヤーだった方は得意不得意に関わらず、マネジメントそのものがあまり好きではない傾向があります。
一方で、評価されなかった方の傾向としては不出来な後輩を見るとほっとおけないといった方が多く、結果として組織のエンゲージメントも高くなる傾向があります。

◯最後に

ここまでの書いておいてなんですが、私自身は若くして評価されてきた方を否定したいというわけではありません。他者よりも比して仕事(と組織)におけるセンスのようなものを備えた状態で社会人となり、活躍している方はすごいと思いますし、もしかしたら人知れず努力を重ねてきたのかも知れません。そういった意味ではとても尊敬しております。
その上で、当ブログで伝えたかったのは、「社会人の出だしで躓いたとしても周りと比較して不貞腐れたり、キャリアや成長にネガティブになる事はない!」という事です。
不遇の時代に培った素養は短期的には発揮されなくとも、中長期的には開花する時が来るはずです。その時までは評価されずとも、まずは1日1日を頑張っていって欲しいと思います。
最後になりますが、皆さんの健闘を祈っております。

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