メールマガジンを登録していただくと、セミナー・イベント開催のお知らせやブログの更新通知をお届けします
今回の記事も10月18日から開催される「Fashion Reducation MD講義~基礎理解編~」に関連する内容をお伝えします。
(以前の記事は下記のリンクからご覧ください)
私が担当するMD講義は、MDの基礎理解を目的としています。特に、MDにおける計数面に関する基礎と本質の理解に重点を置いています。そのため、これまでのMD講義には、現役MDだけでなく、経営者、事業責任者、そしてMDを目指す販売員など、幅広い層の方が多く参加されています。
ここから話題を変え、マーチャンダイジング(MD)の業務を遂行する上で、常に意識すべき要素である「適品」「適時」「適所」「適量」「適価」からなる「5適」について考えます。

私自身は、この「5適」の中でも、特に「適品」が最重要だと考えています。昨今の気候変動の影響により、MDには気候変動に対応した商品の開発や、地球環境に良い商品の品揃えが求められています。しかし、私はこの現状に大きな疑問を感じています。なぜなら、それらが本当に自分たちのブランドやショップの顧客の要求や欲求に応えられているのか、という点に懸念があるからです。確かに、気候変動に対応できる実用性の高い商品や汎用性の高い商品は、お客様の要求や欲求に響くことは間違いありません。しかし、それは多くのアパレル小売企業が既に実施していることです。そのため、お客様からは「付加価値」ではなく「既存価値」として捉えられているケースが多いのではないでしょうか。「既存価値」として捉えられている商品を顧客に提供しても、それは多くのお客様には響かないでしょう。
10月18日より開催する「Fashion Education MD講義~基礎理解編~」では、「粗利益=付加価値」を前提とし、商品における「付加価値」とは何かを議論する場を設けます。
アパレル小売のMDを考える際、商品の付加価値という点に着目して仕事を進めている方は、現状では意外と少ないものです。これまでこの講義にご参加いただいた方々からは、「粗利益=付加価値」という視点から付加価値を議論したことで、会社や組織に戻ってからの業務遂行に大いに役立ったというお声を多く頂戴しています。先述の通り、このMD講義には、現役MDや経営者、事業責任者の方が多く参加されていますが、今回は特に、デザイナー、商品企画、ディレクター、バイヤーなど、直接の商品開発に携わる仕事をされている方々にも是非ともご参加いただきたいと考えています。MDの商品の側面だけでなく、数字の側面を知ることで、現状の商品企画やバイイング活動に大いに役立つはずです。今回の記事をきっかけに、MD講義に興味を持っていただけると幸いでございます。
10月18日より開講するMD講義では、アパレル小売MDだけでなく、どの分野にも共通するMDの本質や考え方について、上述した内容も踏まえながら丁寧に講義いたします。
今後、体系的な在庫(仕入れ)管理への移行を検討されている組織や、この分野を学びたいとお考えの皆様は、ぜひ10月18日から開催される「Fashion Reducation MD講義~基礎理解編~」にお申し込みください。
ご興味のある方は、以下のリンクから詳細をご確認いただけます。
https://style-picks.com/products/md_lecture

マーチャンダイジング関連のサービスは、以下のリンクをクリックしてご確認くださいm(__)m
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
小売ビジネスに関するMD(品揃え政策)アドバイス・サポートを
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。