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今回は、MDにおける予算の重要性を、改めて綴っていきます。
私は常々。。。
”MDにとって、予算作成は来期の品揃え計画へ向けた「意志」であり、行動するための「仮説」でもあります。”
ということお伝えし、MDにおける予算設計の重要性を訴えています。
MDにおける予算設計の話は、繊研plusさんの
”算数で極める達人MDへの道《第2講》”
https://senken.co.jp/categories/msato
絶賛連載中ですので、こちらをぜひご覧くださいm(__)m
アパレル・ファッション小売業の場合。商品の仕入形態によっても左右されますが、最低でも半年前。場合によっては、1年前くらいに、次の期の予算設計の目途がついていないと、出鱈目な仕入による様々な弊害がでます。
だからこそ、自分たちの”意志”と行動するための”仮説”である予算設計が重要でになります。
また、予算こそが、期中での指針・具体的な目安になります。予算に対して、どの程度良いのか?悪いのか?ということを一見で知ることこそが、問題点の早期の抽出に繋がり、改善の実施を早めます。
そんな、MDにとって重要な位置を占める、予算設計の仕事ですが、このブログや他の連載をご覧になっている方なら、ご存知の通り✋
MDにおける予算は、売上だけでなく、粗利・仕入・在庫の予算を設計しなければなりません。
また、MDにおける予算はMDにとってだけ大事なものではありません。
”売上予算”
MD・販売にとっては、このことを分解した数字がそれぞれの目標数字になります。また、プロモーションにとっても同じ事です。
”粗利予算”
MDにとって重要な目標数字となります。また、仕入予算の根拠。在庫コントロールに大きく関わってきます。販売側にとってみれば、その時期の販売施策と大きくかかわってくるので、これも重要です。
また、売上・粗利は、損益計算書の上の部分。ということが言えるので、経営を大きく左右する数字となります。
”仕入予算”
どの家庭にも”今月のお小遣い”が存在するように、これも大事な項目です。また、違う視点から見れば、月別の仕入予算は、経理・財務の月別の資金準備計画にも使用できるので、利益だけではなく、資金繰りを考えなければならない、経営にとっても重要な数字となります。
”在庫予算”
在庫の予算管理も重要です。どの時点で在庫を最大・最小にしておくべきなのか?ということを知っておくことは、自分たちの自身の商売の特徴を把握することにもなります。また、在庫回転が悪いとキャッシュフローの悪化に繋がり、経営自体に悪影響をもたらします。
このように、MDにおける予算設計をするということは、MDだけでなく、組織全体・経営にまで影響を及ぼすことです。
だからこそ、事前に予算をしっかり設計しておくことは重要です。
このことは、常々私が前始末の重要性を説いていますが、そのことにも直結します。
もし、MDにおける予算設計の重要性を理解していない組織があれば、このブログをきっかけに予算設計の重要性を理解して頂ければ幸いです。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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