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異業界は、エデンの園か【前編】

こんにちは、働くMAMEです。コロナ感染者が再び増えていますね。コロナ以降、歴史あるブランド、かつて一斉を風靡した企業の破綻など、アパレル業界は引き続き厳しい状況にあります。そうした中で、異業界に転職することを検討している方も多くいるのではないでしょうか。

今回は自身の経験をもとにアパレルから異業界に転職することについて書いてみたいと思います。かなり長文になってしまったので、今月はブログを2本にして前編、後編に分けて書きたいと思います。

前編

1、なぜ異業界に転職したのか

2、異業界で待っていたもの

後編(8月の第3金曜日予定)

3、異業界への転職で年収が上がるのか

4、異業界に転職するメリット

 

皆さんの選択やキャリア形成の一助になれば幸いです。

 

◯なぜ異業界に転職したのか

なぜ私がアパレルから異業界へ転職したかを書く前に、ざっくり私の経歴をお伝えすると以下の通りになります。

アパレル企業→総合転職エージェント→アパレル専門転職エージェント

1社目のアパレル企業には新卒の販売職として入社しました。8年勤めたのですが、店長やバイヤーなど現場と本部で幅広い経験を積めたことは非常に価値があったと今でも思います。しかし、後年は会社の方針変更や社内政治のあり方に疑問を持つようになり、だんだん会社が嫌いになってしまいました。

そんな折、転職エージェントに相談したところ、「異業界も含めて検討してはどうか?」「その転職課題はまさに人材業界で改善できるのでは?」という提案を受け、いわゆる大手転職エージェントに転職することになりました。

当時の自分としては、正直アパレルに未練タラタラだったのですが、30歳という年齢もあり、何か新しいことに挑戦するには最後のチャンスなのでは?という漠然とした焦りがありました。かなり悩んだ末、まだ見ぬ世界の可能性を信じてアパレル業界を後にしました。

 

◯異業界で待っていたもの

新しい世界で挑戦する期待と喜びを抱いて入社日をむかえたのですが、想像に反して(あくまで私の場合)地獄と言えるくらい精神的に辛い状況がそこにはありました。異業界には大きく3つの「違い」があったからです。

 

・文化の違い

まず、コミュニケーションの仕方からして前職と全く違うことに面食らいました。何かを報告したり、相談するにしても話の途中で「てか、結論なに?」「結局、何が言いたいんですか?」と切り返されてしまいます。要は結論先出しのトップダウンアプローチでなければ上下に関係なく話を聞いてもらえないのです。商品提案のように、具体的な要素から結論を導くボトムアップのコミュニケーションに慣れていた自分にはかなり違和感がありました。

また、全てにおいて「具体的な根拠」「言語化」して伝えなければならないことにも苦しめられました。アパレルであれば「カワイイ、この商品は売れる!」といった感覚的な提案が通用しますし、むしろそういった感性が重要な場合もあります。しかし、少なくとも私の転職先では「それは主観、もしくは君の願望だろ?具体的な根拠は?」となってしまうのです。私が悪かったのは頭では理解できるのですが、この反応はけっこうキツイものがもありました。

 

・仕事のやり方の違い(経験が活かせない)

曲がりなりにも、アパレルで8年飯を食い、マネジメントやバイイングを経験した自信とプライドがありましたが、そんなものは3日と経たず粉々になってしまいました。

対人スキル、提案力、計画性など、ポータブルスキル(組織や業界が変わっても活かせるスキル)もある程度培ってきたつもりでしたが、商材や対象、業務のフローが違うことによってスキルをうまく活かすことができないのです。主観的に言えば、全く歯が立たない感覚です。そうすると、当然顧客に提供できる価値が下がります。成果も同様です。周囲がバリバリ仕事をこなしていく中、プライドも自己肯定感も持てない惨めな状況が長く続きました。これが異業界への転職で味わった一番辛いことでした。

 

・価値観(バックグラウンド)の違い

辛い時は気の合う仲間と一杯、、、で前職は気持ちを切り替えてこられたのですが、転職してすぐは当然仲間なんていませんし、人間関係もこれから築いていかなくてはならない状況です。さらに当時辛かったのは共通言語や同じ価値観で話せる人がいないことです。

ファッションの話をしても勿論通じないですし、アパレル独特の慣習や“あるある”を話しても「へーそうなんですね、変なの」で終わってしまいます。また、皆が盛り上がっている中、自分だけなんとなく乗り切れなかったり、そもそもなんで盛り上がっているかわからないような状況もありました。

その後、自分自身のスタンスを変えることで仲間や尊敬する上司を見つけることになるのですが、それはこの時点でははるか先の話です。

 

 

このように、自身の想像を超えて異業界への転職は非常に辛いものでした。当時はあまりにも会社に行くのが辛すぎて、「アメニモマケズ」を唱えながら出社していたのを今でも思い出します。今回はネガティブな内容でしたが、次回は異業界で得たものやメリットについても書いていきたいと思います。

次回、8月第3金曜日更新のブログも是非ご覧ください。

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