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今回はちょっと地味な内容ですが(いつもや)、アパレルECの記事コンテンツの改善について。謎のSEO会社のようにコンテンツSEOでセッション増やすとか、そこから売上伸ばすとか、そんな手法を書くつもりはありません。(ていうかそんなんで売上伸びない…。)アパレルECの場合、先に認知が無いと売上につながるケースは本当稀だから、労力と成果が全く合わないんですよね。 (EC全般そうかも)
では何故、記事コンテンツを改善する必要があるのか?と言いますと、流入したユーザーに対して情報を見せる事でなるべく購買に持っていく、という趣旨ですね。なので、先にPRやSNS・広告などで認知取る→再訪施策打つ→その中で記事コンテンツに触れてなるべく買い上げ率上げる、という流れ。記事の評価に関しては過去書きました、
このあたりを参考にして頂ければ良いかと。では早速、記事コンテンツの改善でよく実施するものをいくつか挙げていきます。
まずいきなり改善に着手…、なんてやってると日が暮れますのでGA4を開いて、
・検索経由のランディングページ
を確認してください。(フィルターでブログのページパスだけ絞り込みます。)こうする事で、検索でどの程度ブログページがヒットしているか?は一応わかりますし、それ経由で購買が発生しているかどうか?もわかります。(まぁほぼ発生しませんが)で、セッションが多く発生しているページあればsearch consoleに突っ込んで調査してください。どのようなキーワードで入ってきているか?もわかります。
話はやや逸れましたが、ブログがランディングページになっているケースの傾向を掴み、できれば購入が発生しているものを選択。セッション伸ばせば売上につながりやすい、という流れですね。せっかくなんでキーワードの見直ししておいてください。
次いで、「そこまでめっちゃ影響ある訳じゃないけどやっておいた方が良い内容」一覧。
意外と検索ニーズが「buy」だと思っていたら、「know」だったケースもあったりするので、そのあたりは事前にブラウザのシークレットモードで要確認。「商品ページがヒットするだろうなぁ」と思っていたキーワードで、記事コンテンツが上位表示されることも稀にあります。そんなキーワードをtitle・description・alt属性で対策しておきましょう。
また、本文の小見出しにはh2タグを設定。「何を当たり前の事を…。」と思うかもしれませんが、WordPressなら「見出し2」を選ぶだけで良かった作業が、Shopifyとかだとその項目自体がありません。htmlモードにしてから<h2></h2>で小見出しをくくりましょう。これも、「どの程度の効果があるのか?」と言われますと、「やらないよりはやった方が良い」レベルではありますが、対策していて損はありません。(都度やれば大した手間でもありませんし)
個人的にはこれはめっちゃ便利だなぁと思うのですが、Shopifyだと記事中に商品のリンク差し込む際に「カートボタン」も設置できます。(しかも無料)これ設置するだけで、商品をカートに追加してもページ遷移しません。まぁ商品詳細ページまで見に行きたい人は多いでしょうけど、こちらもやっておいて損はありません。
SNSでリールやライブ動画を運用している場合、埋め込みタグ拾って動画を設置可能です。これもページの離脱を防ぎながら動画を再生させる事ができますので重宝しますし、なんだったら経由売上増えやすいです。(過去の経験上、これが一番効果高い。)動画で紹介した商品のリンクを記事に設置(なんでしたら先ほどのバイボタンを設置するのが一番良いです。)すると、ライブショッピングをECサイトに実装せずとも、簡易に動画で商品紹介ページが作成可能です。(ライブ配信の埋め込みは不可ですが、チャネルトーク実装したらEC側でも配信可能です。)
記事コンテンツは何も、情報を見せてすぐ購入を促進するものばかりではなく、店頭イベントをお知らせするものも当然あります。この場合、記事の最下部には店舗情報をしっかり載せておきましょう。「行きたかったら勝手に店舗検索するでしょ」とかゲロ甘な考えではEC運用はやってられませんので。
記事コンテンツに付与するタグはあらかじめ設計しておかないと、後になってごちゃごちゃし過ぎて、一体何があったかを忘れがちです。大手アパレルのECサイトでも「それ、見えたらあかんタグでは…?」と思うものも散見されますので…。新着の紹介記事しか無いなら、わざわざタグを付与する事も無いのですが、保管方法やアフターケアのような常に使える記事はちゃんとカテゴリー分けしてすぐ見れるようにしておきたいものです。
いくつか書いてみましたが、大体はこんなところが多いですね。冒頭にも書きましたが、ファッション・アパレルECの検索対策は記事コンテンツで実行される事は少なく、そのほとんどが商品ページに偏重します。だからこそ手付かずな事が多いのですが、回遊したユーザーに対しても見やすいように整備する事で、意外と経由売上は増えたりするものです。これもECにおける接客みたいなものですから、やれるだけのことはやっておきましょう。
株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)
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