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私ごとになりますが、2024年2月22日に、私がMDの教員として携わっております文化服装学院インダストリアルマーチャンダイジング科(以下IMD科)卒業制作発表会が執り行われました。私がIMD科に携わるようになってから4度目の卒業制作発表会を迎えましたが、今回は会場も広い会場となり、また多くのアパレル企業関係者や著名人の方々に足を運んでいただきました。この場を借りて御礼申し上げますm(__)m。IMD科の卒業制作発表会は、グループワークとなっており、今回は8グループがこれまで学んできた成果をプレゼン資料を作成し発表致しました。外部の識者の方々からは、総じて好意的な声を頂戴致しましたが、私的には反省の多い年となりました。今年の卒業生は、かつてないほどに感度が高い学生が多かったのですが、そのことを尊重しすぎてMDで教えるべき重要な部分を端折ったことが反省点です。特に温暖化の時代で重要しされている”適品”の”適時”投入。また、適価の部分でも伝えきれなかったことが悔やまれます。と言いつつも、学生は立派な発表をしてくれたと感謝しています。(下記の資料諸々は、今年の卒業制作発表会の資料を拝借しましたm(__)m)
ここで話は変わりまして、最近ちょいちょい言われることが「プレゼンの仕方を教えて・手伝いをしてほしい!」ということです。おそらく長年IMD科の卒業制作発表会のプレゼンに携わっているということもあってか、このようなお話が来るのかもしれません。弊社のホームページに、プレゼンのお手伝い等の業務内容は書いてませんし、私自身、MD講義等で喋ることを生業としていますが、プレゼン自体することが殆どないので、甚だ困っていまいます。しかしながら、プレゼンをすることに悩んでいる方へ向け、少しでも役に立ちたいとの思いから、今回はプレゼンする際に、どのようなことを意識したら良いのか?を考えてみます。
では、素人の私のようなものが、どのようにしてプレゼンを考えているのか?というと?まずは、「(プレゼンを)聞く相手の立場にたって考える」ということを意識します。プレゼンあるあるとして一番つらいのは、昼飯食べたあとの午後1でのプレゼンです。皆様方は、薄暗くした部屋でパワーポイントでのプレゼンを聞く側に立たされた場合、必ず眠くなりませんか?私の場合、かなりの確率で眠くなります。また、午後1の時間にプレゼンをする以外にも、よく眠くなるプレゼンがあります。眠くなるプレゼンはおそらく聞く側にとって、一切役に立たないものとなりますので、このようなプレゼンはどんなに内容が良かったとしても、損をすることになります。では眠くなるプレゼンとは以下箇条書きしてみると?
・ダラダラと話しが長い。声のトーンが一定(子守歌に聞こえる)
・パワーポイント(以下PPT)の画面はずっと同じなのに、喋りが長い上に内容も変わっている。
・オチがない(何が言いたいのかわからない)。
・いつ終わるのかわからない(今、話の中盤なの?序盤なの?まだ続くの?)
他にももっとある筈ですが、私が思うにこんなところではないでしょうか?また、ダメなプレゼンの典型として、内容・プレゼン資料の出来はめちゃくちゃ薄いのに、自信満々に発表するプレゼン。これは、眠くなる前にただただ不快にしかなりません。
では、上記のようなことを踏まえて眠くならないようなプレゼンにするには?
・一番伝えたいことを最初に伝える。(目的を伝えることが先)
・目次を伝える(ストーリーを話す)
→目次作成は大枠の脚本製作と考える(プレゼンストーリーの構築)。
→(聞く相手に)最初にプレゼンの流れと終わる時間を意識付けさせておく。
・(数字関連の)表は簡潔にわかりやすく。表自慢のようなマニアックなものはいらない。
・話と(PPTの)ページがリンクする。
→(PPTの)ページが止まったまま、喋りが長くならないようにする。
→(PPTの)ページはできるだけ多めに作成する。
→(特に)伝えたいことは強調しページを作成する。
・相手の立場に立って考える。(相手の)表情を見ながら喋る。いつもよりゆっくり喋ることを意識する。
こんなところを意識すると良いのではないでしょうか。また、プレゼン資料そのもののデザインや世界観に拘ると、人の心を惹きつけやすくなりますので、その辺も意識すると良いでしょう。私はプレゼンの先生でもなんでもないので、上述したことがあってるかどうかはわかりません。しかしながら、これまで数多くのプレゼンを指導・聴講した経験から言いますと、プレゼンという行為も相手あってこそのことですから、一番の基本として、まずは「(プレゼンを)聞く相手の立場にたって考える」このことが一番重要ではないでしょうか。
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