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ECにも定点観測は必要か?

こちらのWebサイトはマサ佐藤氏が運営していますので、MDを志している・もしくは現職でMDの方が多いかと思います。そのような方々は普段から店頭を定期的にリサーチする、所謂「定点観測」をルーティーンでされているのではないでしょうか。筆者も、普段から店頭リサーチは定期的にしておりまして、結果リサーチ先で散財ここで得られた情報は、シーズントレンドやお客様の動向を知る一つのヒントになっております。人それぞれ店頭で見るポイントは違うでしょうが、筆者の場合は「VP」「PP」「IP」「店頭販促・Webとの導線」あたりでしょうか。頻繁に確認する事で売り場の変化などがわかりますので、定期的にリサーチする事に意味があると考えております。

ECの定点観測はどうしたら良い?

当然ながらこの定点観測はECでも必要だと思っていまして普段からルーティーン化しているのですが、これがお仕事に非常に役に立つのです。という訳で、今回は「ECでやるべき定点観測」についてお話していきたいと思います。(おっさんのルーティーンなんかに興味ねーよ、という方は無視してください。)

 

ブランドのメルマガ・LINE公式アカウントを片っ端から登録

まずは基本中の基本、知ってるブランド(自社の競合中心)のメールマガジンとLINE公式アカウントを出来る限り登録してください。登録したメールアドレスがGmailなら、メルマガは勝手に「プロモーション」に格納されるので非常に便利です。これをする事で、

◯各社がどのようなデザインや情報設計・タイトルでメルマガを配信しているのか?
◯どのようなイベントやキャンペーンを仕掛けているのか?
◯配信する時間帯はどのタイミングか?

などがすぐわかってしまいます。タイムリーに見る事が出来なくともデータは溜まっていきますので、いつでも振り返って確認する事が可能です。「これはやってはいけない」というお手本も出てきますよ(笑)問題は、特定の時間帯になるとLINEが鳴り止まない事ですかね。ですので、通知は全てオフにしておく事をお勧め致します。

 

自社の競合を5つ程度ピックアップし週ごとにパトロール

競合他社がどのようなサイトコンテンツを日々更新しているのか?や、どんな機能を実装したのか?をタイムリーに知るには、ECサイトを直接見に行った方が良いでしょう。メルマガやLINEで特集記事の更新などは通知してくれても、販売員コーデやショップブログはわざわざメルマガに掲載してくれない場合もあります。大手であれば特にですね。サイトコンテンツの更新が多すぎる場合、全て通知していたらキリがありませんから。

定点観測する事によって、新たに追加された機能や情報設計の変更にも気付きますし、それらを参考にした上で自社の施策を考案する事も可能です。このリサーチは幅広く実行した方が良いのですが、時間的な制約もあるでしょうから、まずは競合から押さえていくのが良いでしょう。5ブランドで1週間に1〜2時間程度のリサーチで十分です。筆者はこれをルーティーンで毎週20〜30ブランドはリサーチしていますが、それだけでもネタ帳はパンパンになりますね。

 

ソーシャルとサイトコンテンツの連動を確認

競合のECサイトリサーチと同時に調査すべきはソーシャルでの拡散方法でしょうか。ECサイトを開きながら、別タブでInstagramアカウントも開いて、どう連動しているのかを確認しておきましょう。Instagramはフィード投稿だけではなく、「ストーリーズ」「ハイライト」「IGTV」「リール 」「まとめ機能」「タグ付けされている人」と全て網羅しおき、 商品ページを含むサイトコンテンツがどのように連動し、拡散されているかを確認しましょう。ユーザーがその投稿を入り口に、どういう経路を辿ってECサイトへ入ってくるのか?、そしてその投稿を見たと想定した際、どういうコンテンツをユーザーに訴求するのが良いのか?を考えるヒントになります。時間があればインスタライブも合わせて見ておきましょう。その時間にInstagramを開けないなら、IGTVにアーカイブされている事も多いのでそちらをチェックしておきましょう。

 

他にも細かいルーティーンはあるのですが、これを実行するだけで対応出来る幅は相当広がりますし、毎月打つ施策のネタに困る事はあまり無いでしょう。もちろん、他社の事例を丸パクリするのではなく、このスキームを自社に落とし込むならどうするのが最適化か?をしっかり考えましょう。ブランドによって何が正しいかは千差万別ですから、あくまで「どうするのが自社の顧客にとって最良か」を考えるヒントにして頂ければと思います。

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