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今日は、ある意味独り言のようなブログになりますので、深く考えずに気軽に読んでもらえばと思います。
私は、MDの講義で事あるごとに、ブランドコンセプトの重要性。そしてコンセプトから見える顧客ターゲットというものを明確する必要性があると訴えています。
それは、何故か?そのことでブランド・ショップの商品計画のイメージが明確になるからです。そして、その顧客ターゲットの中で、年齢層ターゲットを決めることが重要だとも言われています。
ここで話は変わりまして、現在私は46歳の団塊ジュニア世代。もう人生の半分を過ぎ初老に足を突っ込む年齢です。
そんな私ですが、ここ20数年。服装に関しての趣味は殆ど変わっていません。20代はスーツやジャケスラスタイルなどもしていた時期もありましたが、今も古着やミリタリー・ワーク的なものを好んで着ています。
昔は、歳をとると着るものが変わる印象がありましたが、私自身ではそうではありませんでしたし、私と同じような方も多くいらっしゃると思います。
(当然のことながら、そうでない人も多くいるし、寧ろまだ多数派だろう)
私に関して言えば、年相応の恰好を意識するというよりは、長く好んでいるスタイルのものを着るといった感覚です。
ですから、年齢ターゲットが明確なブランド・ショップを意識するというよりは、そのブランド・ショップのスタイルを意識して、商品を購入しています。
よくニュース記事で、若い人を意識した!とか、我々のような団塊ジュニア世代を意識したブランド・ショップをローンチ(笑)するというような光景を見かけますが、以前ほど年齢ターゲットというものが、そんなに大事なのか?と、個人的に疑問を感じています。
例えば、無印良品は一時期、団塊ジュニア世代をターゲットした商品を開発していました。
衣料品でいうと、スーツなどです。しかしながら、そのことで、在庫過多で業績不振に陥ってましたし、ライフスタイルを重視するという原点回帰を行うことで業績を回復しました。
また、UNIQLOはご存知の通り、ベーシック商品に拘ることで、幅広い世代から支持を受け、成功しています。
(しかしながら、最近のおしゃれ野郎を意識した?PR戦略には疑問を感じることがあるが。。。)
とは言いつつも、この業界に多く存在するブランド・ショップが、無印やUNIQLOのようなことをできるわけでもありませんし、真似すべきではありません。
しかしながら、年齢ターゲットを意識しすぎて、ブランド・ショップのスタイルが明確にならないのであれば、寧ろそこの部分はスルーする選択肢もあるのでは?ということです。
私が、足を運ぶような古着屋は、昔ながらの古着屋です。しかしながら、最近そういった店に足を運ぶ若い人が急増しています。
この業界では、よく顧客とともに、ブランド・ショップが歳をとっていく!ということが問題になりますが、明確なブランド・ショップのスタイルを貫いていて、そのことが一定の支持を受けていれば、私は全く問題ないと考えています。
それでも、年齢ターゲットを意識するのであれば、例えば、
”90年代の20代~30代に支持されたストリートカルチャーを、現代的に解釈したstyle”
などの定義でも良いのでは?と感じます。
要は、昔のロックやヒップホップ。クラブミュージックなどに興味を持つ若い世代が増えているということも同じことで、顧客が一回りし、昔ながらの服のスタイルや商品そのものに若い世代が、興味を持つことはあり得るのでは?いうことです。
しかしながら、そのことにも、時代の変化に合わせた進化は必要ではあります。そして、このことがブランドコンセプトにおける年齢否定するのではありません。
ですが、下手に年齢ターゲットを意識した、ブランド・ショップの運営を考えるのであれば、ブランドコンセプト・スタイルを具体的に明確にする。このことが重要なのではないでしょか?
ブランド・ショップコンセプトというものは、実際の自分たちの行動計画や実践に結びつくものであれば、考え方は自由でいい!のでは?
ということで今回のブログは終わりです。
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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