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MD不在のショップのECはどう運用したらいい?(MD編)

★深地さんのブログを勝手に引き継ぎます(笑)

今回のブログは、先日の深地さんのブログ

MD不在のショップのECはどう運用したらいい?


をパクり(笑)、EC専業ブランド等で、マーチャンダイザー(以下MD)不在の場合。どのようなことを意識・実践すれば良いのか?ということを、MD視点で述べていきます。

本音を言えば、どんなに規模が小さいブランド・ショップでも、MDに関する業務を行ってほしい!のですが(笑)、そうでない場合も多いようです。それには、色んな事情があるのでしょうが、先に一言”これだけは絶対に行っておいてね!”ということは、ブランド・ショップを立ち上げる前に、事前準備をしっかりとしておけ!このことに尽きます。特に、MDに関することは緻密に事前準備をしておくことこそが、先のリスクに対する備えとなるでしょう。

ですが、もうブランド・ショップを立ち上げてしまった場合でも、まだ売上の小さい段階であれば、これらのことは、後追いでも十分間に合いますので、これから述べることを意識してもらえると幸いです。

では、以下事前準備しておくことを記載いたしますと。。。

❶ 在庫管理は原価で。
❷ 売上・粗利・仕入・在庫を一気通貫で管理すること。
❸ 商品管理・分析に関するルールを緻密に作っておくこと(適品・適時)
❹ キャリー品(持ち越し)に関する処理ルールを作っておくこと。

このことになります。

 

❶ 在庫管理は原価で。

→これは、小売業の在庫管理(食品系を除く)では、ごくごく当たり前のことなのですが、未だに、売価で在庫管理をしているところが多い!というのが、アパレル小売業の現状です。ですので、まずは、在庫は原価で見る!ということを徹底して行うようにしましょう。

 

❷ 売上・粗利・仕入・在庫を一気通貫で管理すること。

→これは、私が常々至るところで訴えていることですが、売上・粗利・仕入・在庫というものは、すべてが繋がっています。ですから、売上は売上。在庫は在庫。という管理手法をするようなことは、せずに、これらの指標を一気通貫で見るようにしましょう。このことに関しては、私の連載で確認してください。

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう①

あと一つだけ、ここで注意しておかなければならないことがあります。それは、仕入の管理です。

この業界では、仕入の進捗をMDだけバイヤーだけしか把握出来ていない!ということがあります。これでは、まともな商品管理などできません。特に、アパレル小売業はリードタイムが長く、何か月も先の商品を発注していますから、組織として、発注金額を可視化しておくことが重要です。ですから、先の商品を発注した金額。今後、発注する予定金額も含め仕入金額を管理する!ルールをしっかりと作っておいてください。

 

❸ 商品管理・分析に関するルールを緻密に作っておくこと(適品・適時)。

商品分析をする目的とは?

”顧客の消費行動を分析・心理を探り、先の商品計画に活用する”

ですから、自分たちのブランド・ショップコンセプトに基づいた商品分析・管理のルールを作っておくことが重要です。

特に、適品に関すること。中分類(カテゴリー・アイテム・品種等)の構築は重要になります。特に次シーズンのMDディレクション・品揃え計画を策定する際に、そのディレクションMAPと数字の商品計画が一致しなければ、顧客に喜ばれる品揃えなど出来ません。また、中分類の設計が抽象的だと、顧客の購買心理・行動パターンを分析することも出来なくなります。更に、小分類に関するルールも緻密に組んでおけば、トレンド等で移り変わる顧客心理を、具体的に分析できることに繋がりますから、このことをブランド・ショップコンセプトを見据え、事前に準備しておくべきでしょう。

 

適時に関するルールも重要です。

この業界では、むやみやたらに季節コードを7つも8つも設定している組織がありますが、そのことは
本当に必要でしょうか?おそらく、そのような組織に限って、投入アイテム数が増加し、在庫過多に陥ることでしょう。そのような状態に陥らないためには、季節区分・コードの定義をしっかりと定めておくこと。特に、賞味期限を表す、販売終了日の設定をしておくことが大事になります。

最後に一言。このようなルールを設定・運用する際に、MD・バイヤーの解釈で勝手にカテゴリー等の分類がされるようだと、そのデータの信憑性が下がることになります。ですので、組織として、商品管理に関する定義を具体的に行い。個人の解釈でその意味が違っている等ということは、絶対にないようにしてください。

 

❹ キャリー品(持ち越し)に関する処理ルールを作っておくこと。

最後の項目です。アパレル小売業の仕事に従事されている方なら、重々承知していることですが、この業界で、商品が(決められた期限内で)完全消化する!ということは、まずあり得ません。多かれ少なかれ必ず在庫が残ります。特に、少量商品を作りたくても、ミニマムロットで”最低○○○○点は、商品を引き取ってね!”という問題等、在庫が残ってしまうような要因が多々あります。ですから、商品が残ってから在庫処理をすることを考えるのではなく、事前に。

・どのくらいの規模の商品を残しても良しとするのか?
・キャリー品(持ち越し品)の商品の処理方法はどのようなことがあるのか?
・キャリー品の処理を含めた、予算・管理のルールを決めること。

このことも私の連載で詳しく述べていますので、是非下記の記事を参考にしてください。

残る在庫のことはどう考えたら良いの?①

★事前準備をしっかりと

最後に、他業界の方々を含めた多くの人が、アパレル小売業に参入することは、業界が活性化するためには有意義なことであるかと存じます。ですが、事前に何の準備もせずに”隣の芝生は青く見える”的な発想で、安易にブランド・ショップを立ち上げても、運がよく勢いのあるうちは、良いもかもしれませんが、運や勢いだけの感覚商売では、通用しない業界です。ですので、本来は損益計画からのMD設計を緻密に行い、MD等の仕事の役割分担も、事前に決めておくことが重要となりますが、もうブランド・ショップを立ち上げてしまった場合でも、まだ売上の小さい段階であれば、これらのことは、後追いでも十分間に合いますので、MD不在の場合でも、これまで述べてきたことを、意識し改善してもらえると幸いです。

事前準備という”前始末”をしっかりと行うこと。このことの重要性を訴えて、今回のブログは終了です。

先日、特別記事第2弾をアップしましたので、こちらも是非ご覧くださいm(__)m

(特別記事2)決算書からみるMD戦略変更の難しさ

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