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先日アップされた深地さんの記事によると、ECで売上をアップさせるには、EC担当者側が販売スケジュールをしっかり理解し、そのスケジュールに沿って必要なタスクを作成・実行していくことが重要だと述べられていました(私なりの解釈ですが)。
ブランドやショップの販売スケジュールは、マーチャンダイジングが基軸となります。そのため、マーチャンダイザー(以下、MD)は、MD戦略に基づいた具体的な販売スケジュールを、事前に店頭やECの担当者へ正確に伝えることが重要です。結論として、ECの売上アップを実現するには、このMDとEC担当者との密な連携が不可欠だと言えます。
話を深地さんの記事に戻しまして、深地さんの記事には、ECの売上をアップさせる秘訣として、以下の文言が記載されていました。
特に初速売上が良いのが「ヒット商品」になる訳で、広告効果を高めるならヒット商品をとにかく露出強化していきます。
深地さんが述べられたことを実現する為には、MDは事前に新商品の入荷情報を、EC担当者へ具体的に伝えなければいけません。特に意識すべきは、「どの時期に、どの商品を、どれだけの数量をお客様に提供したいのか」をわかりやすく伝えることです。

「どの時期に、どの商品を、どれだけの数量をお客様に提供したいのか」をわかりやすく伝えるために重要なことは、以下の3点です。
A シーズン全体のMD戦略と販促・MDトピックの連動
B 月・カテゴリー別売上予算・目標の把握
→カテゴリー別売上構成比の把握と主力商品の確認
C 主力商品の販売目標(数・金額)を具体的に設定
もちろん、他にも重要な要素はありますが、特にこの3点が重要です。

本記事では、このうち「A シーズン全体のMD戦略と販促・MDトピックの連動」についてをお伝えします。「A シーズン全体のMD戦略と販促・MDトピックの連動」において重要なことは、以下の3点です。
1 売上予算・目標の(月・週)推移の確認。
→特に売上のピークとオフピークを必ず確認すること。
2 どの月・週にどのような商品が売れる(売りたい)のかの確認。また、商品の販売終了時期の確認をしておくこと。
3 月・週別の気温(最高・最低)の推移を確認。
→気温の推移をどう販売施策に繋げていくことが出来るのかを考えること。
特に昨今意識しなければならないのは、気温に関する要素です。「何度で何を着用するか」はもちろんのこと、月別・週別の最高気温と最低気温がどのように推移するかを、商品の販売スケジュールと結びつけて理解することが重要です。この理解を深めることで、自社ブランドやショップのコンセプトに沿った、服と気温に関するお客様に役立つコンテンツ制作が可能になります。それが、さらなるECの売上向上に貢献するこのとになるでしょう。

今回の記事はこれで終了しますが、来年開催予定の「Fashion Education EC×MD講義」にて、ECとMDの連動についてさらに詳しくお伝えする予定です。講義のスケジュールが決まりましたら、このサイトだけでなく、様々な媒体で情報を発信いたします。
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