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「ECはMD設計に沿って運用しましょう。」
「特集のような記事コンテンツは展開計画・販促計画に沿って更新しましょう。」
と散々言ってきましたが、インフルエンサーが運用するような小規模でのオンライン専業・D2Cブランドは展開計画を組んだとしても1weekで2〜3型程度のケースがよくあります。この状況ではよくある「1週間コーデ」のような提案はおろか、コーディネート提案すら難しい状況です。
では型数が少ないブランドはどうやってコーデを提案したらいいのでしょうか。
先に結論を言っちゃうと、他ブランドを使ったコーデで提案して大丈夫です。ブランドのソーシャルアカウントならともかく、インフルエンサーが主体となってソーシャルでファン獲得するようなブランドの場合、あくまで個人のアカウントなので他ブランドを着用していたとしても問題ありません。というより、他ブランドとのコーデを訴求する方がメリットがある場合もあるのです。わかりやすいのは下記でしょうか。
最近のユーザーはリアルを求める…、何ていうどこぞのメディアが報じるようなお話をしたい訳では無いのですが、等身大で無理をしないコーデを好む層が一定数いるのも確かです。インフルエンサーの運営するブランドが売れてそれによって生活レベルが向上した結果、身に着けるものは全てハイブランド…、なんて事になってしまうと嫉妬の対象になったりもします。
WEARのようなコーディネートアプリを見ても明らかなのですが、人気のトップに出てくるユーザーのコーデには大概、ユニクロやGU・グローバルワークのようなブランドが出てきたりしがち。そういったブランドを利用しながら自ブランドとコーデを組む事で親近感・リアリティを感じ、ファンになってくれる人もいらっしゃいます。ブランド属性にもよるので、人によってはラグジュアリーな生活を見せて憧れを醸成したりしますが、こちらの方が数が限られてしまう印象ですね。
コーデに使うブランドはなるべく顧客が持っているものにしておくと、本当に参考になるコーデ提案が可能になります。店頭で接客を受ける際に自分の持っているアイテムを販売員さんにヒアリングされたりもするのですが、これと同様ですね。だからこそ、普段から自分の顧客はどんな人なのか?の理解は必要です。それがわかっていれば、自分のブランドと何を合わせるのが適切なのか?がすぐわかります。これもブランド属性によって「自分のブランドをもう少し上のランクに見せたい」という場合、ハイブランドのヴィンテージバッグと合わせたりするブランドもありますので、使い方は様々ですね。
コンテンツが少なく、購買に至るまでの情報が不足しているブランドは、こういった運用方法を採る事でコンテンツ力がアップします。画像素材が少ないと、どうしてもソーシャルの投稿頻度が減ったり、サイトコンテンツの更新が滞ったりしがちです。Googleアナリティクスのコンバージョン経路を見ると明らかなのですが、そういった場合、ソーシャルやサイトコンテンツの回遊が落ちコンバージョンする件数が減っていきます。
(こちらがコンバージョン経路です)
また、ECにおけるコーデ提案はそれほどセット率に影響しないので他ブランドを使ったとしても問題ありません。コーデ提案はCVRを上げるコンテンツ、という位置付けでよく、セット率を上げたければいかに再訪・リピートを増やすかの努力が必要です。顧客のエンゲージメントが上がればセット率は上がりますし、その場合はコーデ関係無く色違いを複数セットで購入するなどの動きになってきます。
そんな訳で、点数が少なかろうが問題ありません。「ユニクロ・GU着回し」のような動画をよくYouTubeで見ますが、そういった中に自ブランドを差し込むようなイメージでいいのです。(もちろんブランド属性によりますが)このようになるべくお金をかけず、効率良くコンテンツを更新する方法はありますから、最初から「リソースが…」なんていう言い訳をせず運用を回していきましょう。
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株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。Twitter(@fukaji38)
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