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ジーンズメイトは大丈夫なのか?

★ライザップの大赤字でジーンズメイトはどうなる?

11月14日にライザップの第3決算発表会がありました。そこで、発表されたのは、今期大赤字に陥ったこと。今後M&Aの凍結と、買収企業の整理・縮小を進めるとの発表がありました。

このことで懸念されるのは、ライザップに買われたアパレル企業の今後です。今後、売却・整理を余儀なくされる企業も出てくることでしょう。

 

そこで今回は、買収されたアパレル企業の中で知名度が高いジーンズメイトについて、決算書を見ながら、今後を考えていきたいと思います。

 

★ジーンズメイトは黒字転換した。

ライザップショックの中で、ジーンズメイトも時を同じくして、決算発表を行いました。先に言ってしまうと、ジーンズメイトは今回黒字転換しています。

 

11期連続赤字に陥っていたことを考えると、ライザップの買収先の中では、改革は進んでいるようにも見えます。そして、営業キャッシュフローはついに+に転じました。

 

事実、この数年で店舗のスクラップアンドビルドは進み、昨年同時期よりも12店舗少なくなっており、既存店昨対も第2Qまでで、104.4%となっております。また、渋谷店・池袋店等は店舗改装を行い、店舗も見た目には、以前の”もっさい雰囲気”は消え、明るい店内。見やすい陳列になっていました。

 

★ジーンズメイトはどんな改革をしているの??

そんなジーンズメイトですが、決算資料でどのような改革がなされているのか?ということを以下の4項目に纏めています。

 

 

①MD改革継続 ~ニューコンセプトブランドデビュー、重点販売商品、粗利率改善~

②立地別施策強化 ~インバウンド、24H営業、改装、レディース・雑貨強化~

③出店戦略の多角化 ~SC比率向上、催事出店強化~

④EC強化とオムニチャネル化継続

 

そこで今回は私の専門である①の施策と、気になった④の施策について、簡単に考察していきます。

 

★MD改革は進んでいるようだが。。。

まず①のMD改革ですが、決算資料の内容をみると、書かれている施策は、如何にも大手出身者がいいそうな、ABC分析のことが書かれています。(笑)

しかし、今までそのような概念さえ組織になかった分、このことは効果が出しやすかったのでしょう。

 

PBの売上構成を増やした分。値入もよくなり粗利率が増えています。
ジーンズのPBは完全に失敗でしたが、PBで一番売れたアロハシャツは、23,000点の売上。消化率92%。粗利率も72.5%獲得できています。
それだけ、この商品の付加価値が顧客に認められたということでしょう。

しかしながら、一つ突っ込みを入れさせてもらうと、この商品の消化率は92%ですから、2,000枚は余っているということです。

アロハなどは、来年売れる保証は全くないので、この辺の詰めが甘いところが、意味のないプロパー消化率に拘る旧大手的なMD発想です。

 

また在庫金額は増えてませんが、退店により全体の売上が減っている。また粗利率上昇の為、売上原価が下がっているので、在庫水準は寧ろ悪化しており、この辺の不良在庫の消化も課題してまだ残っています。

 

但し、店頭の状況や決算資料で書かれている数字や施策を見る限り、MD改革が進んでいるのは間違いありません。

 

★ECはまだまだ改善の余地あり??

次いで、④のEC戦略です。
決算資料を見る限り、その施策は成功しているかのように見えます。
事実、昨年対比は132%で大幅増加です。

 

しかしながら、よくよく見ているとECの売上構成は5.5%に過ぎません。
また、ECは自社含め6店舗展開していますが、1店舗辺りの月の平均売上が650万程度に過ぎず、これでECの戦略が進んでいる!とは到底思えません。

 

友人の南充浩さんから聞いたところによると、自社ECサイトは一度パスワードを忘れると、パスワード変更ができないので、二度とサイトに入れないそうです。まずは、そういう当たり前のことを素早く実行すべきで、決算資料で自画自賛している場合ではありません。

 

 

★ファン離れの食い止めこそが本当の課題

最後に。ジーンズメイトで一番気になる点は、”ファン離れ”が止まっていない!という点です。既存店客数は昨対ベースでも改善していません。要は客単価の伸びで売上を回復させているわけです。

 

2012年ベースで考えると、既存店客数は77・5%にまで減少。客単価は116%にまで上昇しています。

客単価の伸びは、MD改革含めたリブランディングがあるとして大目に見ても客数の減少は、店舗を綺麗にしようが、商品・品揃え計画を変えようが止まっていない!ということです。

 

このファン離れを止めることこそが、ジーンズメイトが先ず目指すべき目標となるのではないでしょうか?そのためには?

 

 

・悪い意味での大手発想にならないようなMD改革の断行

・EC施策の強化

→ECで買いやすくする施策。(パスワード変更できるくらい早くしろ(笑))

→ECへの訪問者が増える施策(実店舗との連動)

・ブランドコンセプトにあったPR施策の強化

 

等の客数が増えるような施策を具体的に立案し、時期を定め実行すること必要です。
客数の既存店昨対が+に転じたときこそが、初めてジーンズメイトはその復活のスタートラインに立ったと言えます。

今後ライザップがどういう判断を下すかわかりませんが、ジーンズメイトの今後には期待したいものです。

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