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アパレル小売業界では、数字・計算が苦手だ!という人が多い業界です。無論。私もその部類の人です。”感性””感覚”等の抽象的なことが重要視されるこの業界では、数字への苦手意識も相まって、売上以外の数字に重要性を見出さず、数字の積極的な活用に消極的な業界です。実際、数百億を超える売上を誇る組織にも、未だにその風潮があります。
しかしながら、服を売ることで収入を得ている業界が、数字が苦手だから、数字の仕事は、数字が得意な人がだけがやればいい!!という風潮は、間違っていますし、このコロナ禍においてそのような意識を持つ社員を多く抱える組織の今後は、厳しいものになるでしょう。
昔、私が今仕事で活用している知識を得る為に、U師匠に師事していたときに、数字・計算が苦手で、MDの仕事において必要な数字知識の習得から逃げようとしてた私に向けられた言葉は。。。
師匠:お前。お金好きだろ?
マサ:はい!大好きです!!
師匠:ならば、お前が数字に興味ない苦手だ!って言うのは嘘だ。お前の大好きなお金は数字じゃねえか?金の計算は、日々しとるやろ!
マサ:(@ ̄□ ̄@;)!!
師匠:数字が嫌いという固定概念から逃げてるばかりでは、この先メシは食えないぞ!!”
といつも叱られていました。
そして、”小売業の計算など、ほぼ全てが小学生の算数でできるのだから、出来ないって言うのなら、義務教育からやり直せ!”とさらに叱られていました。
実際、師匠が言っていることは、全く間違いではなかったですし、私の書いていることなどは、全て算数でしかありません。だからこそ、この業界の人により数字・計算に興味を持ってもらえると嬉しいことなので、このようなブログをずっと書いています。
そんな弊社のブログで先日。(株)ブリッツワークス代表取締役の青野睦さんが下記の記事を上げて頂きました。
細かな内容は、皆様方で確認して頂きたいのですが、要約すると、例えデータが少なくても、自分がしたい事業があるならば、数字・計算を使って事業が成功するための目安を策定しておくが重要だ!ということが述べられています。
(仕事において)数字を使うことの重要性は、目的・目標に対して測定可能な設定ができる!ということになります。
例えば、どんなに数字・計算が嫌いな女子でも、自分の体重のことは人一倍気になる筈です。そして、日々の体重をチェックしている人も多いでしょう。そして、自分自身の中での”理想体重”を設定するようになります。更に、日々、目標との”ズレ”を”数字”で把握することで、自分自身の理想体重を実現する為、具体的にどのような行動をとるべきか?という、期間を数字で設定し、行動計画を作成し実践すれば、後々になって、無理なダイエットをすることもなくなるでしょう。
また、この業界あるあるでもあるのですが、事業計画を綿密に作成もせずに、”隣の芝生は青く見える”“インフルエンサー起用すれば勝てる!”くらいの安易な考えで、見切り発車で事業をスタートしてしまう組織が多くあります。ですが、その多くの無計画な新規事業は、間違いなく失敗に終わります。
事業を失敗しない為にも、上述した女子の体重という例のように、身近なことからも”数字・計算”を使い、目標設定を行動する!ということが、その目標達成のために重要なことだと!言うことが、青野さんが仰るようにご理解頂けるのではないでしょうか?
上述してきた数字を活用した目標設定は、マーチャンダイジングで言えば、予算設計ということになります。
自分たちのブランド・ショップコンセプトに沿った顧客の購買行動・心理を表すルールを具体的に定め、MD予算を設計することは。
まずは皆様方の身近なことからも、数字を使い”目標・目安”を策定することを心掛ける!そして、先の自分自身の仕事に、そのことを活かしていただければ幸いです。
尚、MD予算設計に興味のある方は、以下の記事を参考にしてくださいm(__)m
数字を活用した特別記事もアップしてますので、是非こちらもご覧くださいm(_ _)m
【(株)エムズ商品計画オフィシャルサイト】(株)エムズ商品計画代表取締役。大分県大分市出身。リテールMDアドバイザー。繊研新聞社より「数学嫌いでも算数ならできる筈〜算数で極めるMDへの道」出版。大手アパレルからライフスタイルブランド・スーパーマーケットなど、あらゆる分野のマーチャンダイジング改善に従事。唯一の趣味は古着収集。
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